ISBN 9784065330784

アジャイルデータモデリング 組織にデータ分析を広めるためのテーブル設計ガイド

アジャイルデータモデリング 組織にデータ分析を広めるためのテーブル設計ガイド
出版社
講談社
刊行
2024-12

概要

ビジネス要件からスタースキーマを協働設計するBEAM手法を習得する

想定読者

データエンジニア・アナリティクスエンジニア・BIエンジニアで、ディメンショナルモデリングの設計プロセスを体系化したい中級者

こんな人には向いていない

  • SQLやRDBMSの基礎を持たず、データウェアハウスの概念を初めて学ぶ入門者には前提知識の壁が高い
  • すでにKimball流ディメンショナルモデリングを実務で運用し理論を熟知しているチームには既知の内容が多い
  • OLTPシステム設計(ER図中心)を主戦場とするバックエンドエンジニアで、分析基盤に携わる予定がない場合は適用範囲が限定的

読了後にできるようになること

  • BEAM手法(ビジネスイベント分析・モデリング)を使い、ビジネスステークホルダーと協働でスタースキーマを設計できる
  • 7W(Who/What/When/Where/How Many/Why/How)フレームワークでビジネス要件をディメンションとファクトに変換できる
  • モデルストーミングで短サイクルに設計を反復し、ウォーターフォール型DWH設計の停滞を回避できる
  • SCD(緩やかに変化するディメンション)Type 1/2の使い分けと、履歴保持の判断基準を実装レベルで説明できる
  • サロゲートキー導入によるジョイン性能改善と、ビジネスキー変更への耐性設計の根拠を語れる
  • ランサーズ・リクルート・商船三井など国内12社の事例を参照し、自社のデータ基盤設計に応用できる

本書のキー概念(章解説)

  • 第 1 章 データウェアハウスのモデリング方法 — BEAM手法の全体像とモデルストーミングの考え方を掴む章。まずここを読んでから以降の章に進むと理解効率が上がる
  • 第 2 章 ビジネスイベントのモデリング — ファクトテーブル設計の出発点。イベント分類(離散・進化・反復)はその後の章を通じて参照する基礎概念
  • 第 3 章 ビジネスディメンションのモデリング — SCD・階層・ビジネスキーなど実務で頻出の論点が集中している。設計判断の引き出しを増やすうえで特に実務直結度が高い
  • 第 4 章 ビジネスプロセスのモデリング
  • 第 5 章 スタースキーマのモデリング — データプロファイリングからサロゲートキー追加・物理スキーマ作成までの実装サイクルを扱う。設計→実装の接続が学べる
  • 第 6 章 Who・What:人と組織、製品とサービスのディメンションのためのデザインパターン
  • 第 7 章 When・Where:時間と場所のディメンションのためのデザインパターン
  • 第 8 章 How Many:高性能なファクトテーブルと柔軟な指標のためのデザインパターン — ファクトテーブルのパフォーマンス設計に踏み込んだ章。BIツール・MLパイプラインとの接続を考えるうえで参照価値が高い
  • 第 9 章 Why・How:原因と結果のディメンションのためのデザインパターン

ハイライト

  • ディメンショナルモデリングのアジャイルなアプローチを解説した、隠れた名著Agile Data Warehouse Designの邦訳がついに登場!邦訳書を出版するにあたって、12件の国内事例を寄稿いただき、特別掲載!(原著が2011年刊にもかかわらず国内事例12社を追加して邦訳した、本書独自の編集方針を端的に示す箇所)
  • データストーリーを使う、具体例を用いたモデリング。7W(Who、What、When、Where、How Many、Why、How)を使ったディメンショナルなデータストーリー(設計手法が抽象論ではなく7Wという具体的な問いかけに落とし込まれていることを示し、実務適用のイメージを伝える)

