ISBN 9784296000982
NUDGE 実践 行動経済学 完全版
概要
ナッジで人の選択をよりよい方向へ後押しする設計を学ぶ
想定読者
保険・年金・公共政策・サービス設計などで人の意思決定に関わり、強制せずに望ましい行動を増やしたい実務者
こんな人には向いていない
- 行動経済学の数理モデルや学術的な検証手法を厳密に追いたい読者には、事例中心で抽象度が高めです
- プロスペクト理論などの基礎概念を一度も読んだことがない人には、前提知識を補う入門書を併読した方がスムーズです
読了後にできるようになること
- 強制や禁止を使わずに望ましい選択を増やす「ナッジ」の考え方と設計の勘所
- デフォルト設定が人の選択をどれだけ左右するか(年金・ドナー登録・保険選びの実例)
- 同調圧力や認知バイアスがどのように判断を歪めるかと、その回避の手がかり
- サブスク解約忘れや先延ばしなど、日常の「うっかりした損」が起こる仕組み
ハイライト
- 「NUDGE(ナッジ)」とは親ゾウが、子ゾウの背中を鼻でちょっと押すように、強制や禁止をせずに本人の「よりよい選択」を後押しする「使える」経済学(本書の中心概念であるナッジの定義が最も端的に表れている箇所)
- 「うっかりしていた」「知らなかった」「じっくり考える時間がなかった」……実はその「損」、ナッジの活用で防げます(本書が扱う身近な意思決定の失敗と、その回避という実用的な狙いが明快に出ている箇所)
編集メモ
Qiita 引用 0 件 / 累計 likes 0 / Rakuten ランキング履歴なし。技術系コミュニティの言及シグナルは取得できず、メカニカル基準では補完的な選択肢
読む前に押さえておきたいこと
- 特別な前提知識は不要だが、認知バイアスやプロスペクト理論の名前を知っていると事例の理解が早い
- 保険・年金・公共制度など、人の選択を制度として設計する立場への関心
学習のコツ
- 保険・年金・サブスクなど身近なテーマの事例から拾い読みすると、抽象論より先に「自分ごと」として腑に落ちやすいです
- 完全版では新型コロナのワクチン接種率や地球温暖化対策など最新事例が加わっているので、旧版既読でもアップデート部分を中心に読む価値があります
- 自分の業務で「強制せずに行動を変えたい場面」を1つ決めて、各事例をその設計のヒントとして読み替えると実務に転用しやすくなります
出版社による内容紹介
「行動経済学」最高の入門書! ノーベル経済学賞受賞! セイラー教授の代表作が、 「最新の話題」を盛り込み、より「役に立つ」かたちになってリニューアル! 「NUDGE(ナッジ)」とは 親ゾウが、子ゾウの背中を鼻でちょっと押すように、 強制や禁止をせずに 本人の「よりよい選択」を後押しする「使える」経済学! ◆ ◆ ◆ 「うっかりしていた」「知らなかった」「じっくり考える時間がなかった」…… 実はその「損」、ナッジの活用で防げます! ・ジム、動画、音楽、雑誌……サブスクの「解約し忘れ」はなぜ起こる? ・保険料を得して医療費を安く抑える保険の選び方 ・老後の年金を結果的に「一番多く」する方法 ・事故多発の道路を安全に変えた「ある工夫」 ・地球温暖化防止、ドナー登録……不快感を生まずに参加者を増やす方法は? ・我慢や強制ではなく、「健康的な生活」を“自然に”送るには? ・新型コロナウイルスのワクチン接種、最初から接種率が高かった自治体の手法は? …… ◆ ◆ ◆ ◆「賢い人」「思慮深い人」ほど要注意!「ナッジ」で「認知バイアス」を乗り越えよう。 本書ではナッジにまつわる面白い実験を紹介している。たとえば、こんな実験だ。 あなたはいま、視覚認知テストを受けている6人の集団のなかにいる。 大きな白いカードに1本の線が描かれており、それをほかの3本の線と比べて、長さが同じものはどれか答える。3問目まではなにごともなく全員が同じ答えを選ぶ。 しかし、4問目であなた以外の5人が先に同じ線を選ぶのだが、それがどう見てもまちがっている。さあ、今度はあなたが答える番だ。あなたはどうするだろう。 ・自分が「正解だ」と思った線を選ぶ ・前の5人が選んだ線を選ぶ あなたは自信を持って、「正解だ」と思った線を選べるだろうか? 3問目までと比べて、少しためらいながら答えることになるのではないだろうか? 実は、このシチュエーションで、前の5人が選んだ線を選んでしまう人は珍しくはない。 ナッジとは、他人の回答に惑わされてしまう人間にとって、実に役に立つものなのだ。
この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。