ISBN 9784150501907
ホーキング、宇宙を語る : ビッグバンからブラックホールまで
概要
宇宙論の根幹をビッグバンからブラックホールまで平易に理解する
想定読者
宇宙の成り立ちや物理法則の背景を数式なしで体系的に把握したい一般読者・理系入門者
こんな人には向いていない
- 宇宙物理学・素粒子物理学の専門的な数式計算を学びたい学部上級生や研究者
- 最新の観測データや近年の宇宙論の進展(2000年代以降)を追いたい読者(1995年刊のため情報が古い)
- 物語性や人物描写を重視する伝記・ドキュメンタリー読者(本書は理論解説が中心)
読了後にできるようになること
- ビッグバンから現在の宇宙構造に至る膨張の歴史とホットビッグバンモデルの骨格を説明できる
- 相対性理論と量子力学の概要、および両者を統一する物理学の課題を言葉で記述できる
- ブラックホールの定義・形成過程・ホーキング放射(蒸発)のしくみを平易に説明できる
- 時間の矢(熱力学的・心理学的・宇宙論的)という三つの方向性の違いを理解できる
- 不確定性原理が古典的決定論と相容れない理由を概念レベルで把握できる
- 物理学の統一理論(超弦理論など)が目指すものと現状の課題を概観できる
本書のキー概念(章解説)
- 第 1 章 宇宙についての考え方 — アリストテレスからニュートンまでの宇宙観の変遷。科学史の入口として読みやすい
- 第 2 章 空間と時間 — 相対性理論の核心。光速の一定性と時空の曲がりを直感的に把握できる
- 第 3 章 膨張する宇宙 — ハッブルの発見から宇宙膨張の証拠まで。ビッグバンモデルの根拠を確認できる
- 第 4 章 不確定性原理 — 量子力学の中心概念。決定論との決裂がなぜ起きるかを解説
- 第 5 章 素粒子と自然の力 — 物質の階層構造とクォーク、四つの基本力の整理。後半の統一理論の伏線
- 第 6 章 ブラックホール — 定義・形成・事象の地平面を解説。ここまでの章の集大成的な応用
- 第 7 章 ブラックホールは黒くない — ホーキング放射の発見。著者独自の最大の理論的寄与が凝縮している
- 第 8 章 宇宙の起源と運命 — ビッグバン・インフレーション・宇宙の終末。本書のクライマックス
- 第 9 章 時間の矢 — 熱力学的・心理学的・宇宙論的という三種類の時間の方向性を整理
- 第 10 章 ワームホールと時間旅行 — 一般相対性理論の解としての時間旅行の可能性と限界を概観
- 第 11 章 物理学の統一 — 量子重力・超弦理論へ向けた展望。読了後の発展的学習の指針になる
ハイライト
- 宇宙はどうやって生まれ、どんな構造をもっているのか。この根源的な問いに挑む「アインシュタインの再来」にして、難病と闘いながら遥かな時空へ思考をはせる「車椅子の天才」ホーキング。(本書が科学的厳密さと著者の人間的背景を同時に伝えている点が端的に示されている)
- 宇宙の神秘さえ解き明かす人間理性の営為に全世界が驚嘆した、現代最高の宇宙論。(世界1000万部超のロングセラーとなった理由を一文で示している)
編集メモ
Qiita 言及 0 件 / Rakuten ランキング情報なし。外部シグナルがゼロのため supplementary に分類。ただし世界1000万部超の実績は book.description に明記されており、一般教養・科学入門としての定評は高い
読む前に押さえておきたいこと
- 特定の専門知識は不要。高校レベルの物理・数学の概念(光、重力、原子)に馴染みがある程度で読み進められる
- 本書は1988年原著・1995年邦訳刊のため、それ以降の観測的成果(重力波検出・ブラックホール直接撮影など)は含まれない点を念頭に置く
学習のコツ
- 数式はほぼ登場しない(E=mc²が唯一の式)ため、物理の予備知識がなくても通読できる。序章から順に読み進めるのが最も理解しやすい
- 7章「ブラックホールは黒くない」は著者の代表的発見であるホーキング放射を解説する核心部。6章を先に読んで事象の地平面を理解してから読むと吸収が速い
- 11章「物理学の統一」は現代物理学の未解決問題を俯瞰する章として、読後に超弦理論や量子重力理論への入門書選びの地図として使える
出版社による内容紹介
〔ビッグバンからブラックホールまで〕宇宙はどうやって生まれ、どんな構造をもっているのか。この根源的な問いに挑む「アインシュタインの再来」にして、難病と闘いながら遥かな時空へ思考をはせる「車椅子の天才」ホーキング。宇宙の神秘さえ解き明かす人間理性の営為に全世界が驚嘆した、現代最高の宇宙論。
この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。