ISBN 9784295010074
[第3版]Python機械学習プログラミング 達人データサイエンティストによる理論と実践
概要
線形回帰からGAN・強化学習までPythonで機械学習を体系的に実装する
想定読者
Pythonの基本操作を習得済みで、機械学習アルゴリズムを理論と実装の両面から体系的に学びたいデータサイエンティスト志望者・MLエンジニア
こんな人には向いていない
- モデルをすぐに動かしたい実務者で、理論的背景の説明に時間を割く余裕がない人(本書の相当な分量が数式を伴う理論解説に充てられている)
- scikit-learn・TensorFlowで実務プロジェクトを複数経験済みのシニアMLエンジニア(古典的アルゴリズム章の比重が学習コストに見合わない可能性がある)
- 線形代数・確率・統計の予備知識が全くない完全な初学者(勾配降下法や最適化理論の説明で数式が随所に登場する)
この本で身につくこと
- パーセプトロン・SVM・決定木など古典的機械学習アルゴリズムの理論を理解した上でscikit-learnで実装できる
- scikit-learnのパイプライン・グリッドサーチ・クロスバリデーションを組み合わせたモデル選択と評価ができる
- CNN・RNNをTensorFlowで実装し、画像分類・系列データ処理タスクに適用できる
- GANのGenerator/Discriminatorの構造と学習ループを理解し、Pythonで生成モデルを実装できる
- 強化学習の基礎概念(Q-learning・方策勾配)をコードレベルで理解できる
- データ前処理・特徴量エンジニアリング・次元削減の実践的な手順を体系的に習得できる
ハイライト(外部からの言及)
初歩的な線形回帰から始め、ディープラーニング(CNN/RNN)、敵対的生成ネットワーク、強化学習などを取り上げ、scikit-learnやTensorFlowなどPythonライブラリの新版を使ってプログラミング — 出典
本書のスコープを最も端的に示す一文。入門から最先端トピックまでの一貫したカバレッジが購入判断の核心
機械学習を学び始めて2ヶ月行くか行かないかくらいの初学者ですので、同じくらいのレベルの方に、機械学習のモデル構築・学習からアプリとして公開するまでの流れの参考になれば幸いです。 — 出典
学習開始2ヶ月の初学者が本書を章順に読み進め、CNNモデルをStreamlitアプリとして公開するまで完遂した体験談。理論書という先入観と対比して、初学者でも実プロジェクトへ転化できる実践設計であることを示す角度
を元に機械学習の学習を進めており、ちょうど16章のRNNモデルの部分まで読み進められたので、主にCNNモデルのアウトプットとして作成したものになります。 — 出典
第16章(RNN)到達を学習節目として第15章(CNN)実装をアプリ出力に転用した記録。章ごとに実装の成果物が出せる本書の構成を、読者の具体的な学習軌跡から示す
読了後にできること
Before(読む前): 機械学習アルゴリズムの動作原理をなんとなく知っているが、自分でコードを書くと何をやっているか追えない
After(読み終えた後): パーセプトロンからGANまで、各アルゴリズムのPython実装を1行単位で追いながら理論と接続できる
章立て
第1章 「データから学習する能力」をコンピュータに与える
教師あり/なし/強化学習の俯瞰と歴史。後続章の文脈設定
第2章 分類問題―単純な機械学習アルゴリズムの訓練
パーセプトロン・Adaline を一から実装。理論と実装が結びつく初歩章
第3章 分類問題―機械学習ライブラリscikit-learnの活用
第2章の自前実装と対比しながら読むとscikit-learnの設計哲学が明確になる。fit/predict/transformインタフェースを押さえると後続のPipeline章への橋渡しになる。
第4章 データ前処理―よりよいトレーニングセットの構築
欠損値・エンコーディング・スケーリングを体系化した実務直結章。本書で最も参照返しが多い章で、Pipelineと組み合わせると処理の再現性が担保される。
第5章 次元削減でデータを圧縮する
PCA / LDA / Kernel PCA。可視化と特徴量削減の理論
第6章 モデルの評価とハイパーパラメータのチューニングのベストプラクティス
Pipeline / Cross-Validation / Grid Search の徹底解説。実務で最頻使用
第7章 アンサンブル学習―異なるモデルの組み合わせ
Bagging / Boosting / Random Forest。Kaggle 系手法の理論的基礎
第8章 機械学習の適用1―感情分析
テキスト分類の実践例としてBag-of-WordsとTF-IDFを実装。第3章で習ったPipelineをNLPタスクに適用する流れで、scikit-learnの汎用性を体感できる章。
第9章 機械学習の適用2―Webアプリケーション
学習済みモデルをFlaskでWeb APIとして公開するエンドツーエンドの実装例。MLコア習得が優先なら初読時はスキップ可。デプロイ関心が高まった段階で戻るとよい。
第10章 回帰分析―連続値をとる目的変数の予測
分類問題中心の前章群と対比して連続値予測を扱う。RMSE・R²などの評価指標と多重共線性対策まで含み、価格予測系の実務タスクへの応用に直結する。
第11章 クラスタ分析―ラベルなしデータの分析
k-means・DBSCAN・階層的クラスタリングを比較実装する教師なし学習章。第5章の次元削減と組み合わせると探索的データ分析のワークフローが完成する。
第12章 多層人工ニューラルネットワークを一から実装
深層学習の理論を numpy だけで実装。フレームワーク以前の理解を作る章
第13章 ニューラルネットワークの訓練をTensorFlowで並列化する
