ISBN 9784297113698
図解即戦力 IT投資の評価手法と効果がこれ1冊でしっかりわかる教科書
概要
IT投資の評価手法を財務・非財務の両軸で実務に適用する
想定読者
IT投資の稟議申請・事前評価・事後評価を担うITマネージャー、経営企画担当、社内SEおよびITコンサルタント
こんな人には向いていない
- ROI・NPV・IRRなどの財務指標をすでに実務で使いこなしている上級者には基本事項の比重が大きい
- プログラミングや技術的な実装スキルを求めて手に取ると対象外になる。ビジネス側の評価視点に特化した内容
- 特定のシステム開発手法(アジャイルやDevOps)の評価フレームワークを求める読者には範囲が合わない可能性がある
読了後にできるようになること
- ROI・回収期間法・NPV・IRRの各財務的手法を使い分け、投資案件の種類に応じた評価指標を選べる
- モバイル・情報セキュリティなど定量化が難しい領域を非財務的手法(IT-BSC・SLA・ユーザー満足度評価)で測定できる
- TCO(Total Cost of Ownership)の概念を使い、共通費の配賦も含めた投資額を正確に算定できる
- ベンダー見積もりをFP法・工数予測モデル・WBSの3アプローチで妥当性チェックできる
- 役員向け稟議書・IT投資企画書に必要な説得ロジックと構成を理解し、承認率の高い書き方ができる
- IT投資ポートフォリオの観点から複数プロジェクトを比較評価し、投資配分の優先順位付けができる
本書のキー概念(章解説)
- 第 1 章 IT投資効果の評価とは — 評価の目的・関与者の役割・タイミングの全体像を把握する導入章。初読は必読
- 第 2 章 投資額の算定 — TCOとクラウド環境の費用計算を含む。見積もり精度を上げたい担当者は特に有用
- 第 3 章 投資効果の評価方法 — 財務6手法+非財務4手法をモデル例付きで網羅。本書の中核。繰り返し参照する想定で読む
- 第 4 章 IT投資評価の事例研究 — システム開発・ソーシャルメディア・モバイル・セキュリティの4ケースを収録。自社案件と近い事例から読み始めると効率が良い
- 第 5 章 投資対効果が未達の場合の対応 — 事後評価で目標未達になった際の原因分析と対応策。プロジェクト完了後フェーズで参照する章
- 第 6 章 開発プロジェクトの投資評価 — 構想・企画・開発開始・完了後の各ステージ別チェックリストを収録。ゲートレビュー担当者向け
- 第 7 章 ベンダー見積もりの妥当性評価 — FP法・工数予測モデル・WBSの3手法を解説。外部委託費の査定を任された担当者に実践的
ハイライト
- モバイル機器や情報セキュリティなどの投資効果を定量的に測定する手法も解説しています。モデル例も含めて解説しているため、誰でも即、実務に使えるガイドラインとなるでしょう。(定量化困難な領域にも踏み込む本書の射程を端的に示している記述)
- 職業柄、多くのリーディングカンパニーで幾多もの社内稟議書に目を通してきた著者だからこそ言える貴重なアドバイスも満載です。(著者の実務経験に裏付けられた稟議書指導という本書固有の価値を示す)
編集メモ
Qiita言及記事0件・楽天ランキング履歴なし。外部シグナルは確認できず。ただし書誌内容の実務網羅性は高く、IT投資評価を専門とする担当者向けの参照書として機能する
読む前に押さえておきたいこと
- 財務諸表(PL・BS)の基礎読解力。ROI・キャッシュフローの概念を事前に押さえておくと3章の吸収が速い
- 担当プロジェクトの概要(規模感・予算感・目的)を手元に用意しておくと、モデル例との照合がしやすい
- 社内のIT投資意思決定プロセスの大まかな流れ(誰がどの段階で承認するか)を把握してから読むと全体像が繋がりやすい
学習のコツ
- 3章は財務手法と非財務手法が並ぶ本書の中核。最初は財務手法(ROI・回収期間法・NPV・IRR)だけ通読し、非財務手法は担当案件で必要になってから戻るという読み方が実務では定着しやすい
- 4章の事例研究は担当システムに近いものから読む。全ケースを読む必要はなく、状況に応じた参照ガイドとして使う
- 稟議書・企画書の作成が直近の目的なら、1章でコンテキストを掴んだ後に3章30節と6章・7章を優先すると時短になる
- IT-BSC(29節)は学習コストが高いが、経営層への訴求力が高い。中長期の評価体制構築を考えるなら重点的に読む価値がある
出版社による内容紹介
本書は、IT投資の評価手法とその効果を図解でわかりやすく解説した書籍です。汎用機などの IT資産を対象にした従来の評価手法に加え、モバイル機器や情報セキュリティなどの投資効果を定量的に測定する手法も解説しています。モデル例も含めて解説しているため、誰でも即、実務に使えるガイドラインとなるでしょう。さらに、役員向けにIT投資の稟議申請をするときの効果的な企画書の書き方についても紹介しています。職業柄、多くのリーディングカンパニーで幾多もの社内稟議書に目を通してきた著者だからこそ言える貴重なアドバイスも満載です。 ■1章 IT投資効果の評価とは 01 IT投資評価とは 02 IT投資とは 03 IT投資プロジェクトの種類 04 IT投資評価の目的 05 IT投資評価に関わる人の立場と役割 06 IT投資プロジェクトの評価のタイミング 07 IT投資ポートフォリオとは 08 IT投資評価の実態と課題 ■2章 投資額の算定 09 投資額の試算方法 10 クラウド環境利用の場合の考え方 11 ITコストの分類管理 12 機器費用の算定上の留意点 13 社内人件費の算定上の留意点 14 TCO(Total Cost of Ownership)とは 15 共通費の配賦の考え方 ■3章 投資効果の評価方法 16 効果額の試算方法 17 財務的手法〜ROI 18 財務的手法〜回収期間法 19 貨幣の時間的価値 20 財務的手法〜NPV法 21 財務的手法〜IRR法 22 非財務的手法〜妥当性評価 23 非財務的手法〜ユーザー満足度評価 24 非財務的手法〜SLA 25 非財務的手法〜情報セキュリティ投資の評価 26 情報セキュリティ投資の評価のモデル例 27 財務的手法〜ABC/ABM 28 非財務的手法〜IT-BSC 29 IT-BSCによる評価のモデル例 30 企画書/報告書の作成 ■4章 IT投資評価の事例研究 31 システム開発投資の事前評価の事例 32 ソーシャルメディアの投資効果の事後評価の事例 33 モバイル投資の効果測定の事例 34 セキュリティ投資の効果額の事前評価の事例 35 IT投資効果評価フレームワークの事例 ■5章 投資対効果が未達の場合の対応 36 「投資額」が予想を超えた場合の対応〜初期費用が予想を超えるケース 37 「投資額」が予想を超えた場合の対応〜ランニングコストが予想を超えるケース 38 「効果額」が予想を下回った場合の対応 ■6章 開発プロジェクトの投資評価 39 開発プロジェクトの評価におけるチェック項目 40 IT投資評価チェックリストの概要 41 構想・企画段階でのチェック項目 42 開発開始段階でのチェック項目 43 開発完了後のチェック項目 ■7章 ベンダー見積もりの妥当性評価 44 ベンダー見積もりの妥当性評価のための前提知識 45 ベンダー見積もり依頼時の留意点 46 FP法の応用による開発費の妥当性評価 47 工数予測モデル構築による開発費の妥当性評価 48 WBSによる運用委託費の妥当性評価
この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。