ISBN 9784130629041

整数論

整数論
刊行
1999-03

概要

素因数分解からアデール・ゼータ関数まで整数論を一冊で通覧する

想定読者

大学数学科・理工系大学院生で、初等整数論の先にある代数的整数論・解析的整数論への橋渡しを求める学習者。群・環・体の初歩を済ませ、現代整数論の全体像を体系立てて掴みたい人に向きます。

こんな人には向いていない

  • 高校数学レベルの整数問題(受験数学・競技プログラミング)を即戦力で強化したい読者には、内容が大幅に乖離しています
  • 暗号理論の実装知識を素早く得たいプログラマーには、理論偏重で実装コードが不足しています
  • 最先端の未解決問題を探索したい研究者には、教科書としての到達範囲に留まります

読了後にできるようになること

  • 合同式・ユークリッドの互除法・二次剰余など初等整数論の基礎を証明レベルで理解できる
  • 代数的整数・整数環・イデアル論の基本を把握し、代数的整数論への入口を開ける
  • p進数とアデールの概念を理解し、局所-大域原理の考え方を習得できる
  • ゼータ関数の定義と解析接続・関数等式の意味を概念レベルで把握できる
  • リーマン予想の位置づけを整数論全体の文脈で捉え直せる

ハイライト

  • 数学の各分野だけではなく、計算機科学など最先端科学とも密接な関係をもつ整数論。素因数分解などの基礎から、アデールを使ったゼータ関数の理論までをていねいに解説する。(本書が初等から現代整数論まで一本の線で繋ぐ構成であることを最も端的に示している箇所)
  • 演習問題も豊富に用意し、教科書としても最適。好評の基礎数学シリーズの最新刊。(講義用教科書としての設計意図が明示されており、独学より授業・ゼミでの使用を想定した読者に有用な情報)

編集メモ

入力データに Qiita 言及記事・楽天ランキング情報は含まれておらず、定量的なシグナル根拠が得られていない。WebFetch 検索でも直接言及記事は確認できなかったため、書誌情報のみからの判定として supplementary とする。

読む前に押さえておきたいこと

  • 線形代数の基礎(行列・行列式・ベクトル空間)を大学1年次レベルで理解していること
  • 群・環・体の基本概念(抽象代数学の初歩)を事前に押さえておくと、代数的整数論への移行がスムーズです
  • 複素解析の初歩(正則関数・コーシーの積分定理)があると、終盤のゼータ関数の節でつまずきにくくなります

学習のコツ

  • 初等整数論(合同式・素数論)の前半を丁寧に消化してから代数的整数論へ進む順序が自然で、飛ばし読みすると後半で詰まりやすいです
  • p進数・アデールを扱う中盤以降は抽象度が急上昇するため、一読で全部理解しようとせず、ゼータ関数の終盤を読んでから戻って再読する往復が効果的です
  • 章末の演習問題は全問解かなくても、各章の中核定理に対応する問題を選んで解くだけで理解度の確認になります
  • 計算機科学との接点(RSA 暗号の素数利用など)を意識しながら読むと、抽象的な定理の意義を動機付けしやすくなります
出版社による内容紹介

数学の各分野だけではなく,計算機科学など最先端科学とも密接な関係をもつ整数論.素因数分解などの基礎から,アデールを使ったゼータ関数の理論までをていねいに解説する.演習問題も豊富に用意し,教科書としても最適.好評「基礎数学」シリーズの最新刊!

この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。

質問に答えるだけで、
あなたに合う専門書が見つかる

IT・デザイン・士業・医療・経理・教育・研究 ほか、あらゆる分野の専門書と 「読む順序」(学習ロードマップ)を収録。何を選べばいいか分からなくても、 いくつかの質問に答えるだけでたどり着けます。