ISBN 9784062596701
発達障害の子のビジョン・トレーニング 視覚を鍛えて読み書き・運動上手に!
概要
ADHD・LDの子の読み書き・運動の困難を視覚機能から捉えてトレーニングで改善する
想定読者
発達障害(ADHD・学習障害)の子を持つ保護者、および教育・支援現場で読み書き・運動の困難に向き合う教師・支援者
こんな人には向いていない
- 視覚機能ではなく認知・情緒・行動面の支援技法を中心に学びたい読者には、本書の焦点が合わない
- 眼科的な視力矯正(屈折異常・斜視)の医学的治療を求める読者には、本書はトレーニング実践書であり診療ガイドではない
- 発達障害の子への声かけや励まし方など対人コミュニケーション技法を探している読者には別書が適している
読了後にできるようになること
- 追従性眼球運動・跳躍性眼球運動・両眼チームワーク・視空間認知という4つの視覚機能の概念を区別して説明できる
- 読み書きや運動の苦手さが視覚機能の問題と結びつく仕組みを、具体的な子どもの行動例から理解できる
- 家庭で今すぐ実施できる6種類のビジョン・トレーニング(遊び編)の手順を実践できる
- ワークシートを自作または活用して、追従性眼球運動・跳躍性眼球運動・視空間認知を段階的に鍛えられる
- 眼球運動・両眼視・視空間認知それぞれの評価の視点を持ち、子どもの見え方の特性を観察できる
本書のキー概念(章解説)
- 第 1 章 見え方の違いに悩む子どもたち — 3つの典型ケース(読み書き・距離感・線のずれ)を導入に置いており、本書が対象とする子どもの像を最初に確認できる
- 第 2 章 視覚機能を調べれば原因がわかる — 視力検査ではわからない視覚機能の評価視点を紹介。支援者が子どもの観察に使える基本的な見方を提供する
- 第 3 章 発達障害の子の見る力を理解する — ADHD・LDと視覚機能の関連を整理した理論章。第4章のトレーニングに入る前に読むと取り組みの根拠が明確になる
- 第 4 章 すぐできるビジョン・トレーニング — 本書の中核。遊び編6種(追従性・跳躍性眼球運動・両眼チームワーク・眼と体の協応・視空間認知ほか)とワークシート編3種を収録。家庭で繰り返し参照する実践章
- 第 5 章 見えれば世界が広がり、自信がつく — トレーニングの先にある子どもの変化を示す章。継続の動機づけとして読み返す使い方も有効
ハイライト
- ビジョン・トレーニングをすることで、視覚機能が上手に使えるようになってくると、勉強にも運動にもとりくみやすくなります。子どものなかに、チャレンジ精神ができはじめ、世界が広がっていきます。(本書が目指す最終的な変化を著者自身が端的に述べた箇所。トレーニングの目的が学習成果よりも子どもの自信の回復にあることを示す)
- 視力はよいのに読み書きが極端に苦手、距離感がつかめずスポーツで失敗する、字や絵を書くときに線が大きくずれる——こうした困難の背景に視覚機能の問題がある。(視力が正常でも視覚機能に課題がある子どもの実態を示す。本書を手にする前の多くの読者が抱える疑問に直接応えている)
編集メモ
Qiita言及0件・likes 0 / Rakutenランキング情報なし。外部シグナルによる根拠は確認できない。2011年刊(講談社健康ライブラリースペシャル)で発行から年数が経過しているが、ビジョントレーニングの実践書として一定の参照価値がある
読む前に押さえておきたいこと
- 発達障害(ADHD・学習障害)の基本的な特性についての初歩的な理解(診断基準の詳細は不要)
- 対象となる子どもと日常的に関わる立場(保護者・教師・支援者)であること — 観察と継続実践の機会がないとトレーニング効果を確認しにくい
学習のコツ
- 第1章の3つのケース(A・B・Cくん)で子どもの実態を確認し、第3章で発達障害との関連を理解してから第4章に進む流れが最も効率的。第4章を最初に開くと手順だけ実施して根拠を見失いやすい
- 第4章の遊び編は道具・準備が少ないものから始め、子どもが楽しめる活動を選ぶことが継続のポイント。一度に全種類を試みず、1〜2種類に絞って2週間以上継続することを推奨
- ワークシート編は自作と市販品どちらの活用も本書が想定しており、コピーして繰り返し使うリファレンスとして手元に置いておくと実践しやすい
- 第5章は成果が出にくいと感じた時期に読み返すことで、子どもの変化を長期的な視点で捉え直す動機づけになる
出版社による内容紹介
ひと目でわかるイラスト図解 《講談社 健康ライブラリースペシャル》 【視覚を鍛えて読み書き・運動上手に!】 勉強や運動が苦手なのは見え方に原因あり! ADHD、LDの子に多い視覚の障害。訓練しだいで物を上手に見る力がつき、自信が育つ。教育現場でも注目され始めた視覚支援のためのトレーニング法を徹底図解 ビジョン・トレーニングをすることで、 視覚機能が上手に使えるようになってくると、 勉強にも運動にもとりくみやすくなります。 子どものなかに、チャレンジ精神ができはじめ、 世界が広がっていきます。 ( 第5章より ) 視覚機能がどんどん伸びる! いますぐ家庭で楽しくできるトレーニングを紹介 《見え方の違いに悩む子どもたち》 【Aくんの場合】 視力はよいのに読み書きが極端に苦手 【Bさんの場合】 距離感がつかめず、スポーツで失敗する 【Cくんの場合】 字や絵を書くときに線が大きくずれる ほか 《だから、すぐできるビジョン・トレーニング》 【遊び編1 追従性眼球運動】 動くおもちゃをタッチ&キャッチ 【遊び編2 跳躍性眼球運動】 頭を動かさずに眼をキョロキョロ 【遊び編3 両眼のチームワーク】 じーっと見つめてビーズを両眼視 【遊び編4 眼と体の協応】 大人のポーズを見てまねする 【遊び編5 視空間認知】 ブロックで見本の形を再現する 【トレーニング・ワークシート編】 ワークシートを自作して楽しむ 【ワークシート編1 追従性眼球運動】 グネグネした線を丁寧になぞる 【ワークシート編2 跳躍性眼球運動】 文字表を見て、特定の文字や単語を探す 【ワークシート編3 視空間認知】 点をつないで字や図をつくる <本書の内容構成> 1.見え方の違いに悩む子どもたち 2.視覚機能を調べれば原因がわかる 3.発達障害の子の見る力を理解する 4.すぐできるビジョン・トレーニング 5.見えれば世界が広がり、自信がつく
この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。