ISBN 9784297123079

図解即戦力 暗号と認証のしくみと理論がこれ1冊でしっかりわかる教科書

図解即戦力 暗号と認証のしくみと理論がこれ1冊でしっかりわかる教科書
著者
光成滋生
出版社
技術評論社
刊行
2021-09

概要

暗号・認証の理論から最先端トピックまで体系的に習得する

想定読者

暗号・認証の基礎を一から体系的に学びたいエンジニア。TLS や PKI の仕組みを実務で扱う機会が増え、理論的な裏付けを固めたい中級者にも適している

こんな人には向いていない

  • 暗号理論を数式・証明レベルで深く研究したい大学院生や研究者には、本書の説明粒度は入門寄りすぎる
  • TLS 設定や OpenSSL コマンドの操作手順を即座に参照したい実務者には、理論比重が高く手順書的な利用には向かない
  • 量子暗号・ゼロ知識証明などを専門的に実装したいエンジニアには、各章の深さが浅く補完書が別途必要になる

読了後にできるようになること

  • 共通鍵暗号(AES・ストリーム暗号)と公開鍵暗号(RSA・楕円曲線)のしくみと使い分けを説明できる
  • デジタル署名・ECDSA・FIDO の認証フローを図解レベルで理解し、設計判断の根拠として参照できる
  • TLS 1.3 のハンドシェイク・認証付き暗号・Forward Secrecy の仕組みを説明できる
  • PKI(認証局・証明書失効・証明書透明性)の構造とその信頼モデルを把握できる
  • ブロックチェーン・秘密計算・ゼロ知識証明・量子コンピュータが暗号に与える影響を概念レベルで把握できる
  • HTTP/3・WPA3・VPN など実際のプロトコルが暗号技術をどう組み合わせているかを追跡できる

本書のキー概念(章解説)

  • 第 1 章 暗号と認証の基礎 — 情報セキュリティの全体像と古典暗号から入るため、予備知識ゼロでも読み始められる
  • 第 2 章 アルゴリズムとセキュリティ — 計算量・安全性パラメータ・暗号の陳腐化という視点を早めに提供する章
  • 第 3 章 共通鍵暗号 — XOR・ストリーム暗号・ブロック暗号(AES)・暗号化モードを一通りカバー
  • 第 4 章 公開鍵暗号 — 鍵交換・RSA・楕円曲線暗号・中間者攻撃まで扱う。PKI の前提理解として必読
  • 第 5 章 認証 — ハッシュ関数・デジタル署名・ECDSA・FIDO・ブロックチェーン/ビットコインを扱う実務直結度の高い章
  • 第 6 章 公開鍵基盤(PKI) — 認証局・証明書失効・証明書透明性まで踏み込み、現代の Web 信頼モデルが体感できる
  • 第 7 章 TLS — HTTPS の全体フロー・TLS 1.3 の特徴・認証付き暗号・Forward Secrecy を解説。実務で HTTPS を扱う人は本章だけでも価値がある
  • 第 8 章 ネットワークセキュリティ — DNS・メール・VPN・HTTP/3・無線 LAN(WPA3)と幅広く横断する章
  • 第 9 章 高度な暗号技術 — 準同型暗号・秘密計算・ゼロ知識証明・量子コンピュータという最先端領域の概観。実装より概念整理が主目的

ハイライト

  • 図や挿絵も多用されており、暗号や認証が苦手な方・難しそうと感じている方に特におすすめできる一冊です(視覚的なアクセシビリティを評価した一文。入門層への適合性を最も端的に示している)
  • TLS1.3やHTTP/3、FIDOなどの新しい技術も紹介します。更にブロックチェーンで注目されている秘密計算、ゼロ知識証明、量子コンピュータなど最先端の話題も扱います(本書が基礎理論だけでなく最先端トピックまで射程に収めていることを示す記述)

外部からの言及

  • ゼロ予備知識の読者向けに図解中心で構成されており、暗号・認証を苦手とするエンジニアへの導入書として位置付けて紹介されている(qiita)

編集メモ

Qiita 言及記事 1 件 / 累計 likes 0。楽天ランキングデータなし。外部シグナルが薄いため supplementary 判定。ただし著者・光成滋生は Cybozu Labs の暗号研究者であり、書籍の内容品質は技術的に信頼できる

読む前に押さえておきたいこと

  • HTTP/HTTPS の基本的な通信フロー(リクエスト・レスポンスの概念)
  • 二進数・XOR 演算など基本的な情報表現の知識
  • ネットワークの TCP/IP 階層モデルについての概要理解

学習のコツ

  • まず第1章と第7章(TLS)を優先して読むと、Web 通信全体の暗号化の流れが早期に把握でき、残りの章の位置付けが明確になる
  • 第9章(高度な暗号技術)は実装を目的としない概観章なので、最初は流し読みして、必要になった時点で参照する使い方が効率的
  • 第5章の FIDO と第6章の PKI は認証フローの設計実務に直結するため、セキュリティ設計に携わる場合はこの二章を重点的に読み込む
  • カラー図解が多用されているため、電子書籍より紙または高解像度ディスプレイで読む方がダイアグラムの視認性が高い
出版社による内容紹介

テレビ会議やリモートワークが普及する中、情報を守る暗号や本人確認のための認証技術の重要性が増しています。本書は公開鍵暗号や署名などの理論を基礎から詳しく解説し、TLS1.3やHTTP/3、FIDOなどの新しい技術も紹介します。更にブロックチェーンで注目されている秘密計算、ゼロ知識証明、量子コンピュータなど最先端の話題も扱います。

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