ISBN 9784274228162

IT Text 情報セキュリティ(改訂2版)

IT Text 情報セキュリティ(改訂2版)
出版社
オーム社
刊行
2022-02

概要

情報セキュリティの全分野を体系的に学ぶ大学・実務向け教科書

想定読者

情報システム系の学部生、ネットワーク・システム開発に携わるエンジニアで、暗号理論からネットワークセキュリティまで一冊で体系的に押さえたい人

こんな人には向いていない

  • 特定の脆弱性診断ツールや攻撃手法の実技を学びたいペネトレーションテスト志向の読者(本書は理論・原理中心)
  • すでに情報処理安全確保支援士レベルの知識を持ち、最新のゼロトラスト実装を実務で運用している人には基本事項の比重が大きい
  • 数学的証明を読み飛ばして実装に直結するコードサンプルを求める読者(本書は暗号理論の証明を丁寧に扱う)

読了後にできるようになること

  • 共通鍵・公開鍵暗号の仕組みと使い分けを原理から説明できる
  • 楕円曲線暗号やゼロ知識証明など現代暗号の理論的根拠を理解できる
  • IPsec・TLS などネットワークセキュリティプロトコルの設計思想を把握できる
  • PKI・バイオメトリクスなど認証基盤の構成要素を体系的に整理できる
  • ブロックチェーン・暗号資産・量子コンピュータが情報セキュリティに与える影響を概観できる
  • ハクティビズムを含む情報倫理上の論点を、技術者として判断軸を持って議論できる

本書のキー概念(章解説)

  • 第 1 章 情報セキュリティ — 全体の枠組みと脅威の分類を整理する導入章。まずここで用語を統一する
  • 第 2 章 共通鍵暗号 — AES 等の対称暗号の動作原理。実装経験がなくても原理を追える丁寧な記述
  • 第 3 章 公開鍵暗号・ディジタル署名の基礎理論
  • 第 4 章 公開鍵暗号
  • 第 5 章 ディジタル署名
  • 第 6 章 楕円曲線暗号 — 改訂で強化された現代暗号の核心。TLS 1.3 や暗号資産の基礎として重要
  • 第 7 章 暗号プロトコル
  • 第 8 章 ゼロ知識証明と社会システムへの応用 — 改訂で追加された章。ブロックチェーン文脈でも注目される話題を扱う
  • 第 9 章 ネットワークセキュリティ
  • 第 10 章 インターネットセキュリティ — IPsec・TLS の実装原理を学ぶ実務直結度が高い章
  • 第 11 章 不正アクセス
  • 第 12 章 情報ハイディング
  • 第 13 章 バイオメトリクス
  • 第 14 章 セキュリティ評価 — ISO/IEC 15408 など標準化動向を扱い、調達・評価業務にも活用できる
  • 第 15 章 情報セキュリティにおける倫理問題 — ハクティビズムや技術者の責任論を含む。技術書では希少な章構成

ハイライト

  • 標準化などの最新動向や、量子コンピュータ、暗号資産、ブロックチェーンなどの最新技術に触れるとともに古い記述を改め、現代の情報セキュリティ技術を幅広く学ぶことのできる構成としました(初版からの改訂で追加された技術領域の範囲を示す箇所であり、改訂版を選ぶ根拠として最も明確な記述)
  • 情報倫理に関する記述を全面的に改め、初版発行後の社会動向やハクティビズムなど、情報技術者が身につけるべき知識を盛り込みました(技術的知識にとどまらず倫理的判断力も扱う点が他のセキュリティ教科書との差別化になっている箇所)

編集メモ

Qiita 言及記事 0 件 / Rakuten ランキング情報なし。外部シグナルが取得できなかったため supplementary 判定。ただし長年多くの大学・企業で採用されてきた実績は書誌上の説明に記載されており、教科書採用実績ベースのシグナルは本スコアに反映されていない点に留意

読む前に押さえておきたいこと

  • 高校数学レベルの整数論・素数・モジュラー演算の基本概念
  • TCP/IP ネットワークの基礎(IP アドレス・ポート・ルーティングの概要)
  • 情報処理の基礎用語(ビット・ハッシュ・プロセスなど)に慣れていること

学習のコツ

  • 暗号理論(2〜6章)を通読してからネットワーク応用(9・10章)に進むと、プロトコル設計の必然性が理解しやすい。逆から読むと証明部分が浮きやすい
  • 8章のゼロ知識証明は独立性が高く、ブロックチェーン・Web3 文脈で急ぎ知識を補いたい場合は先読みも有効
  • 15章の倫理問題は読み飛ばされがちだが、セキュリティ担当者として外部に説明責任を果たす場面で必要な論点が整理されている
  • 章末問題は基礎確認用に設計されており、資格試験(情報処理安全確保支援士)の過去問と組み合わせて使うと定着効率が上がる
出版社による内容紹介

長年親しまれてきた『IT Text 情報セキュリティ』が待望の改訂! 情報セキュリティの最新の技術や標準化の動向、情報セキュリティにかかわる社会動向を反映 長年多くの大学・企業で採用されてきた『IT Text 情報セキュリティ』を、内容をアップデートし改訂2版として発行するものです。 初版の発行以降、暗号技術をはじめとして多くの技術が更新され、またセキュリティに対する関心の高まりや法令の整備など社会事情も大きく変化しました。そこで本書では、標準化などの最新動向や、量子コンピュータ、暗号資産、ブロックチェーンなどの最新技術に触れるとともに古い記述を改め、現代の情報セキュリティ技術を幅広く学ぶことのできる構成としました。また、情報倫理に関する記述を全面的に改め、初版発行後の社会動向やハクティビズムなど、情報技術者が身につけるべき知識を盛り込みました。 情報セキュリティの全分野を体系的に学習できる教科書としてお薦めの一冊です。

この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。

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