ISBN 9784061529243

深層学習による自然言語処理

深層学習による自然言語処理
出版社
講談社
刊行
2017-05

概要

深層学習を使った自然言語処理の応用技術を原理から実装まで習得する

想定読者

機械学習の基礎を持ち、NLP応用(機械翻訳・対話・質問応答)の実装力を身につけたい研究者・エンジニア

こんな人には向いていない

  • 深層学習やニューラルネットの基礎をまだ学んでいない初学者には数式・アーキテクチャの説明が急峻すぎる
  • Transformer以降の大規模言語モデル(BERT/GPT系)を中心に学びたい読者には2017年刊行の本書はカバー範囲が古い
  • Pythonでの実装手順をステップバイステップで追いたい実務者よりも、モデル設計の原理を理解したい読者向けの構成

読了後にできるようになること

  • RNN・LSTM・GRU・木構造RNN・CNNの各アーキテクチャがNLPタスクでどう機能するかを説明できる
  • 分散表現(word2vec等)による記号とベクトル空間の橋渡し原理と言語モデルへの接続を理解できる
  • 注意機構(Attention)と記憶ネットワークの仕組みを設計レベルで把握し、Seq2Seqへ応用できる
  • 機械翻訳・文書要約・対話・質問応答の各タスクで深層学習がどのように実装されるかを把握できる
  • 汎化性能向上技術(推定誤差・最適化誤差の低減手法、超パラメータ選択)を実装判断に活かせる
  • GPU活用・ミニバッチ化・メモリ削減・誤差逆伝播の実装上の工夫を具体的に理解できる

本書のキー概念(章解説)

  • 第 1 章 自然言語処理のアプローチ — 伝統的手法から深層学習への移行経緯を概観する導入。NLP全体像の把握に有効
  • 第 2 章 ニューラルネットの基礎 — 順伝播・誤差逆伝播・RNN・LSTM・GRU・CNNを網羅。既習者は要点確認として使える
  • 第 3 章 言語処理における深層学習の基礎 — 分散表現・言語モデル・系列変換モデルの接続が本書の骨格。最重要章のひとつ
  • 第 4 章 言語処理特有の深層学習の発展 — 注意機構・記憶ネットワーク・出力層高速化を扱う。Attention理解の核心
  • 第 5 章 応用 — 機械翻訳・文書要約・対話・質問応答の4タスクをカバー。実務ユースケースとの接続に役立つ
  • 第 6 章 汎化性能を向上させる技術 — 推定誤差・最適化誤差・超パラメータ選択を体系化。実験設計の判断軸として活用できる
  • 第 7 章 実装 — GPUとGPGPU、ミニバッチ化、メモリ削減、誤差逆伝播の実装詳細。本書でしか読めない実践知が集中している

ハイライト

  • 実装に当たっては、『深層学習による自然言語処理』(講談社)のP128を参考にしました。(Attention実装の具体的なページ番号を挙げて参照されており、実装リファレンスとしての位置づけが明確)
  • 実装に当たっては、『深層学習による自然言語処理』(講談社)を参考にしました。(双方向多層LSTMのエンコーダ・デコーダ設計の根拠として本書を挙げており、設計指針書としての実績を示す)

外部からの言及

  • Attention機構やSeq2Seqを実装する際の根拠資料として複数の記事で参照されており、数式・アーキテクチャ説明の精度が実装者に信頼されている(qiita)
  • Keras等のフレームワークでSeq2SeqやLSTMを実装する記事が本書の特定ページを参照しており、コードと理論の橋渡しリファレンスとして機能している(qiita)

編集メモ

確認できたQiita言及4件(累計likes 201)。うち2件が実装の具体的参照先として本書ページ番号を挙げており、NLP実装者の手元リファレンスとして機能している。qiita_article_count<10のためessentialには届かないが、実装文脈での引用密度は高い

読む前に押さえておきたいこと

  • 線形代数・微積分の基礎(勾配法・連鎖律の計算を追える程度)
  • Pythonでの基本的なデータ操作の経験
  • 機械学習の教師あり学習・損失関数・最適化の概念(入門書1冊相当)

学習のコツ

  • ニューラルネットの基礎(第2章)はすでに学習済みなら概観確認にとどめ、第3章の分散表現・言語モデル→第4章の注意機構の順で集中して読むと吸収が早い
  • 第5章の応用タスクは実務課題に近いものから先に読む選択が有効。機械翻訳ならSMT比較文脈で、対話なら質問応答と合わせて読むと理解が深まる
  • 第7章の実装節はコードを手元で動かしながら読むことを前提とした構成。GPU環境を用意してからあたると手順のイメージが掴みやすい
  • 本書刊行(2017年)以降に登場したBERT・GPT・Transformerは別資料で補完する前提で読む。本書はその土台となるアーキテクチャの原理習得に使う
出版社による内容紹介

◆自然言語処理の応用(機械翻訳、文書要約、対話、質問応答)に焦点を当て、深層学習の利用方法を解説。◆「実装上の工夫」など、本書でしか読めない実践的な内容が充実! ◆自然言語処理の応用(機械翻訳、文書要約、対話、質問応答)に焦点を当て、深層学習の利用方法を解説。 ◆「実装上の工夫」など、本書でしか読めない実践的な内容が充実!  ■おもな内容 第1章 自然言語処理のアプローチ 第2章 ニューラルネットの基礎 第3章 言語処理における深層学習の基礎 第4章 言語処理特有の深層学習の発展 第5章 応用 第6章 汎化性能を向上させる技術 第7章 実装 第8章 おわりに ■機械学習プロフェッショナルシリーズ 本シリーズでは、発展著しい機械学習技術の数学的な基礎理論、実用的なアルゴリズム、それらの活用法を、全29巻にわたって刊行する。 ビッグデータ時代を牽引している若手・中堅の現役研究者が、入門的な内容から最先端の研究成果までをわかりやすく解説。 これからデータサイエンス分野で研究を始めようとしている大学生・大学院生、および、機械学習技術を基礎科学や産業に応用しようとしている研究者・技術者に向けた注目のシリーズである。 第7期として、以下の3点を刊行! 統計的因果探索 清水 昌平・著 画像認識    原田 達也・著 深層学習による自然言語処理 坪井 祐太/海野 裕也/鈴木 潤・著 ■シリーズ編者 杉山 将 理化学研究所 革新知能統合研究センター センター長/東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授 第1章 自然言語処理のアプローチ 伝統的な自然言語処理/深層学習への期待/テキストデータの特徴/他分野への広がり 第2章 ニューラルネットの基礎 教師あり学習/順伝播型ニューラルネット/活性化関数/勾配法/誤差逆伝播法/再帰ニューラルネット/ゲート付再帰ニューラルネット/木構造再帰ニューラルネット/畳み込みニューラルネット 第3章 言語処理における深層学習の基礎 準備:記号の世界とベクトルの世界の橋渡し/言語モデル/分散表現/系列変換モデル 第4章 言語処理特有の深層学習の発展 注意機構/記憶ネットワーク/出力層の高速化 第5章 応用 機械翻訳/文書要約/対話/質問応答 第6章 汎化性能を向上させる技術 汎化誤差の分解/推定誤差低減に効く手法/最適化誤差低減に効く手法/超パラメータ選択 第7章 実装 GPUとGPGPU/RNNにおけるミニバッチ化/無作為抽出/メモリ使用量の削減/誤差逆伝播法の実装 第8章 おわりに

この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。

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