ISBN 9784065168707
ベイズ深層学習
概要
ベイズ統計と深層学習を統合した理論・手法を基礎から体系的に習得する
想定読者
機械学習の基礎を持ち、モデルの不確実性推定や深層生成モデルに踏み込みたい研究者・実務エンジニア
こんな人には向いていない
- ニューラルネットワークや確率論の予備知識がない入門段階の学習者には抽象度が高すぎる
- 実装サンプルを動かすことを主目的とする読者には理論的記述の比重が重く感じられる
- ベイズ統計の手法をすでに深層学習に組み込んで運用している上級者には基礎説明の割合が大きい
読了後にできるようになること
- 変分推論やMCMCなど近似ベイズ推論の主要手法を選択肢として理解し使い分けられる
- ベイズニューラルネットワークにおける不確実性推定の実装アプローチを説明できる
- 変分自己符号化器(VAE)を中心とした深層生成モデルの理論的背景を把握できる
- ガウス過程と深層学習の接続関係を理解し、GPによる生成・分類モデルの位置づけを説明できる
- 確率的正則化(ドロップアウト等)をベイズ推論の枠組みで解釈できる
本書のキー概念(章解説)
- 第 1 章 はじめに — ベイズ統計とニューラルネットワークの歴史的変遷を整理する導入章。後続章の見取り図として先に通読しておく価値がある
- 第 2 章 ニューラルネットワークの基礎 — 線形回帰から始まりニューラルネットワークの拡張モデルまでを扱う。本書の土台となる章で、最適化手法の整理も含む
- 第 3 章 ベイズ推論の基礎 — 指数型分布族・ベイズ線形回帰・最尤推定との関係を丁寧に解説。第4章以降の近似推論を理解するために必須
- 第 4 章 近似ベイズ推論 — サンプリング系(MCMC)と最適化系(変分推論)の両アプローチを対比。実務選択の判断軸になる核心章
- 第 5 章 ニューラルネットワークのベイズ推論 — 不確実性推定の応用を含む本書の主題部。ドロップアウトをベイズ的に解釈し直す視点が実務で参照されやすい
- 第 6 章 深層生成モデル — VAEを軸に変分モデルや生成ネットワークの構造学習まで扱う。生成系タスクを扱う読者には最も実践的な章
- 第 7 章 深層学習とガウス過程 — ガウス過程の基礎から深層学習との解釈論・スパース近似まで。研究寄りの内容だが、不確実性の理論的根拠を掘り下げたい読者向け
ハイライト
- 深層学習とベイズ統計の融合がすべて詰まった『欲張り』本。基礎からはじめ、深層生成モデルやガウス過程とのつながりまでをていねいに解説した本邦初の成書(本書が扱う範囲の広さと日本語資料としての希少性が端的に示されている箇所)
外部からの言及
- 統計学の実務・研究者向け教科書リストに取り上げられ、変分ベイズ手法への橋渡しとして位置づけられている。完全な初学者には難易度が高めだが、背景知識がある読者には参照書として有用との評価(qiita)
- deep Gaussian processや不確実性推定を扱う技術記事の参考文献として引用されており、理論的な裏付けのある一次情報源として扱われている(qiita)
- 本書の演習的内容をRで実装した記事が公開されており、ガウスニュートン法やELU活性化関数の実装例がコードとして共有されている。書籍の内容を手を動かして追うスタイルの学習者が存在する(qiita)
編集メモ
確認できたQiita言及は4件・累計likes約76(うち直接言及3件)。書籍紹介リストへの掲載が主で、実装解説・理論解説記事での参照もあるが件数はまだ少ない。楽天ランキング情報なし。深層学習×ベイズ統計という分野では国内成書が少なく補完価値は高いが、外部シグナル数値上はsupplementaryに分類
読む前に押さえておきたいこと
- 確率論の基礎(条件付き確率・ベイズの定理・確率分布の基本形)
