ISBN 9784297126353
ゼロからわかる TypeScript入門
概要
型安全なWeb開発の入口としてTypeScript文法を基礎から習得する
想定読者
プログラミング初心者や本職のプログラマーではない方で、JavaScript の経験が浅くても静的型付けを武器に Web 開発を始めたい人。VS Code を使った環境構築から手を動かして学びたい入門者に向いています。
こんな人には向いていない
- すでに JavaScript の文法に習熟し、ジェネリクスや高度な型操作・型レベルプログラミングを学びたい中上級者(本書は基本文法の習得が主眼で、踏み込んだ型システムの議論は扱いません)
- React / Angular / Vue など特定フレームワークでの TypeScript 実戦テクニックを目的にしている人(本書はフレームワーク非依存の言語そのものの解説が中心です)
- 実務の大規模コードベースで型設計・tsconfig チューニング・型定義ファイル運用を体系的に学びたい人
読了後にできるようになること
- 変数・データ型・演算子・条件分岐・ループといった基本構文を TypeScript で書けるようになる
- 配列・連想配列・Map など複数データをまとめる仕組みと、それぞれの型の扱いを理解できる
- 関数の基本形からオーバーロード・関数式・アロー式までの応用までを段階的に押さえられる
- クラス・継承・インターフェース・タプル・Enum を使ったオブジェクト指向的な設計の基礎を身につけられる
- import / export によるモジュール分割でコードを整理する方法を理解できる
- Web API と JSON を組み合わせた非同期 Web アプリケーションを最終章で実装できる
本書のキー概念(章解説)
- 第 1 章 TypeScriptの基本を理解する — 言語の位置づけ(altJS)と Windows / macOS それぞれのコーディング環境構築まで。
- 第 2 章 初めてコーディングしてみる — Visual Studio Code を使った最初の記述・実行・トランスパイルの流れを体験する。
- 第 3 章 変数と演算子を理解する — リテラルとデータ型、変数のデータ型、代入演算子と優先順位という型の土台。
- 第 4 章 条件分岐を理解する — if の基本から複数条件の組み合わせ、switch まで。
- 第 5 章 ループを理解する — ループの考え方と for 構文、制御構文の組み合わせ。
- 第 6 章 複数のデータをまとめる変数を理解する — 配列・連想配列・Map と、それぞれの型付けを扱う。
- 第 7 章 関数の基本を理解する — 関数の基本形と引数の省略・拡張。
- 第 8 章 関数の応用的な機能を理解する — オーバーロード・関数式・無名関数・アロー式まで踏み込む。
- 第 9 章 クラスの基本を理解する — クラスの基本形とメンバの考え方。後のフレームワーク学習の土台。
- 第 10 章 クラスの応用的な機能を理解する — 継承・インターフェース・タプル・Enum。型定義を読む上で重要な章。
- 第 11 章 モジュールについて理解する — export / import のバリエーションでコードを分割・整理する。
- 第 12 章 非同期通信アプリケーションを作る — Web API と JSON を使った非同期処理で全章の知識を統合する演習。
編集メモ
技術評論社の WINGS プロジェクト(山田祥寛 氏)による定番入門シリーズ。環境構築から非同期 Web アプリ作成まで一気通貫で、約 319 ページに 12 章を配した初学者向けの実務的良書。外部言及データは未取得のため supplementary ではなく practical と判定。
読む前に押さえておきたいこと
- HTML・CSS の基本構造(タグ記法・属性・セレクタ程度)を理解していること
- ブラウザとテキストエディタを使ったファイル操作(フォルダ構成・ファイル保存)に慣れていること
- プログラミングがまったくの未経験でも読めますが、何らかの言語に少しでも触れた経験があると Chapter 3 以降の進みがスムーズです
学習のコツ
- Chapter 1〜2 は環境構築が主体です。すでに VS Code を使い慣れている読者は 1-1(TypeScript の概要)のみ確認し、Chapter 3 の変数・型から読み始めると無駄がありません。
