ISBN 9784873117584
ゼロから作るDeep Learning : Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装
- 著者
- 斎藤 康毅
- 出版社
- オライリー・ジャパン
- 刊行
- 2016-09
概要
Python でゼロから実装しながらディープラーニングの原理を体得する
想定読者
Python の基礎構文を身につけており、ディープラーニングの仕組みをフレームワークに頼らず実装レベルで理解したい入門者・学習者。機械学習エンジニアへの転向を目指す社会人にも適合する
こんな人には向いていない
- TensorFlow・PyTorch を早期に習得して業務課題に即時適用したい実務者には、NumPy スクラッチ実装中心の構成が遠回りに感じられる
- Transformer・Diffusion Model・LLM など 2017 年以降のアーキテクチャを主な学習目的とする読者には本書の対象範囲が及ばない
- 線形代数・確率論を数学として厳密に体系化したい読者には、理論の深さより実装の明快さを優先した本書は物足りない
この本で身につくこと
- 誤差逆伝播法を計算グラフで可視化し、NumPy だけで実装して勾配の流れをステップごとに追える
- 畳み込みニューラルネットワーク(CNN)の im2col 変換を含む仕組みをゼロから実装できる
- Batch Normalization・Dropout・Adam を『なぜ効くのか』の理解と実装をセットで習得できる
- ハイパーパラメータ(学習率・重み初期値)の選択が学習曲線に与える影響を実験ベースで確認できる
- 『なぜ層を深くすると認識精度が上がるのか』という根本的な問いに、実装を通じて自分なりの答えを構築できる
ハイライト(外部からの言及)
外部のライブラリに頼らずに、Python 3によってゼロからディープラーニングを作ることで、ディープラーニングの原理を楽しく学びます — 出典
本書の差別化アプローチ(スクラッチ実装)が最も端的に表現されており、他の入門書との違いを 30 秒で伝えられる箇所
なぜディープラーニングは優れているのか? なぜ層を深くすると認識精度がよくなるのか? といった"Why"に関する問題も取り上げます — 出典
APIを叩くだけでは得られない『なぜ効くのか』の問いに正面から向き合う姿勢が、本書をリファレンスとしてではなく学習書として位置づける根拠
読了後にできること
Before(読む前): フレームワークのチュートリアルをこなせても、バックプロパゲーションや Conv の内部動作を人に説明できず、ハイパーパラメータ調整の根拠を言語化できなかった
After(読み終えた後): ニューラルネットワークの順伝播・逆伝播をゼロから実装でき、Batch Normalization や学習率の選択が学習結果に与える影響を計算レベルで説明できる
章立て
(公式情報未確認 — 出版社公式ページの目次が公開され次第、本セクションを更新予定)
関連記事 / 参考情報
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学習のヒント
- 1〜3章で Perceptron・活性化関数・3層ニューラルネットを押さえた後、4章の数値微分で『勾配とは何か』を手を動かして体感してから5章(誤差逆伝播法)に進むと、計算グラフの流れが腑に落ちやすい
- 6章(学習テクニック)は Batch Normalization・Dropout・Adam をまとめて扱う実務直結章。初読時は理論の深入りより『どう実装するか』に集中し、2周目で Why を追うと定着が速い
- ローカル環境構築に詰まった場合、Google Colaboratory で本書コードを動かすガイド記事(Qiita: tatelabo)が有用。NumPy さえ動けば大半のコードはそのまま実行できる
- 読了後は PyTorch で同じネットワーク(2層 MLP → LeNet 相当の CNN)を実装し直す演習を挟むと、スクラッチ理解がフレームワーク習得の土台として機能し、移行コストが大幅に下がる
前提知識
- Python の基礎構文(クラス・リスト内包表記・ファイル I/O)
- NumPy の配列操作の基礎(スライシング・ブロードキャスト・行列積)
- 高校数学レベルの微分(合成関数の微分・偏微分の概念)
次に読む本
ゼロから作るDeep Learning ❷ — 自然言語処理編
同著者・同スタイルの続編。RNN・LSTM・Attention をスクラッチ実装で学べるため、本書の延長線上として学習曲線の断絶が最も小さい
Hands-On Machine Learning with Scikit-Learn, Keras & TensorFlow(Géron著)
本書でゼロ実装した概念を scikit-learn / Keras / TensorFlow で業務規模に適用する段階への橋渡し。実装のスタイルが『フレームワーク前提』に切り替わる
深層学習(岡谷貴之)
本書で直感的に理解した各手法(BatchNorm・Dropout 等)の数学的背景を体系的に掘り下げたい場合の次の一冊。理論の厳密さで本書を補完する
出版社による内容紹介
実際にシステムを作りながらディープラーニングを学ぶ! ディープラーニングの本格的な入門書。外部のライブラリに頼らずに、Python 3によってゼロからディープラーニングを作ることで、ディープラーニングの原理を楽しく学びます。ディープラーニングやニューラルネットワークの基礎だけでなく、誤差逆伝播法や畳み込みニューラルネットワークなども実装レベルで理解できます。ハイパーパラメータの決め方や重みの初期値といった実践的なテクニック、Batch NormalizationやDropout、Adamといった最近のトレンド、自動運転や画像生成、強化学習などの応用例、さらには、なぜディープラーニングは優れているのか? なぜ層を深くすると認識精度がよくなるのか? といった“Why”に関する問題も取り上げます。
この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。