ISBN 9784295022572
生成AIと一緒に学ぶ Excel VBAふりがなプログラミング
概要
生成AIで書かせたVBAコードを「読んで直せる」力を業務シナリオで養う入門書
想定読者
Excel を日常業務で使うノンプログラマ。過去にVBA入門書で挫折した経験があり、ChatGPT・Copilot でマクロを生成したはよいが動かないときに手も足も出ない、という状況にある人。
こんな人には向いていない
- すでにVBAで実務マクロを自力で書いている中級以上のエンジニア(本書は「入門書の入門書」であり、構文網羅・設計手法は扱わない)
- Office Scripts・Power Automate・Python への移行を本格検討している人(本書のスコープはExcel VBAに限定される)
- テスト駆動開発やリファクタリングなど設計品質を重視するエンジニア(VBA自体がTDDと親和性が低く、本書もその点は扱っていない)
この本で身につくこと
- 生成AIが出力したVBAコードを「ふりがな」と「読み下し文」で解読し、意図通りに動くか自力で検証できるようになる
- 小物マクロの作成・見積書自動化・データ突合・ピボットグラフ生成という業務直結の6シナリオを、AIと対話しながら完走できる
- AI生成コードに誤りがあったとき、修正・カスタマイズのために最低限必要なVBA読解力を身につける
- 「生成AIに書かせる → コードを読む → 修正する」という協調学習のワークフローを体験として習得できる
- ふりがなプログラミング独自の「漢文訓読式」読み下し法を使い、コードの意味とフローを日本語で追う手法を得る
ハイライト(外部からの言及)
AI生成のコードは、意図通りに動かないこともありますが、それを修正したりカスタマイズしたりする力を養えるのがこの本の大きな魅力。具体的なミッションを解決しながら、プログラミングスキルを楽しくステップアップできます。 — 出典
本書の学習目的を端的に示す公式紹介文。「動かないときに直せる」という価値命題が一文で伝わる
AIでプログラムを生成する → 生成されたコードを読んで、ふりがなをふってみる → しくみを理解する、という3ステップで学ぶ。 — 出典
学習フローの構造を示す。他のAI×VBA書との差別化ポイントである「読解→理解」ステップが明確
Copilotで実務マクロを生成すること自体は短時間でできるが、デバッグや要件変更への対応は生成だけでは完結しない。コードの意味を理解している人間がいないと詰まる。 — 出典
Qiita周辺記事が示す「AI生成後の壁」。本書が解決しようとしている課題を外部の実践者が独立して確認している
読了後にできること
Before(読む前): ChatGPT・Copilotにプロンプトを打てばVBAは書いてもらえる。しかし動かないとき、あるいは要件が変わったときに、生成されたコードのどこを直せばよいかまったく見当がつかない
After(読み終えた後): AIが生成したVBAに「ふりがな」をふりながら読み解き、誤りや不足を特定して自力で修正できる。業務シナリオ6本分を完走した経験により、次に似た課題が来たときのテンプレートを手元に持てる
章立て
第1章 「Excel VBAと生成AIでDXして!」といわれて
DX推進課への配属という業務シナリオで本書全体の文脈を設定。生成AIとVBAの関係を概観する
第2章 「1日でExcel VBAの基礎を身に付けて!」といわれて
文法の網羅ではなく「読むために必要な最低限」を超圧縮で習得するアプローチ
第3章 「便利な小物マクロをたくさん作って!」といわれて
AI生成→読解→修正のサイクルを短いスクリプトで繰り返し練習する
第4章 「見積書の作成を自動化して!」といわれて
書式・計算・印刷を組み合わせた実務に近い自動化をシナリオで体験
第5章 「大量のデータの突合せ作業をやって!」といわれて
ループ・条件分岐が組み合わさる定型業務を自動化。コード読解力が試される章
第6章 「ピボットグラフを自動的に作って!」といわれて
ExcelオブジェクトモデルへのアクセスをAIと組み合わせて学ぶ最終章
関連記事 / 参考情報
- Copilotを使ったらExcelのマクロが簡単に作成できた話 — Copilotで実務マクロを生成する工程を紹介。デバッグの壁という本書が解決する課題が実例として示されている
- 連載: 初心者のためのExcel VBA入門 - プロンプトで変わるコード品質 — VBA×プロンプトエンジニアリングを連載形式で解説。生成コードの品質と読解の重要性を実務視点で論じる
- Excel VBAで生成AIマクロ(Gemini) — GeminiをVBAから呼び出す実装例。AI×VBAの連携パターンの一例として本書の学習文脈を補完する
- ExcelVBAのコード生成をするChatGPTのプロンプトのコツ — VBA生成プロンプトの設計ノウハウ。「書かせる」工程の解説であり、本書の「読んで直す」工程と対をなす
- VBAと生成AIの連携初級編 - Excel文書の自動校正ツールを作る — 生成AI×VBAで文書自動化ツールを実装する実践記事。本書が扱う業務自動化の周辺ユースケース
- Excelマクロで仕事効率化(初心者向け)第6回 ChatGPTの利用 — マクロ効率化連載のChatGPT活用回。初心者層での生成AI×VBA需要を確認できる
学習のヒント
- 各章のシナリオを「上司に言われた実務タスク」として読むと、業務への転用イメージが掴みやすい。自分の職場で似た課題を探しながら読むとより定着する
- AIが生成したコードを「ふりがなを書かずにそのまま実行する」のは本書の学習目的に反する。必ず読み下してから実行する習慣をつけると、次に同じようなコードを修正する際の理解が大きく変わる
- 本書のAIモデルや画面UIの描写は2025年8月時点のもの。使用するAIツールのUIが変わっていても、コード読解のアプローチ自体は変わらないため、本質的な学習は有効
- VBA言語自体は枯れており、本書が扱う文法とオブジェクトモデルは長期的に有効。AIのモデル変遷とは切り離して「読解力」のインフラとして位置付けるとよい
前提知識
- Excelの基本操作(セルへの入力・書式設定・関数の簡単な利用)ができること
- ChatGPT・Copilotなど生成AIツールにプロンプトを入力した経験があること
- VBAの事前知識は不要(本書がChapter 2で基礎を圧縮して提供する)
次に読む本
学習と業務が加速するChatGPTと学ぶExcel VBA & マクロ
たてばやし淳著。Udemy 12万人超の講師による網羅型。本書でVBA読解の基礎を固めた後、より広いExcel自動化・関数・ピボットの全体像を体系的に学びたい人向けの次の一冊
生成AIと一緒に学ぶ Pythonふりがなプログラミング
同著者・同シリーズのPython版(2025年3月発売)。VBAで本書のふりがな読解法を習得した後、Pythonへスキルを横展開したい場合の自然な姉妹本
スラスラ読めるExcel VBAふりがなプログラミング(2018年版)
同シリーズ旧版。VBA文法をオーソドックスに体系整理したい場合の参照本。本書は業務シナリオ駆動でAI協調を前提とした設計が異なり、改訂版ではなく並走する別書籍
出版社による内容紹介
生成AIが作ったプログラムにふりがなを振って、各部分の役割や意味を読み解きます。ふりがなだけでは足りない部分を補った「読み下し文」によって、文全体の意味を理解します。
この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。