- 線形代数の基礎(行列演算・固有値分解)
- ニューラルネットワークの順伝播・誤差逆伝播法の仕組み
- Pythonまたは類似言語で機械学習ライブラリを使った実装経験
学習のコツ
- 第3章(ベイズ推論の基礎)と第4章(近似ベイズ推論)は本書全体の理論的中核であり、第5章以降で詰まったら必ずここに戻る読み方が効果的
- 第2章は標準的なニューラルネットワーク入門の内容を含むため、深層学習の基礎が既にある読者は概観のみにとどめ第3章から入ってよい
- 著者の前著『ベイズ推論による機械学習入門』(同シリーズ)を先に読んでいると、ベイズ的な見方の土台が整い本書の吸収が早い
- 第6章(深層生成モデル)と第7章(ガウス過程)は独立性が高いため、VAEや生成モデルに関心がある場合は第5章後に第6章を優先し、ガウス過程は必要に応じて参照する形でも成立する
出版社による内容紹介
「読んでいて本当に心地がいい」と大好評の前著『ベイズ推論による機械学習入門』からの第2弾! 「深層学習とベイズ統計の融合」がすべて詰まった 「欲張り」本! 基礎からはじめ、深層生成モデルやガウス過程とのつながりまでをていねいに解説した。本邦初の成書! 本書のサポートページ: https://github.com/sammy-suyama/BayesianDeepLearningBook 【主な内容】 第1章 はじめに 1.1 ベイズ統計とニューラルネットワークの変遷 1.2 ベイズ深層学習 第2章 ニューラルネットワークの基礎 2.1 線形回帰モデル 2.2 ニューラルネットワーク 2.3 効率的な学習法 2.4 ニューラルネットワークの拡張モデル 第3章 ベイズ推論の基礎 3.1 確率推論 3.2 指数型分布族 3.3 ベイズ線形回帰 3.4 最尤推定,MAP推定との関係 第4章 近似ベイズ推論 4.1 サンプリングに基づく推論手法 4.2 最適化に基づく推論手法 第5章 ニューラルネットワークのベイズ推論 5.1 ベイズニューラルネットワークモデルの近似推論法 5.2 近似ベイズ推論の効率化 5.3 ベイズ推論と確率的正則化 5.4 不確実性の推定を使った応用 第6章 深層生成モデル 6.1 変分自己符号化器 6.2 変分モデル 6.3 生成ネットワークの構造学習 6.4 その他の深層生成モデル 第7章 深層学習とガウス過程 7.1 ガウス過程の基礎 7.2 ガウス過程による分類 7.3 ガウス過程のスパース近似 7.4 深層学習のガウス過程解釈 7.5 ガウス過程による生成モデル 第1章 はじめに 1.1 ベイズ統計とニューラルネットワークの変遷 1.2 ベイズ深層学習 第2章 ニューラルネットワークの基礎 2.1 線形回帰モデル 2.2 ニューラルネットワーク 2.3 効率的な学習法 2.4 ニューラルネットワークの拡張モデル 第3章 ベイズ推論の基礎 3.1 確率推論 3.2 指数型分布族 3.3 ベイズ線形回帰 3.4 最尤推定,MAP推定との関係 第4章 近似ベイズ推論 4.1 サンプリングに基づく推論手法 4.2 最適化に基づく推論手法 第5章 ニューラルネットワークのベイズ推論 5.1 ベイズニューラルネットワークモデルの近似推論法 5.2 近似ベイズ推論の効率化 5.3 ベイズ推論と確率的正則化 5.4 不確実性の推定を使った応用 第6章 深層生成モデル 6.1 変分自己符号化器 6.2 変分モデル 6.3 生成ネットワークの構造学習 6.4 その他の深層生成モデル 第7章 深層学習とガウス過程 7.1 ガウス過程の基礎 7.2 ガウス過程による分類 7.3 ガウス過程のスパース近似 7.4 深層学習のガウス過程解釈 7.5 ガウス過程による生成モデル
この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。