- Chapter 9〜10 のクラス・インターフェースは React や Angular の型定義ファイルを読む上での土台になります。後のフレームワーク学習への橋渡しとして丁寧に押さえたい章です。
- 終章の Chapter 12(非同期 Web API)は全章の知識を統合した演習的位置づけです。詰まった際は fetch / Promise を扱う 12-3 と、インターフェース定義が集まる 9〜10 章を対で参照すると理解が繋がりやすくなります。
- 各章の例題コードは手入力して実際にトランスパイル・実行することを前提に設計されています。コピペより手入力の方が型エラーの発生タイミングを体感しやすく、約 319 ページを通して型の恩恵が腑に落ちます。
出版社による内容紹介
Webアプリケーション開発をもっと「安全」に! 「型」を駆使したTypeScriptプログラミングをしっかり学ぼう! TypeScript は、JavaScript にクラスや静的型付けなどの機能を加えた「altJS」の1つですが、近年、Web アプリケーションフレームワークの標準言語としての採用が増加し、Web開発の必修言語として需要が急速に伸びています。本書は、プログラミング初心者や本職プログラマーではない方を対象に、TypeScriptの基本的な文法とプログラミング方法をていねい&しっかり解説しています。また、最終章でWeb API とJSON を利用した非同期Web アプリケーションの作成方法を解説しているので、Web開発で役立つ活用テクニックも短時間ですばやく学習できます。 ●Chapter 1 TypeScriptの基本を理解する 1-1 TypeScriptがどういう言語なのかを学ぶ 1-2 TypeScriptのコーディング環境を作る 1-3 Windowsでのコーディング環境を作る 1-4 macOSでのコーディング環境を作る ●Chapter 2 初めてコーディングしてみる 2-1 Visual Studio Codeを使ってみる 2-2 Visual Studio Codeでコーディングしてみる 2-3 TypeScriptコードを実行してみる 2-4 TypeScriptのコーディングの基本を理解しよう ●Chapter 3 変数と演算子を理解する 3-1 リテラルとデータの種類を理解する 3-2 変数とそのデータ型を知る 3-3 演算子を使ってみる 3-4 代入演算子と演算子の優先順位を理解する ●Chapter 4 条件分岐を理解する 4-1 条件分岐の基本のifを知る 4-2 if構文の続きを知る 4-3 条件の性質を知る 4-4 複数の条件分岐を組み合わせてみる 4-5 switchを知る ●Chapter 5 ループを理解する 5-1 ループの考え方の基礎を知る 5-2 forループ構文を知る 5-3 制御構文の組み合わせを知る ●Chapter 6 複数のデータをまとめる変数を理解する 6-1 配列を知る 6-2 連想配列を知る 6-3 Mapを知る ●Chapter 7 関数の基本を理解する 7-1 関数の基本形を知る 7-2 引数の省略について知る 7-3 引数の拡張について知る ●Chapter 8 関数の応用的な機能を理解する 8-1 関数のオーバーロードを知る 8-2 関数式と無名関数を知る 8-3 アロー式を知る 8-4 関数式をより深く知る ●Chapter 9 クラスの基本を理解する 9-1 クラスとは何かを知る 9-2 クラスの基本形を知る 9-3 クラスの他のメンバを知る ●Chapter 10 クラスの応用的な機能を理解する 10-1 クラスの継承を知る 10-2 インターフェースを知る 10-3 タプルとEnumを知る ●Chapter 11 モジュールについて理解する 11-1 モジュールの基本を知る 11-2 エクスポートのバリエーションを知る 11-3 インポートのバリエーションを知る ●Chapter 12 非同期通信アプリケーションを作る 12-1 Web APIとJSONを知る 12-2 アプリケーションの大枠を作成する 12-3 非同期処理とWebアクセスを知る
この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。