ISBN 9784297111113

Python実践入門 ── 言語の力を引き出し、開発効率を高める

Python実践入門 ── 言語の力を引き出し、開発効率を高める
著者
陶山 嶺
出版社
技術評論社
刊行
2020-01

概要

Pythonの基礎文法を一通り理解した層を対象に、言語が持つ特徴的な機能と標準ツール群を整理し、開発現場で通用するコードの書き方・プロジェクト運用の作法を身につけるための一冊。Python 3.8 時点の仕様に基づき、文法の解説よりも「Pythonらしく書く」ための知識の棚卸しに軸足を置く。

この本で身につくこと

  • 型ヒント(型アノテーション)の基本的な書き方と、可読性・保守性向上への活用方針を理解できる
  • venvpip を用いた仮想環境・パッケージ管理のワークフローを、実プロジェクト単位で構築できる
  • デコレータ / コンテキストマネージャ / ジェネレータなど Python 特有の機能の使いどころを判断できる
  • concurrent.futuresasyncio による並行処理の選択肢と、それぞれの適用場面を整理できる
  • ユニットテストの書き方、パッケージング、標準ライブラリの俯瞰など、アプリケーション開発全般の作法を押さえられる

想定読者

  • 他言語(Java / Ruby / JavaScript など)のプログラミング経験があり、Python を実務で使い始めたいエンジニア
  • チュートリアルや入門書で Python の基本文法は一度触ったが、実プロジェクトでの書き方に自信がない中級入口層
  • 既存の Python コードを読み書きしているが、言語機能や標準ツールを体系的に学び直したい現役ユーザー

外部の評価

  • 技術評論社(公式)では、「Pythonという言語が持つ機能の実践的な使い方を紹介」する位置づけとされており、Web 開発・データ分析・機械学習など分野を問わず下地として使える汎用性が強調されている。
  • 読者レビュー(ブログ/bookmeter 等)では、「他言語経験者が Python の機能を俯瞰するのに向く」「プロジェクト作成の基礎や CI まで触れている点が実務寄り」といった評価が多い一方、Python 3.8 時点の内容のため、最新機能(構造的パターンマッチ等 3.10 以降)は扱っていないという指摘もある。
  • 著者の陶山嶺氏(@irotoris)は PyCon JP のスタッフ/スピーカーとしての活動歴があり、コミュニティ文脈を踏まえた記述がなされている点が特徴。

学習のヒント

  • 本書は「文法入門書」ではない。Python の基本構文(制御フロー、リスト/辞書、関数定義)を別書やチュートリアルで一度通してから読むと、各章の「なぜこう書くか」の議論がすっと入る。
  • 型ヒントの章は、実際に mypy を手元に導入し、既存コードに段階的にアノテーションを付けてエラーを潰す流れで読むと定着が早い。読むだけで済ませず手を動かすこと。
  • デコレータ / コンテキストマネージャ / ジェネレータの章は、初見では抽象度が高く感じやすい。まず「実務でよく見るユースケース(ロギング、リソース管理、大量データ処理)」を意識してから読み直すと、言語機能の意図が腑に落ちる。
  • Python 3.8 基準である点は意識して読むこと。3.10 以降で加わった機能(match 文、パラメータ仕様、型ヒントの構文簡略化など)は別途公式ドキュメントで補う必要がある。
  • 最終章の実践アプリケーション開発は、自分の題材(小さな CLI ツールや Web API)に置き換えて写経すると、本書の知識が単発ではなく一連のワークフローとして繋がる。

読む前の前提

  • プログラミング言語のいずれか(Python でなくてよい)での関数・クラス・モジュールの基本操作の経験
  • Python の基本構文(変数、条件分岐、ループ、リスト/辞書、関数定義)に一度は触れていること
  • コマンドライン操作の基礎(cd / ls / 環境変数の設定程度)と、エディタで Python ファイルを実行できる環境

次のステップ

  • Effective Python 第2版: 本書で Python らしさの全体像を掴んだ後、さらに「避けるべきパターン」「イディオム集」を深掘りして中級から上級に進むための定番。
  • ロバストPython: 型ヒントを実コードベースで活かし、保守性の高い大規模 Python コードを書くための設計寄りの続編として自然な接続先。
  • テスト駆動Python 第2版: 本書で触れるユニットテストの章をさらに押し広げ、pytest を軸に据えた実践的テスト手法を学びたい場合の補完読書として有効。

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編集: book-enricher agent / sources: 技術評論社公式(gihyo.jp)、著者まえがき、Qiita 言及記事 1 本、読者レビュー(bookmeter/個人ブログ)

出版社による内容紹介

Pythonはここ数年で日本語の書籍も増え、開発現場での利用実績も着実に増えてきています。ご自身の第二、第三の言語の選択肢としてPythonが気になっているという方も多いのではないでしょうか。また、「Pythonを始めてみたけど、実際に業務で利用するには不安が残る」「コードレビューに怯えながらPythonを書いている」という方も多いのではないでしょうか。 本書は、そういった方を対象に、Pythonという言語が持つ機能の実践的な使い方を紹介します。Pythonは、日常的なツールからWeb開発、データ分析、機械学習など分野を問わず利用できる汎用性の高い言語です。本書も同じく、Pythonという言語の仕様やその特徴的な機能、標準ライブラリでできることを中心に扱うため、分野を問わず活用していただけます。

この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。

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