ISBN 9784296125067

社内政治の科学 : 経営学の研究成果

社内政治の科学 : 経営学の研究成果
著者
木村 琢磨
刊行
2025-11

概要

社内政治を経営学の研究知見から読み解き実務に活かす

想定読者

派閥・根回し・印象操作といった組織内の力学に直面し、感覚論ではなく研究に裏づけられた理解を求めるビジネスパーソンや管理職

こんな人には向いていない

  • 実在企業の生々しい権謀術数や、明日から使える社内処世術のテクニック集を期待する読者には、学術寄りの抽象度が高く物足りなく感じられます
  • 組織行動論をすでに体系的に学んでいる読者には、教科書の「権力と政治」章を平易にまとめた入門という位置づけで新規性が薄い場合があります

読了後にできるようになること

  • 社内政治を「合理的に動かない組織」を前提とした正当な研究対象として捉え直せる
  • 社内政治が日本特有ではなく世界共通の組織現象であることを、国際的な研究文脈から説明できる
  • 印象操作・派閥・根回しといった行動を、権力と政治の理論フレームに当てはめて整理できる
  • リーダーシップの一側面として政治力を位置づけ、その機能と限界を区別できる
  • 自分の置かれた組織の政治的構造を分析する視点を持てる

本書のキー概念(章解説)

  • 第 1 章 あなたの周りの社内政治 — 身近な事例から入るため、まず第1章で自分の職場と結びつけて読むと以降が腹落ちしやすい
  • 第 2 章 「日本だけ」ではない社内政治
  • 第 3 章 そもそも社内政治とは? — 本書の定義の核。理論パートに進む前に押さえておきたい章
  • 第 4 章 リーダーシップとしての社内政治
  • 第 5 章 ビジネスパーソンに必要な政治力 — 実務適用に最も直結する章
  • 第 6 章 社内政治を分析する

ハイライト

  • 古典的な経営学では、組織は合理的に動くものとされてきました。しかし現実には、政治的なやりとりが会社の動きを左右する場面も多くあります。そのため、経営学も社内政治を前提にした議論を取り入れながら発展してきました。(本書が「処世術本」ではなく研究に立脚する立場を最も端的に示した箇所)
  • 世界で広く読まれている組織行動の教科書には、多くの場合「権力と政治」という章が含まれています。これらの教科書は、一流学術誌に掲載された研究成果をもとに執筆されていて、「権力と政治」の章も豊富な先行研究に基づいて書かれています。(社内政治が世界的な学術テーマであるという本書の前提を示す独自性の高い記述)

外部からの言及

  • 社内政治を学術研究に基づいて論じる珍しい一般書として紹介されることが多く、感覚論や精神論で語られがちなテーマを理論で整理した点が評価されている(blog)
  • 読書メーターでは評価が中位(約58%)にとどまり、テーマへの期待値に対して内容が教科書的・総説的で、具体的な実践手法を求めた読者からは物足りなさを指摘する声もある(other)

編集メモ

Qiita 引用 0 件(IT 領域外のため技術系シグナルは付かない)。読書メーターでは登録 375 件・レビュー 57 件・評価 58% と読者の受け止めは賛否が分かれており、定番というより組織行動論を平易に学ぶ補完的な選択肢

読む前に押さえておきたいこと

  • 特別な前提知識は不要だが、組織行動論やリーダーシップ論の基本用語に触れた経験があると理解が早い
  • 自分が当事者として経験した社内の力学を、具体例として思い出せること

学習のコツ

  • 第1章で自分の職場の具体的な政治的場面を思い浮かべてから読み進めると、第3章以降の理論が抽象論で終わらず腹落ちしやすい
  • 実務にすぐ使いたい場合は第4・5章(リーダーシップ・政治力)を先に当たり、必要に応じて第2・3章の理論的背景に戻る読み方も有効
  • テクニック集ではなく研究知見の整理として読む前提を持つと、期待値のミスマッチを避けられる
出版社による内容紹介

印象操作、派閥、権力争い、ゴマすり、社内人脈、根回し… 世界の学術研究に基づく「理論・フレームワーク」 経営学者が、研究成果に基づき「ビジネスパーソンに必要な政治力」を読み解く 【著者より】 社内政治の研究は世界的には主要な研究テーマのひとつであり、決して珍しいものではありません。私の専門は経営学の中の組織行動という、主に人材マネジメントを扱う分野です。 世界で広く読まれている組織行動の教科書には、多くの場合「権力と政治」という章が含まれています。これらの教科書は、一流学術誌に掲載された研究成果をもとに執筆されていて、「権力と政治」の章も豊富な先行研究に基づいて書かれています。 今日も世界中で多くの人が、ビジネススクールなどで社内政治を専門領域の一つとして学んでいます。 古典的な経営学では、組織は合理的に動くものとされてきました。しかし現実には、政治的なやりとりが会社の動きを左右する場面も多くあります。そのため、経営学も社内政治を前提にした議論を取り入れながら発展してきました。 本書で紹介した社内政治に関する知見や技術は、理論研究や実証研究に基づいたものであり、いずれも実務に直結する内容です。 第1章:あなたの周りの社内政治 第2章:「日本だけ」ではない社内政治 第3章:そもそも社内政治とは? 第4章:リーダーシップとしての社内政治 第5章:ビジネスパーソンに必要な政治力 第6章:社内政治を分析する

この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。

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