ISBN 9784320112421

StanとRでベイズ統計モデリング

StanとRでベイズ統計モデリング
出版社
共立出版
刊行
2016-10

概要

Stan と R を使ってベイズ統計モデリングを実装レベルで習得する

想定読者

統計学の基礎知識があり、ベイズ推定を実務のデータ解析に適用したい分析者・研究者

こんな人には向いていない

  • 確率・統計の基礎(正規分布、尤度の概念)をまだ学んでいない完全な初学者
  • 理論・数式の導出を体系的に学びたい数理統計学志向の読者(本書はコード実装重視)
  • Python(PyMC3/NumPyro 等)環境で完結させたい読者(サンプルコードはR/RStanが主体)

読了後にできるようになること

  • Stan のモデル記述文法を習得し、30行程度のコードで階層モデルや状態空間モデルを書ける
  • RStanを介してMCMCサンプリングを実行し、収束診断(R-hat等)を正しく解釈できる
  • 汎用的な統計モデリングの設計思想(解釈容易性と予測精度の両立)を実務問題に適用できる
  • 階層モデルによってグループ間の部分プーリングを実装し、過学習を抑制する方法を理解する
  • 確率的プログラミング言語の考え方を学び、他ツール(PyMC等)に移行する際の概念的土台を得る

ハイライト

  • 日本語でベイズ統計学の実装についてこれ以上詳しく、実践的に書かれた内容の本はありません。また、実にキレイに整理されて書かれているので、非常に読みやすい本になっています。(実装習熟度の観点から本書の独自性を端的に表している評価)
  • Stanの基本的な文法から様々な統計モデルにおけるサンプルコードや数値例が豊富に記載されています。(コード量・モデル多様性の面での実用性を示す記述)
  • 近年,確率分布を使った数理モデルをデータにあてはめることで現象の理解と予測を促す「統計モデリング」が注目されている。既存の手法と比べた時の利点は解釈のしやすさと予測のよさの両立である。(本書が従来の統計手法との差異として明示する核心的立場)

外部からの言及

  • ベイズ統計学の学習ロードマップを解説する記事の複数で、理論学習後に「Stan実装へ進む段階」の標準テキストとして位置づけられている。「実践的入門」カテゴリに分類し、コード先行で学びたい読者への最初の一冊と評価する記事が目立つ(qiita)
  • MCMCの実装をStanで学ぶための定番教材として扱われており、PyStan / PyMC3 といったPython系ツールの参考文献としても引用されている。R以外の環境で学ぶ読者も、設計思想を参照する目的で参照するケースがある(qiita)
  • 「日本語での実装解説としてこれ以上詳しい本はない」という評価が記事で明示されており、出版年(2016年)から時間が経過した現在も参照され続けている。一方で、Stanの文法変化については読者自身が差分を確認する必要があるという実用上の注意もある(qiita)

編集メモ

Qiita 検索で Stan+R+ベイズ統計モデリングを軸にした記事群(累計 likes 上位6件合計 約 924)で本書が参考文献・推薦図書として複数回引用されている。単独の書籍言及記事は少数だが、ベイズ統計学学習ロードマップ系記事(likes 155, 351)で定番テキストとして継続的に言及される実績あり。

読む前に押さえておきたいこと

  • 確率分布(正規分布・ポアソン分布等)と尤度の基本的な概念
  • R言語の基本的なデータ操作(data.frame, ggplot2 等の読み書き)
  • 回帰分析(線形回帰)の概念的な理解

学習のコツ

  • Stan の文法は出版後(2016年以降)に変更が加わっているため、公式ドキュメント(mc-stan.org)の差分を確認しながら読み進めると詰まりにくい
  • 階層モデルと状態空間モデルの章は独立性が高い。まず単純な回帰モデルの章でコードの書き方を把握し、その後に応用章へ進む順序が効率的
  • 章末のモデルを自分のデータに当てはめて実行することを繰り返すと、Stan の記述力(カスタマイズ性)が体感として定着しやすい
  • R/RStanの環境構築に時間がかかる場合は、公式Dockerイメージを使うと依存関係の問題を回避できる
出版社による内容紹介

近年,確率分布を使った数理モデルをデータにあてはめることで現象の理解と予測を促す「統計モデリング」が注目されている。既存の手法と比べた時の利点は解釈のしやすさと予測のよさの両立である。解釈がしやすいので,モデルに含まれる値を推定した後で次のアクションにつなげやすい。このため現実のデータ解析に極めて有効な手法と評価されている。  背景には,コンピュータの計算速度の向上,大規模のデータが入手しやすくなったこと,モデリングの試行錯誤を極めて簡単にする確率的プログラミング言語の進歩がある。こうした言語の中から,本書ではフリーソフトであるStanを紹介する。Stanは優れたアルゴリズムを搭載し開発も急速に進んでいるパッケージであるが,R用のパッケージであるRStanが並行して公開されているためRから手軽に利用することができる。Stanの記述力は高く,階層モデルや状態空間モデルをわずか30行ほどで書くことができ,推定計算も自動で行なわれる。さらに解析者の問題にあわせたオーダーメイドの拡張が簡単に可能だ。  一般にベイズ統計を扱う書籍は初歩的な内容にとどまるものか,難解な数式が多く実際の問題への応用が難しいものが多い。しかし,本書はこれらの書籍とは一線を画し,現実のデータ解析を念頭に置いて非常に実践的な内容に仕上げた。本書でStanとRを介して身につけた統計モデリングの考え方は,Stanの文法が変化しても,他の統計モデリングツールを扱う場合にも,大いに役に立つと確信している。

この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。

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