ISBN 9784839970871
Flutter モバイルアプリ開発バイブル
概要
FlutterでiOS・Android両対応アプリを設計から継続的デリバリーまで構築する
想定読者
モバイルアプリ開発の基礎知識があり、Flutterを使ってクロスプラットフォーム開発を始めたいエンジニア。iOS/Androidいずれかのネイティブ開発経験者が多い
こんな人には向いていない
- プログラミング自体が初めての完全初学者。アプリ開発の基本知識(状態管理・UI構築・非同期処理の概念)を別の教材で押さえてから読む方が効率的
- すでにFlutterを本番運用しており、Riverpod・Freezedなど最新エコシステムを使いこなしているエンジニアには、2019年出版という制約からエコシステム解説が古い部分がある
- Dartをゼロから学ぶことを主目的にしている読者。本文はFlutter活用が中心で、Dart言語仕様はAPPENDIXでの補足にとどまる
読了後にできるようになること
- WidgetツリーとStateful/StatelessWidgetの役割の違いを理解し、UIを構造的に組み立てられる
- 状態管理の必要性とFlutter向けの代表的なアプローチ(BLoCパターン等)の使い分けを判断できる
- Dartでプラットフォーム固有機能を橋渡しするプラグイン(ネイティブコード連携ライブラリ)を自作・活用できる
- 要件定義からドメインレイヤ・バックエンド・プレゼンテーションレイヤまで、アーキテクチャ全体を意識したアプリ設計ができる
- CI/CDを含む開発フロー自動化(テスト・デバッグ・デプロイ)を整備し、継続的なアプリ配信体制を構築できる
- iOS・Androidそれぞれの開発環境(シミュレータ・エミュレータ)を整備し、クロスプラットフォームビルドを実行できる
本書のキー概念(章解説)
- 第 1 章 Flutterとは — Flutter誕生の背景とクロスプラットフォームSDKとしての位置づけを整理する導入章
- 第 2 章 開発環境の構築 — iOS/Androidそれぞれの開発環境セットアップが対称的に解説される。環境構築でつまずきやすい読者はここを丁寧に進める
- 第 3 章 ウィジェット — 本書の中核章。レイアウト・アニメーション・画像・テキストなどUI構築の基礎を全網羅する。状態管理章と合わせて繰り返し参照する使い方が効果的
- 第 4 章 状態管理 — アプリ複雑化に伴う状態管理の必要性と実際の手法を解説。Flutterアプリ設計で最も判断が分かれるテーマを実践的に整理
- 第 5 章 ライブラリの実装 — プラットフォーム固有機能へのネイティブコード連携を含む、Dartライブラリ作成を解説する発展章
- 第 6 章 サンプルアプリの実装 — 要件定義からドメイン・バックエンド・プレゼンテーションレイヤまで一気通貫で実装する実践章。設計の全体像をつかむのに最も効果的
- 第 7 章 開発の継続 — テスト・デバッグ・デプロイの自動化を扱う。品質を保ちながらアプリをリリースし続ける体制の構築を目指す章
ハイライト
- iOS・Androidなどクロスプラットフォームで動作するモバイルアプリの開発者を対象にして、全体感を踏まえた基礎的な部分から実践的な概念や実装に至るまで、丁寧に説明していきます。(本書がクロスプラットフォーム開発の入り口から実践まで一冊で完結することを示す記述)
- 業務フローの自動化によって、継続的に発生する運用コストの削減と持続性が高い開発フローを整えることが学んでください。(テスト・デプロイの自動化まで扱う点が、単なる入門書との差別化ポイントとして端的に表れている箇所)
外部からの言及
- Flutter入門期の学習リソースとして推薦書籍の一冊として挙げられることが多い一方、全くの初心者には難度が高いという指摘もある。アプリ開発経験のある読者がFlutterの書き方を体系的に習得するための書として位置づけられている(qiita)
- Flutter学習ロードマップや書籍まとめ記事において、網羅的に学べる入門〜中級書として繰り返し言及される。単独書評というよりリスト形式での紹介が多い(qiita)
編集メモ
Qiita言及3件、累計likes 18。本書を参照・推薦する記事は存在するが、言及密度はFlutterトップ書籍と比べて低い。2019年出版でエコシステムの変化が大きいことも影響していると考えられる
