ISBN 9784062579896
入門者のLinux 素朴な疑問を解消しながら学ぶ
概要
「なぜコマンドで操作するのか」を体験を通じて腑に落とす
想定読者
WindowsやMacは使えるが、Linuxのコマンド操作に初めて触れる人。Raspberry PiやUbuntuを動かし始めたばかりで、基本的な考え方から理解したい人。
こんな人には向いていない
- すでにシェルスクリプトやsed/awkを日常的に扱っているエンジニアには既知事項が多い
- サーバ構築・ネットワーク設定・パッケージ管理など運用実務を目的とする読者には範囲が限定的すぎる
- 高速で分厚い専門書を読み進められる読者には、丁寧さが冗長に感じられる可能性がある
読了後にできるようになること
- ファイルシステムのディレクトリ構造とパス指定の仕組みを理解できる
- 標準入出力・パイプ・リダイレクトを組み合わせてデータを加工できる
- awk・sedを含むテキスト処理ワンライナーを書く足がかりを得られる
- ユーザーと管理者(root)の権限モデルを理解し、sudo操作を適切に扱える
- プロセス管理の基礎概念を把握し、フォアグラウンド/バックグラウンド実行を使い分けられる
- viエディタの基本操作とシェル設定ファイルの読み方を身につけられる
本書のキー概念(章解説)
- 第 1 章 Linuxとは? — OSとしての位置づけとコマンドで操作する理由の概念を整理する章
- 第 2 章 Linuxを使ってみよう! でもどこで……? — 仮想環境やRaspberry Piを使ったセットアップ方法。環境構築で躓かないための章
- 第 3 章 シェル初体験! — シェルとは何か、bash基礎。ここからコマンド操作が始まる
- 第 4 章 ディレクトリ — ファイルシステム構造とパス指定。Windowsとの違いを整理するのに有効
- 第 5 章 ファイル — ファイル操作コマンドの基本セット
- 第 6 章 標準入出力 — パイプとリダイレクトの仕組み。本書の核心であり実務応用度が高い
- 第 7 章 ユーザーと管理者 — sudo・su・権限管理。セキュリティの基礎として重要
- 第 8 章 ワンライナーでプログラミングしてみよう! — テキスト処理の実践例。6章の知識を使ったまとめ演習
- 第 9 章 awkを使ってみよう! — データ抽出・集計の定番ツール。Webカメラ動画作成例など応用まで紹介
- 第 10 章 定番のテキストエディターvi — サーバ環境で必須のviの最小限操作を習得する
- 第 11 章 シェルをもっと知ろう — 環境変数・シェルスクリプト入門
- 第 12 章 プロセスの管理と操作 — psやkillなどプロセス管理の基礎。バックグラウンド実行の概念を整理
- 第 13 章 応用! — Webカメラ画像取得・動画生成など実用的な複合演習
- 第 14 章 終章 「Linux力」をつけるには? — 本書以降の学習ロードマップを示す
ハイライト
- 本書に書いてある内容は本当に入門で、どれも簡単なものばかり。しかし、私にとっては知らないことが多くあったので勉強になった。なにより恐ろしく丁寧。(入門者の視点から丁寧さと網羅性のバランスが評価されている箇所)
- 『入門者のLinux』は非常にわかりやすい本でした。(書籍の内容を実際に手を動かして再現した記事の著者による総評)
外部からの言及
- 実際に読んで手を動かしたレポート記事が複数あり、『非常にわかりやすい』『恐ろしく丁寧』という表現で内容の平易さを評価する声が一致している(qiita)
- 一方で『ブルーバックスは初心者に求めるレベルが高い』という指摘もあり、タイトルの印象より難易度が高めと感じる読者もいる(qiita)
編集メモ
Qiita言及記事4件 / 合計likes約28。「入門者のLinux」で検索した記事として本書を実際に読んで手を動かしたレポートが複数あり、一定の実用的評価がある。ただしqiita_article_count・likesとも基準値未満のため supplementary。
読む前に押さえておきたいこと
- WindowsまたはMacのGUI操作の基本経験(ファイルのコピー・移動・フォルダ概念の理解)
- 特定のプログラミング言語の知識は不要
学習のコツ
- 第6章(標準入出力)は本書の核心。前半1〜5章を流し読みして、6章から丁寧に読み返すと吸収が速い
- 第8・9章のワンライナー・awk演習は手元のUbuntuやRaspberry Piで実際に打ちながら読むことで定着する
- Ubuntu 16.04 LTS / Raspbian が前提環境。WSL2(Ubuntu)上でもほぼ同等に実行できるため、Windows環境の読者はWSL2を用意すると追体験しやすい
- 終章は読了後すぐに「次の一冊」を選ぶための指針として活用できる
出版社による内容紹介
さまざまな事情からLinuxを使い始める(学び始める)人が増えています。そうしたLinux初心者がまず戸惑うのは、コマンドを使って操作する点ではないでしょうか。WindowsやMacならマウスを使う操作を、なぜコマンドで行うのか。本書では、実際に数々のコマンドを打ち込みながら、その理由を学んでいきます。本格的にLinuxを学び始める前に知っておくと便利なことを、さくっと読める一冊です。 本書は、Linuxを学ぼうとする人の多くが知りたいと思う「Linuxってどういうものなのだろか」を主なテーマに書かれたものです。 「進学や就職などの事情で、Linuxを使わねばならなくなった!」 「Raspberry PiでLinux系のOSを使い始め、コマンド操作に興味を持った!」 「WindowsやMacはある程度使えているから、今度はLinuxも使えるようになりたい!」 といった方々が、「Linuxらしい使い方」を心地よく理解できるように構成されています。 また、「Linux専門の厚めの入門書にチャレンジしようかと迷っている」といった方にとっては、気軽に読みやすい一冊です。 LinuxをLinuxらしく使うために、避けて通れないのがコマンドを使う操作です。コマンドを上手に使うことによって、多様で複雑・繊細な要求を、シンプル・柔軟にコンピュータに伝えることができます。本書では、実際に数々のコマンドを打ち込んで、その操作結果を確認しながら学習を進めていきます。コマンドは、シンプルなものから、ウェブカメラの画像を用いて動画を作成するといった少し複雑なものまで、単に暗記してもらうためではなく、Linuxの特徴を楽しみながら学べるものを選出。読み終える頃には、ご自身のLinuxへの理解が深まっていることを実感できます。 なお、本書に掲載しているコマンドは、Ubuntu 16.04 LTSとRaspbian(NOOBS v1.9.2とv1.9.3)で動作することを確認しています。またシェルはbashを前提としています。 できるだけ多くのLinux(やUnix)で動作するコマンドを掲載する方針で選定していますが、ここで紹介した以外の環境の場合、本書の内容と同じように動作しない可能性があります(掲載されている情報は2016年9月のものです)。 第1章 Linuxとは? 第2章 Linuxを使ってみよう! でもどこで……? 第3章 シェル初体験! 第4章 ディレクトリ 第5章 ファイル 第6章 標準入出力 第7章 ユーザーと管理者 第8章 ワンライナーでプログラミングしてみよう! 第9章 awkを使ってみよう! 第10章 定番のテキストエディターvi 第11章 シェルをもっと知ろう 第12章 プロセスの管理と操作 第13章 応用! 終章 「Linux力」をつけるには?
この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。