ISBN 9784296202041
Amazon Web Services基礎からのネットワーク&サーバー構築改訂4版
概要
AWSをハンズオン環境として使い、ネットワーク・サーバー構築の原理を体得する
想定読者
インフラ未経験のアプリ開発者・若手エンジニアで、物理機器なしにネットワーク/サーバーの基礎を実践的に習得したい人。AWSアカウントさえあれば即日始められる構成になっている
こんな人には向いていない
- すでにVPC・EC2・RDSを日常的に操作しており、IAMポリシー設計やコスト最適化など中級以上のAWS運用知識を求めている人には基礎説明の比重が大きい
- インフラ経験豊富でAWS特有のサービス差異だけ把握したいシニアエンジニアには内容が平易すぎる
- サーバーレスやコンテナ(ECS/EKS)を主軸に学びたい人には対象外。本書はEC2ベースの古典的なVM構成を扱う
読了後にできるようになること
- VPC・サブネット・インターネットゲートウェイをAWSコンソールで一から構築し、ネットワーク設計の基本を手を動かして理解できる
- EC2インスタンスへのSSH接続・Apacheインストール・Webサーバー公開までの一連の流れを自力で再現できる
- プライベートサブネットとNATゲートウェイによる二層構成(フロント・バックエンド分離)を設計・構築できる
- TCP/IPプロトコルスタックとHTTPの実際のパケットの流れをパケットキャプチャで目視確認できる
- MySQLとWordPressを用いたDB連携Webシステムの構築手順を一通り習得できる
- Amazon Linux 2023環境でのdnfパッケージ管理・SSH接続設定(RSA/SHA1無効化への対処)を理解できる
本書のキー概念(章解説)
- 第 1 章 システム構築をインフラから始めるには — インフラ学習をAWSで行う理由と全体像を把握する導入章。先に読んで構成イメージを固めると後続が理解しやすい
- 第 2 章 ネットワークを構築する — VPC・サブネット・インターネットゲートウェイの作成。本書の核心。ここを丁寧に読むとAWSネットワーク設計の基礎が身につく
- 第 3 章 サーバーを構築する — EC2インスタンス起動・SSH接続設定。Amazon Linux 2023でのSSH設定変更(RSA無効化対応)が改訂4版の重要追加点
- 第 4 章 Webサーバーソフトをインストールする — dnfでApacheをインストールし、HTTPでのアクセスを確認するまでの手順。yumからdnfへの変更点に注意
- 第 5 章 HTTPの動きを確認する — 自前のWebサーバーに接続してHTTPパケットの実際のテキストを目視できる。HTTP/2対応の違いも改訂4版で補足追加
- 第 6 章 プライベートサブネットを構築する — フロントエンド/バックエンド分離設計の実践。セキュリティを意識したAWS構成の核となる章
- 第 7 章 NATを構築する — NATゲートウェイでプライベートサブネットからインターネットアクセスを実現する構成。本番構成に直結するトピック
- 第 8 章 DBを用いたブログシステムの構築 — MySQL + WordPressによるWebシステム構築。ここまで完走すると一般的なWebサービスの基本構成を自力で再現できる
- 第 9 章 TCP/IPによる通信の仕組みを理解する — 実際に構築したシステムをベースにプロトコル理論を後付けで整理する構成。理論先行よりも実践後に読むと定着しやすい
ハイライト
- ネットワークやサーバーに関する基本的な知識を丁寧に解説してくれています。今後AWSに触れる予定のある方にもおすすめです。(エンジニア向け技術書90選に選出した記事での評価。AWSの入口としての位置づけが端的に表れている)
- どのクラウドを利用するにしても通ずる考え方を学ぶことができますので、是非とも読んでほしいです。(2025年読破候補10選に選出した記事での評価。AWSを超えたクラウド共通概念の学習書として評価されている点が独自性)
- AWSを実機代わりにインフラを学べるようにしてます。インフラを学びたい若手技術者にも、インフラを学び直したいアプリ開発者にもオススメです。(書籍本文が明言する対象読者層。物理機器不要でインフラ学習できる本書の最大の特徴が凝縮されている)
外部からの言及
- AWSインフラ入門として複数のロードマップ記事・技術書まとめ記事で繰り返し推薦されており、クラウドエンジニア・Webエンジニア・AWS認定受験者向けの入口の一冊として広く参照されている(qiita)
- AWSだけでなく他クラウドにも通ずる概念が学べる点が評価されており、特定サービス依存の操作マニュアルではなくインフラの考え方を身につける書籍として位置づける言及が目立つ(qiita)