読む前に押さえておきたいこと
- いずれかのプログラミング言語での開発経験(JavaやKotlin、SwiftやObjective-Cのモバイル開発経験があると特に効果的)
- iOS/Androidのアプリ開発の基本概念(ライフサイクル・UI構築の考え方)の把握
- gitを使った基本的なバージョン管理の操作
- macOSでのXcodeセットアップが必要なため、iOS向けビルドを試すにはMac環境が必要
学習のコツ
- 第3章(ウィジェット)と第4章(状態管理)は本書の核心なので、サンプルコードをダウンロードして手元で動かしながら進める。読むだけでは定着しにくい
- 第6章(サンプルアプリ実装)を先に流し読みして全体の設計構成を把握してから第3〜5章に戻ると、各章の学習目的が明確になる
- 2019年出版のため、状態管理(第4章)の手法は現在のエコシステム(Riverpod等)と異なる部分がある。Flutter公式ドキュメントと並行参照しながら読むとギャップを埋めやすい
- 第7章(開発の継続)はリリース経験がない段階では理解しにくいため、第6章でアプリを一度動かしてから戻ってくる読み方が効率的
出版社による内容紹介
Googleが開発しているモバイルアプリケーションSDK、Flutterの実践解説書です。 iOS・Androidなどクロスプラットフォームで動作するモバイルアプリの開発者を対象にして、全体感を踏まえた基礎的な部分から実践的な概念や実装に至るまで、丁寧に説明していきます。 「Chapter1 Flutterとは」ではFlutterの概要を解説します。 「Chapter2 開発環境の構築」では、Flutter本体のインストールに加えてiOSシミュレーターやAndroidエミュレータでの開発環境の構築を紹介します。Flutter自体はクロスプラットフォームですが、ビルドシステムや端末上での動作などは既存システムを使用するため、各プラットフォームの開発環境も整える必要があります。 「Chapter3 ウィジェット」では、Flutterの重要な構成要素であるウィジェットを解説します。全体的なレイアウトやデザイン、画像、テキスト、アニメーションなどのUI だけでなく、アプリ自体がウィジェットを用いて構築されています。この章ではウィジェットの扱いを中心に、UIの構築に必要な基本的な機能を解説します。 「Chapter4 状態管理」では、アプリケーション開発に欠かせない要素の1つである状態管理に関して、その必要性やメリットを解説します。また、Flutterによるアプリ開発で実際に使われている状態管理の手法を紹介します。 「Chapter5 ライブラリの実装」では、開発効率を向上させるために有用な、Dartでのライブラリの作成方法を解説します。また、各プラットフォーム固有の機能を実現するネイティブコード実装によるライブラリ作成も説明します。 「Chapter6 サンプルアプリの実装」では、小規模なサンプルアプリケーション開発における実装をサンプルコードとともに説明していきます。要件定義からドメインレイヤ、バックエンド、プレゼンテーションレイヤまで、順を追って解説します。スマートフォン向けアプリケーション開発で必要となる要素を学びましょう。 「Chapter7 開発の継続」では、フローの自動化に必要となるテストやデバッグツールの活用、デプロイメントやデリバリーを解説します。高品質なアプリケーションの継続的なデリバリーはもとより、より短いサイクルでの開発が求められる昨今では、手動運用による業務フローだけでは効率的な開発は困難です。業務フローの自動化によって、継続的に発生する運用コストの削減と持続性が高い開発フローを整えることが学んでください。 巻末のAPPENDIXでは、Dart 言語の仕様、Flutter Webなどを解説しています。 モバイルアプリ開発に課題を感じている開発者の方が、課題解決方法の1つとしてFlutterを活用できる手助けができれば幸いです。 書籍中で解説しているサンプルコードをダウンロード可能です。 Chapter1 Flutterとは Chapter2 開発環境の構築 Chapter3 ウィジェット Chapter4 状態管理 Chapter5 ライブラリの実装 Chapter6 サンプルアプリの実装 Chapter7 開発の継続
この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。