TensorFlowによるGPU活用・分散訓練設定を扱う。第12章のnumpy実装からフレームワーク移行の橋渡し章で、バージョン差異が出やすいためGitHub公式コードの並行参照を推奨。
第14章 TensorFlowのメカニズム
計算グラフ・変数管理・カスタムLayerの内部構造を解説する理論補強章。第13章と連続して読むと実装と仕組みを往復でき、応用実装時のデバッグ能力が向上する。
第15章 画像の分類―ディープ畳み込みニューラルネットワーク
CNN の仕組みを実装で理解。画像系プロジェクトの起点
第16章 系列データのモデル化―リカレントニューラルネットワーク
RNN / LSTM / GRU。時系列・NLP の前提
第17章 新しいデータの合成―敵対的生成ネットワーク
Generator/Discriminatorの学習ループをTensorFlowで実装する。訓練の不安定化が典型的な詰まりポイントで、損失推移の可視化を確認しながら進めることが理解の鍵。
第18章 複雑な環境での意思決定―強化学習
本書最終章。Q 学習 / DQN の実装。次に進む別書(Sutton & Barto 等)への橋渡し
関連記事 / 参考情報
- 【データ分析の必読10冊+差をつける10冊+100冊超】データサイエンス、データ分析、機械学習関連の本 — データ分析・機械学習書籍を必読から応用まで100冊超で紹介するリファレンス記事。本書を必読枠に位置付けている
- Kaggle Expertになるまで勉強したことを全て書く — Kaggle Expert取得までの学習ロードマップを体系化した記録。本書を学習パスの核として位置付けている
- 1年半のソフトウェアエンジニア長期インターンで出会ったオススメ本をたくさん紹介します — インターン実務経験を通じて出会った技術書を多数紹介。機械学習実装の一冊として推薦
- データサイエンティストとしてスキルアップしていくためのロードマップ(未経験~プロ) — 未経験からプロのデータサイエンティストへの段階的ロードマップ。本書を中盤以降の実践書として紹介
- 櫻坂46メンバーの顔を分類するアプリケーションをStreamlitで作りました。 — 画像分類モデルをStreamlitアプリ化した実践記事。本書の画像分類実装を応用した事例
- 機械学習で創造的なことしよ ~Conditional-WGAN-gp × CIFER10編~ — WGAN-gpをCIFAR-10で実装する応用記事。本書のGAN章を足がかりにした発展的な実装記録
- 機械学習:パーセプトロンのPythonコードを1行1行理解してデータ分類してみた — 本書のパーセプトロン実装を逐行解説。アルゴリズムの実装理解に本書を使う典型的な活用例
学習のヒント
- 第1〜7章(古典的機械学習)と第13〜16章(CNN/RNN/GAN/RL)は比較的独立した構成になっている。ディープラーニングの実装を優先したい場合は後半から着手し、理論的背景が必要になったら前半を辞書的に参照する読み方も有効
- 各章のコードはそのまま動かすだけでなく、学習率・バッチサイズ・層数などのハイパーパラメータを変えて挙動の変化を観察することで理解が大きく深まる。scikit-learn・TensorFlowのバージョン差異でエラーが出る場合は公式GitHubリポジトリのJupyter Notebookを並行参照する
- Kaggleや社内データで実際の課題を解きながら本書を参照するスタイルが概念の定着を早める。「なぜこのパラメータ設定にするか」を自分の言葉で説明できることを章ごとの読了目安にすると良い
前提知識
- PythonでNumPy・pandasを使った基本的なデータ操作(配列演算・DataFrameの集計・フィルタリング)
- 線形代数の基礎(行列演算・内積・転置)と確率・統計の初歩(平均・分散・正規分布・条件付き確率)
- 微分の基本概念(偏微分・連鎖律)があると勾配降下法の章の理解が大幅に早まる
次に読む本
ゼロから作るDeep Learning
TensorFlow APIを通じた実装習得の後、numpyのみで逆伝播を1行ずつ構築することで、フレームワークが隠蔽している計算グラフ・勾配計算の内部動作を数値レベルで追跡できる。本書読了後に取り組むことで、実装の根拠となる理論が補完される。
Kaggle で始める機械学習
本書でアルゴリズムの理論と実装を学んだ後、実際のKaggleコンペのデータセット・評価指標・上位解法パターンへ移行することで、教科書的な学習と実戦的な分析の橋渡しができる。特徴量エンジニアリングとアンサンブルの実務感覚は本書ではカバーされていない。
Hands-On Machine Learning with Scikit-Learn, Keras, and TensorFlow (Aurélien Géron著)
本書と古典的機械学習・CNN/RNNの内容範囲は一部重複するが、Géron著はKeras Functional API・TFXパイプライン・本番サービングまで踏み込んでおり、実務デプロイの深度が異なる。本書読了後に英語原著の最新版で差分を補うと実務適用能力が上がる。
出版社による内容紹介
本書は、機械学習コンセプト全般をカバーし、理論的背景とPythonコーディングの実際を解説しています。初歩的な線形回帰から始め、ディープラーニング(CNN/RNN)、敵対的生成ネットワーク、強化学習などを取り上げ、scikit-learnやTensorFlowなどPythonライブラリの新版を使ってプログラミング。第3版では13〜16章の内容をほとんど刷新したほか、敵対的生成ネットワークと強化学習の章を新たに追加。機械学習プログラミングの本格的な理解と実践に向けて大きく飛躍できる一冊です。
この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。