- AWS資格(SAA等)の取得を目指す学習者が、試験対策書の前段として本書でインフラ基礎を固めるというパターンの言及が複数あり、資格勉強の補助教材としても活用されている(qiita)
編集メモ
WebFetchで実在確認できたQiita言及記事7本(JunyaShibato 2568 likes, S4nTo 1940 likes, poly_soft 1561 likes, t-furusato 869 likes, yu40ta_engineer 308 likes, myjkyou 273 likes, gnash 188 lIkes)。記事数7本はessential閾値(10本以上)に満たないが、複数のロードマップ系高likes記事で継続的に取り上げられており、AWSインフラ入門の定番書として定着している。改訂4版(2023-05)でAmazon Linux 2023対応済み
読む前に押さえておきたいこと
- Linuxコマンドライン操作の最低限の知識(cd, ls, sudo程度)。完全なゼロでも読めるが手順詰まりを減らせる
- AWSアカウントを自分で作成し、マネジメントコンソールにログインできる状態
- SSHクライアント(WindowsはPuTTYまたはWSL、Mac/LinuxはTerminal)を使える環境の準備
学習のコツ
- Chapter 2(ネットワーク構築)とChapter 6(プライベートサブネット)は設計の核となる章。ここを丁寧に理解すれば、残りの章は実装手順の積み上げとして読み進めやすくなる
- Chapter 9(TCP/IP理論)は最後に配置されているが、実際に構築した環境を参照しながら読めるため、理論書を先に読むより理解が定着しやすい。順番通りに読むことを推奨する
- 改訂4版ではSSH接続でRSA/SHA1が無効化されている点に注意。手順通りに進んで接続できない場合は補足説明のセクションを先に確認する
- AWSは実際にリソースを作成すると課金が発生する。ハンズオン後は不要リソースを削除する習慣をChapter 1で把握してから読み進める
- Appendix A(パケットキャプチャ)はオプションだが、Chapter 5で確認したHTTPの流れを可視化する体験として実施する価値がある。Wiresharkの基本操作を事前に調べておくとスムーズ
出版社による内容紹介
★AWSを実機代わりにインフラ技術が学べる! 「自分でネットワークやサーバーを構築できるようになる」。これが本書の目的です。 インフラを学習するとき、実際に触ってみるのが一番ですが、従来は物理機器がないと学べませんでした。しかし、今はクラウドがあります。 本書では、代表的なクラウドサービス「Amazon Web Services」を実機代わりにインフラを学べるようにしてます。インフラを学びたい若手技術者にも、インフラを学び直したいアプリ開発者にもオススメです。 ◆改訂4版における主な変更点は、以下の通りです。 1.UI・操作方法の更新 AWSマネジメントコンソールにおける、各種操作画面を最新に更新しました。 2.Amazon Linux 2023に対応 改訂4版では、使用するディストリビューションを最新のAmazon Linux 2023に変更しました。Amazon Linux 2023ではパッケージが更新され、インストール方法もyumからdnfに変わるなど、いくつかのコマンドが変更されています。またデフォルトでは、SSHでRSA/SHA1が無効化され、従来のSSHクライアントでは接続できないことがあります。その解決方法についても補足しました。 3.TLS/SSLへの配慮、HTTP/2に対応 本書ではプロトコルを実際に見るために、HTTP接続して、生のテキストデータを見る箇所があります。しかし近年はTLS/SSLを必須にしたサイトが多いため、改訂4版では、一般サイトではなく自分構築したWebサーバーに接続するように変更しました。確実に、プロトコルの挙動を目視できる構成としました。また一部サイトでは、HTTP/2に対応しており、流れるデータが従来と異なるところもあります。改訂4版では、その違いについても補足しました。 CHAPTER 1 システム構築をインフラから始めるには CHAPTER 2 ネットワークを構築する CHAPTER 3 サーバーを構築する CHAPTER 4 Webサーバーソフトをインストールする CHAPTER 5 HTTPの動きを確認する CHAPTER 6 プライベートサブネットを構築する CHAPTER 7 NATを構築する CHAPTER 8 DBを用いたブログシステムの構築 CHAPTER 9 TCP/IPによる通信の仕組みを理解する Appendix A パケットキャプチャで通信をのぞいてみる Appendix B ネットワークの管理・運用とトラブルシューティング
この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。