ISBN 9784062879408

調べる技術・書く技術

調べる技術・書く技術
著者
野村 進
出版社
講談社
刊行
2008-04

概要

プロのジャーナリストがテーマ選びから原稿完成まで知的生産の全工程を開示する

想定読者

ノンフィクションライター志望者、レポート・調査報告書を書く機会がある学生・社会人、取材・インタビュースキルを体系的に習得したい実務者

こんな人には向いていない

  • ビジネス文書やアカデミック論文の書き方を求めている読者には対象がずれる
  • すでに取材・執筆を職業とするプロには基本事項の比重が大きい
  • 2008年刊行のため、デジタル調査ツールや SNS を活用した現代の情報収集手法は期待できない

読了後にできるようになること

  • テーマが書き尽くされているかを見極め、独自の切り口を発見する手順
  • 袋ファイルと自家製デスクを使った紙・デジタル混在の資料管理法
  • 取材依頼の作法から当日のノートの取り方・第三の眼の使い方まで一連のインタビュー技術
  • 書き出しに全神経を集中させる原稿着手の方法と推敲プロセス
  • 人物ノンフィクションにおける心理描写ルールとシークエンシャル・インタビューの限界把握
  • 未知の場所で取材を開始する際の水先案内人の探し方と真空地帯への対処法

本書のキー概念(章解説)

  • 第 1 章 テーマを決める — 見慣れたテーマでも化学反応を起こす切り口の探し方。まず動くことを推奨する姿勢が本書全体の基調
  • 第 2 章 資料を集める — 袋ファイル・バックナンバー・図書館・活字以外の記録まで、アナログ前提だが整理の考え方は汎用
  • 第 3 章 人に会う — 取材依頼の断られ方と対処法、質問項目の設計まで実務的な段取りを詳述
  • 第 4 章 話を聞く — ノートの取り方と第3の眼の概念が独自価値。取材相手から信用を得る作法も収録
  • 第 5 章 原稿を書く — 書き出し一文に集中する原則と推敲の手順。最も汎用性が高く、ライター以外でも活用しやすい章
  • 第 6 章 人物を書く — 心理描写ルールとシークエンシャル・インタビューの限界。人物ノンフィクション特有の論点
  • 第 7 章 事件を書く — 未知の現場で水先案内人を探す実体験が詳述。フィールドワーク型の取材に参考になる
  • 第 8 章 体験を書く — 体験エッセイを例に、下調べをあえてやめる判断と自分でテーマを見つける方法を論じる

ハイライト

  • テーマの選び方、資料収集法、取材のコツから推敲のポイントまで、具体的に教える。レポート執筆にも役立つヒントが満載の入門書。(出版社説明文が本書の対象範囲と読者層を最も端的に表している箇所)
  • 技術はあとからついてくる。テーマ決定のチェックポイント。とにかく動いてみる。(第1章のキーワード群で、本書が方法論より行動原則を優先することを示す)

外部からの言及

  • booklog 登録 1,715 件・176 件のレビューで平均 3.51。取材・インタビュー手順の具体性が評価される一方、ノンフィクションライター以外の読者からは対象範囲のずれを指摘する声がある(other)

編集メモ

Qiita 言及記事 0 件、楽天ランキング情報なし。booklog 登録数 1,715 件・平均評価 3.51/5 と一定の読者層はあるが、エンジニア向けプラットフォームでの外部シグナルは確認できなかった

読む前に押さえておきたいこと

  • 「何かについて調べて文章にまとめる」作業を一度でも経験していること(テーマ・対象は問わない)
  • インタビューや取材という形式の文章が存在することへの基本的な理解

学習のコツ

  • 第5章『原稿を書く』はライター以外でも直接使える汎用技術が多い。ビジネス文書や報告書を書く人はここだけでも読む価値がある
  • 第1〜4章はテーマ選びから取材完了までの順序で読むことで、著者が想定する知的生産のサイクル全体が把握できる
  • 第6〜8章は人物・事件・体験という対象ジャンル別の応用篇。自分が書こうとしているジャンルに対応する章を重点的に読むと効率がよい
  • 2008年刊行のため資料収集の具体例はアナログ中心。デジタルへの読み替えを意識しながら読むと現代の実務に接続しやすい
出版社による内容紹介

テーマの選び方、資料収集法、取材の実際から原稿完成まで、丁寧に教える。これがプロの「知的生産術」だ! 第一線のジャーナリストは、いかに原稿を仕上げるか。テーマの選び方、資料収集法、取材のコツから推敲のポイントまで、具体的に教える。レポート執筆にも役立つヒントが満載の入門書。 テーマ選び、資料収集法、質問の作り方から、 インタビューの実際、原稿執筆のコツまで── 第一線のジャーナリストがすべて明かす これがプロの「知的生産術」だ! 【目次】 第一章 テーマを決める 第二章 資料を集める 第三章 人に会う 第四章 話を聞く 第五章 原稿を書く 第六章 人物を書く 第七章 事件を書く 第八章 体験を書く 第1章 テーマを決める      テーマは書き尽くされているか/見慣れたテーマが“化学反応”を起こす      技術はあとからついてくる/テーマ決定のチェックポイント/とにかく動いてみる etc. 第2章 資料を集める      情報不足を避ける/情報収集の方法/袋ファイルのすすめ/自家製デスク      バックナンバーの探し方/単行本の読み方/図書館の利用法/活字以外の記録 etc. 第3章 人に会う      取材対象の選び方/取材依頼の作法/取材を断られたとき      質問項目/遠慮は禁物/取材道具/取材当日/電話取材、メール取材 第4章 話を聞く      取材のイメージ/(1)話の聞き方/(2)ノートのとり方/(3)人物・情景の見方      第3の眼をもつ/(4)インタビューのあとで/取材相手から信用されるには etc. 第5章 原稿を書く      原稿を書く前に/構成を決めてから書くか/ペン・シャープナー/チャート      書き出しに全神経を注ぐ/書き出しの名文/書き出してから/仲介者になる/推敲する etc. 第6章 人物を書く      基本は人物ノンフィクション/取材中の問題意識/構想の変化      心理描写のルール/シークエンシャル・インタビューの限界 第7章 事件を書く      未知の場所で取材開始/水先案内人を探す/「ハルナ」に辿り着くまで      水先案内人・知恵袋・キーパーソン/真空地帯 第8章 体験を書く      体験エッセイを例にして/下調べをやめた理由      自分でテーマを見つけるために/豊かになる

この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。

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