ISBN 9784295017790

Power Automateではじめる業務の完全自動化(できるエキスパート)

Power Automateではじめる業務の完全自動化(できるエキスパート)
著者
太田 浩史
出版社
インプレス
刊行
2023-09

概要

Microsoft 365 連携の Cloud Flow を基本から本番運用まで一気通貫で習得する

想定読者

Microsoft 365(Teams / SharePoint / OneDrive / Forms / Outlook)を業務で利用しており、承認・通知・転記・ファイル変換といった定型業務を Cloud Flow で自動化したい業務担当者・情シス兼務者・DX 推進担当者。公式ドキュメントを一通り確認したが「実務でどう組み立てるか」が掴みきれていない人。

こんな人には向いていない

  • Power Automate Desktop(PC 画面操作・RPA・キーボードマクロ系)を学びたい人。本書の対象は Cloud Flow であり、Desktop Flow の内容は含まれない。
  • Power Apps / Power BI / Copilot / AI Builder / Dataverse まで広く一望したい人。本書は Cloud Flow に絞り込んでおり、Power Platform 全体を網羅する別書(田中・小漉著など)が適している。
  • エンタープライズ ALM(環境管理・ソリューション・Pipelines)や Dataverse データモデル設計を主目的とする上級管理者。本書のカバー範囲はフロー作成・活用・本番運用であり、テナント統制設計の深掘りは対象外。

この本で身につくこと

  • Cloud Flow の作成手順(トリガー・アクション・コネクタの組み立て方)を基本操作レベルから身につける
  • Forms 回答の SharePoint リスト転記・Teams 投稿通知・承認フロー(上司の決裁プロセス)など頻出業務シナリオを実装できる
  • HTML テーブル操作・JSON 解析・動的コンテンツの式(式エディタ)など中級アクションを読み解いて応用できる
  • エラーハンドリングと例外分岐を組み込んで、フローが途中で止まった際に通知・リカバリできる構成を作れる
  • フローの命名規則・所有者設定・引継ぎドキュメントを整備して本番運用に乗せられる(「作って終わり」にしない)
  • Microsoft 公式 Learn チュートリアルでは薄い実務局面(HTML テーブル解析・フロー運用管理)まで自力で対処できる

ハイライト(外部からの言及)

ほぼ全編クラウドフローで構成。Excelデータ転記・ファイル変換・承認フローなど実務直結のシナリオを網羅している。 — 出典

Cloud Flow 専門書としての本書のポジショニングが最も端的に示されている評

最初だけ初心者向けで急に上級内容になる本との対比で、段階的・平易に中級概念を説明している点が評価されている。HTML テーブルや JSON 解析など現場で詰まりやすいポイントに踏み込んでいる。 — 出典

他書との構成比較から本書が「急な難易度上昇がない」ことを明示している箇所

フロー引継ぎへの実務的配慮(第6章)について「痒い所に手が届く」と評価されており、現在わが国における Power Automate 解説本の中で高品質と位置づけられている。 — 出典

第6章(本番運用・引継ぎ)の独自価値を示す評価として代表的

読了後にできること

Before(読む前): Power Automate のテンプレートを試したことはあるが、承認フローや Teams 通知をゼロから組む際に詰まって公式ドキュメントを往復しても解決できなかった

After(読み終えた後): 承認・転記・ファイル変換の Cloud Flow を実務シナリオとして一本作り切り、エラー対処と引継ぎ手順まで整えて本番環境に乗せられる

章立て

第1章 Power Automateとは「何か」を知ろう(基本編)

Cloud Flow と Desktop Flow の違いを含め、本書のスコープを確認する出発点。読み飛ばしたくなるが、Cloud Flow の位置付けを先に掴むことで後続章の理解が速くなる。

第2章 フロー作成の基本操作をマスターしよう(基本編)

トリガー・アクション・コネクタの操作体系を通し学習。本書の「手を動かす」起点となる章で、後続の実務シナリオ章への土台。

第3章 さまざまな通知を作成して情報の見落としを防ぐ(活用編)

Teams 投稿・メール通知・条件分岐など頻出ユースケースを実装。業務担当者が「まずやりたいこと」を最短で完成させられる章。

第4章 身近な業務に役立つフローで効率化(活用編)

Forms 連携・SharePoint 列更新・Excel 転記など、M365 環境でそのまま使えるシナリオ群。日常業務との接点が最も多い章。

第5章 思い通りのフローを作成するための一歩進んだテクニック(応用編)

式エディタ・変数・HTML テーブル・JSON 解析を扱う中級章。「なぜか動かない」詰まりを解消する知識がここに集中している。

第6章 本番運用で役立つテクニックと大事な引継ぎ(応用編)

エラー対処・フロー命名・所有者管理・引継ぎ手順を扱う。「作って終わり」にしない設計思想の章であり、情シス担当者に特に価値が高い。

関連記事 / 参考情報

学習のヒント

  • 第1章・第2章は「Cloud Flow とは何か」を掴む土台。Desktop Flow(PC 操作系 RPA)との違いをここで明確にしてから進むと、後続の応用章で迷わない。
  • 第5章(式エディタ・HTML テーブル・JSON 解析)は詰まりやすい内容なので、第3・4章で簡単なフローを一本完成させてから読むと消化しやすい。
  • 第6章(本番運用・引継ぎ)は業務担当者よりも情シス担当者に特に刺さる内容。チームでフローを作り始めた段階で早めに読み、命名規則・所有者管理の方針を先に決めると後が楽になる。
  • Microsoft 365 テナントへのアクセスがある環境で手を動かしながら読むことが前提設計。読むだけより、各章のシナリオを実際に作りながら進む方が定着が速い。

前提知識

  • Microsoft 365(Teams / SharePoint / OneDrive / Outlook)を日常的に使っている経験(設定変更レベルで十分)
  • Excel の基本操作(セル・行・列の概念、データ入力)
  • ブラウザ操作でフォームや SaaS サービスを使いこなせるスキル(プログラミング経験は不要)

次に読む本

Microsoft Power Automate[実践]入門(ギークフジワラ著、技術評論社 2025)

本書と同じ Cloud Flow 軸だが、リファレンス編が充実しており、本書で一通り手を動かした後にアクション・コネクタの体系整理として参照しやすい。

業務自動化・効率化をかなえる Power Automate 基本と実践の教科書(田中雄太・小漉草太著)

Cloud Flow に加えて Copilot / AI Builder / Desktop Flow も含む網羅型。本書(Cloud Flow 特化)を読み終えた後、Power Platform 全体を俯瞰したい人向けの次ステップ。

Microsoft Power Automate 公式ドキュメント(learn.microsoft.com)

コネクタ仕様・式関数リファレンスは公式が最新。本書で習得した実装力をベースに、特定アクションの詳細を調べる際に参照する。

出版社による内容紹介

Excelデータの転記、ファイルの一括変換、承認に伴うフローの作成、Teams・Outlookへの通知、SharePointの操作、エラー処理やデバッグ、一度作ればあとは自動実行!ミスを減らして仕事を高速化できる。

この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。

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