ISBN 9784297108755

パーフェクトExcel VBA

パーフェクトExcel VBA
著者
高橋宣成
出版社
技術評論社
刊行
2019-11

概要

VBA の言語構造を体系的に習得し、保守性の高いコードを書けるようになる

想定読者

Excelマクロを業務で書いてきたが「なぜ動くか」の説明ができない、もしくはコードの再利用性・保守性に課題を感じている実務者

こんな人には向いていない

  • VBAを触ったことがなく、まずマクロ記録から始めたい完全初学者には内容の抽象度が高すぎる
  • Excel関数の使い方やピボットテーブルなど操作方法を知りたい人向けではない
  • すでにVBAで本格的なアプリを開発しており、言語仕様を熟知しているエンジニアには既知の内容の比重が大きい

読了後にできるようになること

  • VBAの式・文・制御構造・プロシージャ・モジュールという言語仕様の階層を正確に理解できる
  • Letステートメント(値代入)とSetステートメント(オブジェクト代入)の違いなど、VBA固有の言語仕様を原理から説明できる
  • コレクション・配列・Scripting.DictionaryなどのVBA標準ライブラリを目的に応じて使い分けられる
  • 再利用性・保守性を意識したモジュール分割とプロシージャ設計ができる
  • ExcelオブジェクトモデルとMSFormsを組み合わせた本格的なアプリケーション開発の基礎を習得できる
  • VBAを「使い方」ではなく「構造」として学ぶことで、他のプログラミング言語の知識と接続できる

本書のキー概念(章解説)

  • 第 1 章 VBAをはじめる前に — 学習環境の整え方と本書全体の見取り図。序章として短いので必ず通読する
  • 第 2 章 式と演算子 — 言語仕様パート(第2部)の起点。Let/Set の違いを含むVBA構文の根幹
  • 第 3 章 ステートメント
  • 第 4 章 制御構造
  • 第 5 章 プロシージャ — 関数・Subの設計原則。再利用性向上に直結する実務重要章
  • 第 6 章 モジュール — モジュール分割の考え方。保守性の観点で最も実務貢献度が高い
  • 第 7 章 プロジェクトとライブラリ
  • 第 8 章 VBA関数
  • 第 9 章 コレクション
  • 第 10 章 配列
  • 第 11 章 Excelオブジェクト — Excelオブジェクトモデルの網羅的解説。辞書的に参照する章
  • 第 12 章 MSForms
  • 第 13 章 Scripting
  • 第 14 章 実践アプリケーション開発 — 各章の知識を統合した実践編。第2・3部を終えてから読む

ハイライト

  • 世にある情報の多くは『使い方』にフォーカスしすぎており、『構造』や『体系』、『作法』に触れていない場合も多く、そのためか他の言語にくらべ、メンテナンス性や再利用性の低いコードや運用しづらいマクロがまん延している(本書が既存VBA解説書と一線を画す出発点を最も明確に示している箇所)

外部からの言及

  • VBAを段階的に学んだ実務者が最終ステップとして参照するケースが目立ち、『点と点が線でつながる感覚』という評価が見られる。入門書を経た後の言語体系の総まとめとして位置づけられている(qiita)
  • VBAの代入文がLetとSetの二種類に分かれる理由など、言語仕様の細部を解説する際の参照元として技術記事で引用されており、リファレンス的な使われ方もされている(qiita)

編集メモ

Qiita言及3件 / 累計likes 17 / VBA学習書の推薦リストに繰り返し登場するものの言及数は少数。VBAという実務需要は安定しているが、Qiita上での引用頻度はまだ低い

読む前に押さえておきたいこと

  • Excelの基本操作(セル参照、関数、シート操作)に慣れていること
  • マクロの記録機能を使ったことがある、またはSubプロシージャを自分で書いたことがある程度のVBA経験
  • 他のプログラミング言語(Python・JavaScriptなど)を学んだことがあると言語仕様の章がより速く消化できる

学習のコツ

  • 第2部(2〜7章)の言語仕様パートを飛ばさずに通読することが本書の核心。ここを省くと第3部のライブラリ章が単なる使い方一覧になってしまう
  • 5章(プロシージャ)と6章(モジュール)は保守性に直結するため、既存マクロのリファクタリング作業と並行して読むと定着が早い
  • 11章(Excelオブジェクト)は辞書的に参照する使い方が向いている。最初から通読するより、業務で必要なオブジェクトを探す際に開く
  • 14章(実践アプリケーション開発)は第2・3部を完走した後に読む。先に読んでも言語仕様の裏付けなしには理解が浅くなる
出版社による内容紹介

VBAに関して、世にある情報の多くは「使い方」にフォーカスしすぎており、「構造」や「体系」、「作法」に触れていない場合も多く、そのためか他の言語にくらべ、メンテナンス性や再利用性の低いコードや運用しづらいマクロがまん延している状況にあるともいえます。こうした状況を打破するためには、本質的には、最初から言語の体系や構造を理解し、作法が身につくように学ぶことが最善の策といえます。本書は、Excel VBAで本格的なアプリ開発などを目指す人のためのバイブル的1冊として、基礎から応用までを、体系的に詳しく学べる解説書です。

この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。

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