ISBN 9784276100138

ジュニア楽典

ジュニア楽典
著者
山下 薫子
出版社
音楽之友社
刊行
2018-06

概要

音楽の基礎理論を小学生から大人まで無理なく体系的に習得する

想定読者

小学生・中学生の音楽学習者、楽典を初めて学ぶ大人、音楽の基礎知識を整理し直したい音楽愛好者や楽器学習者

こんな人には向いていない

  • 音楽大学受験を念頭に置く高校生以上には、設問の難易度と記述の詳細さが不足する場合がある
  • コード理論・ジャズ理論・ポピュラー音楽の実践的な応用を目的とする学習者には方向性が異なる
  • 楽典の知識はすでに持ち、和声学・対位法など次のステップを求める人には内容が初歩的すぎる

読了後にできるようになること

  • 音の物理的性質(高さ・長さ・強さ・音色)と五線記譜法の基本規則を正しく理解できる
  • 音符・休符の種類と拍子記号の読み方を習得し、楽譜上のリズムを正確に把握できる
  • 音程の種類と音階・調性・五度圏の関係を体系的に整理し、近親調を判断できる
  • 三和音・七和音の種類とコードネームの読み方を覚え、基本的な和声の機能を理解できる
  • 反復・展開・対比などの構成原理と主要な楽曲形式(二部・三部形式等)を識別できる
  • 速度・強弱・奏法を示す音楽用語と記号を体系的に把握し、楽譜を正しく演奏に活かせる

本書のキー概念(章解説)

  • 第 1 章 音楽の素材 — 音のいろいろ — 音の高さ・音名・五線記譜法の基礎。楽典学習の出発点として確実に押さえる章
  • 第 2 章 音楽の生命 — リズム — 音符・休符・拍子・リズム・パターンを扱う。『チャレンジ!指揮者になろう』で体を使って体験できる
  • 第 3 章 音の組織 — 音程と音階 — 音程・調性・音階・五度圏・近親調を体系化。移調楽器のコラムは吹奏楽経験者に特に有用
  • 第 4 章 音楽の引力 — 和音とコードネーム — 和音の種類・機能・コードネームを導入。『ふるさと』の和音分析で具体的な譜面に即して理解できる
  • 第 5 章 音楽のかたち — 形式・テクスチュア・構成原理 — 楽曲全体の構造を俯瞰する視点を養う章。楽曲分析の入り口として活用できる
  • 第 6 章 音楽の表情 — 用語と記号 — 速度・強弱・奏法の標語を体系的に整理。楽譜を読むたびに参照辞典として使える

ハイライト

  • 総ルビなので、小学生でも読むことができる。精選された項目、ポイントを押さえた解説は、子どもはもちろん、音楽学習の初心者や、音楽の基礎的な知識をあらためて身につけたい大人にもお勧め。(対象読者の幅広さを端的に示す記述。年齢を問わず楽典入門として機能することが確認できる)
  • 実際の活動を通じて、音楽の仕組みをより具体的に理解できるように書かれた『チャレンジ!』と、音楽の決まりが生まれた背景などにふれている『コラム』のページがあるのも、本書の大きな特徴となっている。(体験型学習コンテンツの存在を示す記述。知識の定着を促す設計上の特徴として選んだ)

編集メモ

Qiita 言及 0件 / rakuten ranking 情報なし。楽典ジャンルはIT系プラットフォームでの言及が少ない領域であり、シグナル量が少ないためメカニカル指標ではsupplementaryに分類される。同出版社の子ども向け楽典として音楽之友社ブランドで継続刊行されており、初学者ポジションでの定番書に相当する。

読む前に押さえておきたいこと

  • ト音記号でドレミを読める程度の楽譜基礎経験(全くの音楽未経験者でも学べるよう設計されているが、鍵盤等で音を確認できる環境があると理解が深まる)
  • 特定のプログラミングや専門知識は不要。小学校中学年以上の漢字読解力があれば対応可能(総ルビ対応)

学習のコツ

  • 第1部(音のいろいろ)と第2部(リズム)を先に通読し、実際の楽曲を手元に置きながら確認すると、理論と音の結びつきが早い段階でできる
  • 各部の『チャレンジ!』は読み飛ばさず必ず実施する。指揮・移調・和音分析を手を動かして体験することで、定義の記憶定着が格段に速くなる
  • 巻末の『音楽史年表』と『西洋音楽の歴史』は本文を一通り読んだ後に参照すると、各時代の音楽の決まりがどのように生まれたかの文脈として機能する
  • コードネームの章(第4部)は楽器演奏の文脈で先に学びたい場合、第3部(音程・音階)を読んだ直後に進んでも通じる。形式の章(第5部)はその後で問題ない
  • 『コラム』は読み物として楽しめる内容が多く、理論の暗記に疲れた際の息抜きとして活用しやすい
出版社による内容紹介

子ども向け楽典の決定版。総ルビなので、小学生でも読むことができる。精選された項目、ポイントを押さえた解説は、子どもはもちろん、音楽学習の初心者や、音楽の基礎的な知識をあらためて身につけたい大人にもお勧め。用語・人名の表記は文部科学省編『教育用音楽用語』に準拠。全体は「音のいろいろ」「リズム」「音程と音階」「和音とコードネーム」「形式、テクスチュア、構成原理」「用語と記号」の6部に分かれる。巻末には「音楽史年表」と「西洋音楽の歴史」を掲載。本書1冊で、音の物理的特性から音楽史までを網羅。実際の活動を通じて、音楽の仕組みをより具体的に理解できるように書かれた「チャレンジ!」と、音楽の決まりが生まれた背景などにふれている「コラム」のページがあるのも、本書の大きな特徴となっている。譜例・図版・イラスト多数。本文と連動して音楽独自の世界を楽しく生き生きと表現したイラストは、子どもの関心をいっそうかきたてるだろう。 はじめに 楽譜《ふるさと》 1.音楽の素材ーー音のいろいろーー  音ってなぁに?  音の高さを書く!   コラム 文字と記号だけの楽譜から五線記譜法へ  音名 その1   ☆チャレンジ! 音の高さと楽器の長さとの関係 2.音楽の生命ーーリズムーー  リズムってなぁに?  音符と休符  拍子   コラム テンポ(速度)の話  リズム・パターン   ☆チャレンジ! 指揮者になろう 3.音の組織ーー音程と音階ーー  音程ってなぁに?   コラム 倍音と完全協和音程  音名 その2  調性  音階   コラム 様々な音階  五度圏   ☆チャレンジ! 五度圏めぐり  近親調(関係調)   コラム 移調楽器   ☆チャレンジ! 移調 4.音楽の引力ーー和音とコードネームーー  和音ってなぁに?  和音の種類  和音の機能   ☆チャレンジ! 《ふるさと》の和音を分析しよう  コードネーム   コラム 中世の和音 5.音楽のかたちーー形式、テクスチュア、構成原理ーー  形式ってなぁに?  音楽の形式  テクスチュア  構成の原理   ☆チャレンジ! 音楽を分析してみよう 6.音楽の表情ーー用語と記号ーー  音符を補う用語や記号  速さとその変化  強弱とその変化  イメージ  奏法上の記号と用語 音楽史年表/西洋音楽の歴史

この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。

質問に答えるだけで、
あなたに合う専門書が見つかる

IT・デザイン・士業・医療・経理・教育・研究 ほか、あらゆる分野の専門書と 「読む順序」(学習ロードマップ)を収録。何を選べばいいか分からなくても、 いくつかの質問に答えるだけでたどり着けます。