ISBN 9784297154196
LLMの原理、RAG・エージェント開発から読み解く コンテキストエンジニアリング
概要
『LLM の原理、RAG・エージェント開発から読み解く コンテキストエンジニアリング』(2026 年 2 月、技術評論社)は、大規模言語モデル(LLM)の挙動を制御する技術「コンテキストエンジニアリング」を体系化した解説書。著者・蒲生弘郷氏。プロンプトエンジニアリングが「指示の書き方」中心だったのに対し、本書は 「LLM に与える全入力情報の設計と管理」 を扱う。RAG / エージェント / ツール呼び出し / メモリ管理など、LLM 活用の最重要トピックを「コンテキスト」の視点で再整理する。
想定読者
- ChatGPT / Claude を業務で使い始めたが「思った通りに動かない」と感じるエンジニア
- RAG / AI エージェントの設計をする中級〜上級者
- プロンプトエンジニアリングを超えた、より体系的な LLM 制御を学びたい人
- 自社プロダクトに LLM を組み込む立場のテックリード / アーキテクト
こんな人には向いていない
- LLM を使った経験がほぼない完全初学者(本書は中級者以上向け)
- 特定フレームワーク(LangChain / LangGraph)の使い方を学びたい読者
- LLM の数学的基盤(Transformer / Attention)を深く学びたい読者(本書は応用寄り)
読了後にできるようになること
- 「コンテキストウィンドウ」を有限資源として設計できる — 何を入れて何を捨てるか
- RAG の検索戦略の判断軸が手に入る — 検索 + 再ランク + 圧縮の組み合わせ
- AI エージェントのメモリ管理を設計できる — 短期 / 長期 / 共有メモリ
- ツール呼び出し(Function Calling / MCP)の設計が分かる — ツール選択と出力フォーマット
本書のキー概念
- 第 1 章 LLM の基礎 — 入出力の本質、トークン化、Attention の役割
- 第 2 章 コンテキストエンジニアリングとは — プロンプトエンジニアリングを超える視点
- 第 3 章 プロンプトの構成要素 — System / User / Assistant ロール、Few-shot
- 第 4 章 RAG(Retrieval-Augmented Generation) — 検索 + 統合
- 第 5 章 メモリ管理 — 会話履歴 / 長期記憶 / 共有メモリ
- 第 6 章 ツール呼び出し — Function Calling / MCP / OpenAPI スキーマ
- 第 7 章 エージェント — ReAct / 計画 + 行動の協調
- 第 8 章 評価とデバッグ — トレース / 監査 / LLM 評価
なぜ「コンテキストエンジニアリングの定本」になりうるのか
LLM 応用の本は「プロンプトエンジニアリング」「RAG」「エージェント」を別々のテーマとして扱うことが多かった。本書は 「すべて『コンテキストへの何を入れるか』の問題」と統一する視点 で再整理する稀有な構成。2026 年 2 月刊行で内容も最新で、向こう 1-2 年は LLM 応用エンジニアの参照書として現役。
関連書籍
- 『LangChain と LangGraph による RAG・AI エージェント実践入門』 — 実装フレームワークの定本
- 『大規模言語モデル入門』 — Transformer / Attention の理論基盤
- 『生成 AI のプロンプトエンジニアリング』 — プロンプト側の深掘り
関連 Topic
- /topics/llm — LLM(大規模言語モデル)
- /topics/rag — RAG
- /topics/ai — AI
- /topics/prompt-engineering — プロンプトエンジニアリング
出版社による内容紹介
大規模言語モデル(LLM)へ与える、プロンプトを含む多様な入力情報である「コンテキスト」。LLMの挙動を健全にコントロールするために、どんなコンテキストを構築するかーー限られた入力領域において、何を与え、何を捨て、どのようにして良いコンディションを保つのかーーこの技術の総体が「コンテキストエンジニアリング」であり、LLM活用を目指すエンジニアが知るべき最重要トピックです。本書では、AIモデルの基礎の仕組みやAPIの挙動をコンテキストの観点から順にひも解き、RAG(Retrieval-Augmented Generation)やAIエージェントなど実践的な開発において発生し得るコンテキストエンジニアリングのテクニックを存分に紹介します。
この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。