外部からの言及

  • 原著2011年の設計パターン的アプローチが時代を超えて有効で、現代のデータエンジニア・アナリティクスエンジニアにとっても有用なリファレンスとして紹介されている。また、データモデリングの共通言語・フレームワークを提供し、チーム内の議論を生産的にする書籍として評価されている(qiita)
  • ウォーターフォール型DWH設計への代替手法として、モデルストーミング(協働ワークショップ)によるアジャイルなアプローチが新たな業界標準になり得ると紹介されており、Clean CodeやThe Passionate Programmerと並んでエンジニアが読むべき実践書として挙げられている(qiita)

編集メモ

確認できたQiita記事8件・累計likes 4件。2024年12月刊と新しく言及件数はまだ少ないが、複数の読者が章ごとの読書メモを継続投稿しており実読率は一定程度ある。Kimball流DWH設計の日本語実践書として希少な位置づけにある

読む前に押さえておきたいこと

  • SQLの基本(SELECT・JOIN・GROUP BY)と、テーブル設計の基礎的な経験
  • OLTP用途のER図とOLAP用途のスタースキーマの違いを概念として知っていること
  • データウェアハウスまたはBigQuery・Redshift等のカラムナDBに触れた実務経験があると理解が早い

学習のコツ

  • 第1部(第1〜5章)でBEAMの全体像を掴んでから第2部のデザインパターン集(第6〜9章)に進むと、各パターンの文脈が理解しやすくなる
  • 第3章のSCD(緩やかに変化するディメンション)は実務での判断頻度が高い。設計判断フローとして手元に残るようメモを取りながら読む
  • 事例集(日本語版によせて)は先に一読して、自社に近い業種の事例に付箋を立てておくと、第1部の理論が具体的なイメージと結びつきやすい
  • BEAM記法の省略記号(CV/FV/HV/PV等)は初出のまま流すと後半で詰まる。第1章または第2章時点で簡単な用語メモを作ることを勧める
出版社による内容紹介

★データ基盤やデータエンジニアリングにかかわるすべての人必携の一冊!★ ・ディメンショナルモデリングのアジャイルなアプローチを解説した、隠れた名著“Agile Data Warehouse Design“の邦訳がついに登場! ・邦訳書を出版するにあたって、12件の国内事例を寄稿いただき、特別掲載!  ランサーズ株式会社/エイベックス株式会社/株式会社クラシコム/  株式会社商船三井/株式会社ビズリーチ/NE株式会社/学校法人 北陸大学/  国立大学法人 東京大学/株式会社リクルート/福岡地所株式会社/  住友化学株式会社/株式会社風音屋 【原書情報】 Agile Data Warehouse Design: Collaborative Dimensional Modeling, from Whiteboard to Star Schema by Lawrence Corr with Jim Stagnitto DecisionOne Press 【本書では、以下のトピックを学ぶことができます】 ・ビジネスイベント分析とモデリングを使用したアジャイルなディメンショナルモデリング ・モデルストーミング:より速く、より包括的で、より生産的な、そしてより楽しいデータモデリング! ・7W(Who、What、When、Where、How Many、Why、How)を使ったディメンショナルなデータストーリー ・データストーリーを使う、具体例を用いたモデリング ・ビジュアルモデリング:タイムライン、チャート、表を作成し、複雑なプロセス測定をシンプルにモデル化 ・アジャイルな設計文書:BEAM独自の省略記法を使ったスタースキーマの強化 【主な内容】 第1部 モデルストーミング 第1章 データウェアハウスのモデリング方法 第2章 ビジネスイベントのモデリング 第3章 ビジネスディメンションのモデリング 第4章 ビジネスプロセスのモデリング 第5章 スタースキーマのモデリング 第2部 ディメンショナルデザインパターン 第6章 誰が(Who)、何を(What):人と組織、製品とサービスのディメンションのためのデザインパターン 第7章 いつ(When)、どこで(Where):時間と場所のディメンションのためのデザインパターン 第8章 どれくらい(How Many):高性能なファクトテーブルと柔軟な指標のためのデザインパターン 第9章 なぜ(Why)、どのように(How):原因と結果のディメンションのためのデザインパターン 事例集 日本語版によせて

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