ISBN 9784297127756
OpenCVではじめよう ディープラーニングによる画像認識
概要
OpenCV の dnn モジュールで画像認識タスクを実装できるようにする
想定読者
Python の基礎を持ち、コンピュータビジョンや画像処理を実務・研究で始めたいエンジニア・研究者
こんな人には向いていない
- ディープラーニングの理論(損失関数・バックプロパゲーション等)を体系的に学びたい人には数学的解説が薄い
- PyTorch や TensorFlow を使ったモデルの学習・ファインチューニングを主目的とする人には本書の射程外となる
- OpenCV をすでに業務で使いこなしており、dnn モジュールの API リファレンスを求める上級者には記述の密度が不足することがある
読了後にできるようになること
- OpenCV の基本モジュール(core / imgproc / imgcodecs / videoio)を使った画像・動画処理の実装方法
- dnn モジュールを用いた推論パイプラインの構築手順(モデルロード → 前処理 → 推論 → 後処理)
- 顔検出・物体検出・画像分類・セグメンテーション・テキスト認識・キーポイント検出の各タスクを dnn モジュールで実装する方法
- ディープラーニング手法と従来の画像処理手法の使い分け判断軸を得ること
- OpenCV Zoo および Open Model Zoo の事前学習済みモデルを活用して推論コストを削減する方法
- カスタムレイヤーや外部フレームワーク統合など dnn モジュールの応用的な使い方
本書のキー概念(章解説)
- 第 1 章 OpenCVとは — OpenCV の歴史と概要。読み飛ばし可だが、フレームワークの位置づけを掴む導入として短時間で読める
- 第 2 章 OpenCVインストール — pip / Miniconda / Docker / ソースビルドの4経路を解説。環境構築で詰まりやすい読者には丁寧な章
- 第 3 章 coreモジュール — 行列演算・画像データ構造の基礎。NumPy に慣れていれば速読できる
- 第 4 章 imgprocモジュール — 色変換・幾何変換・フィルタリングなど古典的画像処理の核心。従来手法との使い分けを判断するために押さえておきたい章
- 第 5 章 imgcodecs、videoioモジュール — 静止画・動画の入出力。実務で動画ストリームを扱う場合に参照頻度が高い
- 第 6 章 ディープラーニング — 推論精度の評価方法を含むディープラーニング基礎。PyTorch/TensorFlow 既習者は確認程度でよい
- 第 7 章 dnnモジュール基礎 — 顔検出・物体検出・分類・セグメンテーション・テキスト認識・キーポイント検出を網羅。本書の中核章であり、実装目的が明確な読者は2〜5章後にここへジャンプする読み方が効果的
- 第 8 章 dnnモジュール応用 — カスタムレイヤー・外部フレームワーク統合など発展的トピック。まず7章でユースケースを確認してから読む流れを推奨
ハイライト
- 画像認識タスクがすべてディープラーニングによる手法に置き換わるわけではありません。これまでに培った手法を選択した方が堅実な場面もあるため、本書では現時点で重要とされる画像処理手法を整理します。(ディープ手法一辺倒ではなく従来手法との使い分けを明示している点が本書の実用的立場を端的に示している)
- OpenCVの基礎的な解説からはじめ、dnnモジュールを用いたディープラーニングによる画像認識についても解説していきます。サンプルコードにはPythonを利用し、OpenCV 4.5.Xに対応しています。(本書が基礎から応用まで一冊でカバーするスコープを示しており、初学者が自分の習熟度を照合するうえで有用)
編集メモ
Qiita でのISBN直接言及は確認できず(0件)。OpenCV × ディープラーニングというテーマでの関連記事は存在するが、本書を直接引用している記事は見当たらない。楽天ランキング情報も入力なし。テーマ自体の需要はあるが、外部シグナルが少ないため supplementary と判定
読む前に押さえておきたいこと
- Python の基本文法と NumPy の配列操作(本書サンプルは NumPy 前提で書かれている)
- ディープラーニングの用語(ニューラルネットワーク・畳み込み・推論と学習の違い)について概念レベルで把握していること
- コマンドライン操作と仮想環境(pip / conda)の基本的な使い方
学習のコツ
- 実装目的が明確な読者(例: 物体検出を動かしたい)は、1〜2章で環境を整えた後、7章から読み始め、必要に応じて3〜5章に戻る逆引き的な読み方が効率的
- dnn モジュールはモデルファイルを外部から読み込む仕様のため、OpenCV Zoo や Open Model Zoo で配布されている事前学習済みモデルを併用すると、本書サンプルの動作確認が格段に速くなる
- 6章はディープラーニングの概念整理が目的で数式の深さは浅い。すでに別書で基礎を学んだ読者は確認程度に留め、8章の応用トピックへ早めに進むのが有効
- Python サンプルコードは OpenCV 4.5.X 対応のため、それ以降のバージョンを使う場合は API の変更点を公式 Changelog で事前確認することを勧める
出版社による内容紹介
OpenCVはコンピュータビジョン分野でもっとも利用されているオープンソースフレームワークです。近年の人工知能ブームに呼応する形で機械学習やディープラーニングAPIが強化され、物体の名称と位置を認識するオブジェクト検出(Object Detection)といったタスクも容易に扱えるようになりました。 とはいえ、画像認識タスクがすべてディープラーニングによる手法に置き換わるわけではありません。これまでに培った手法を選択した方が堅実な場面もあるため、本書では現時点で重要とされる画像処理手法を整理します。OpenCVの基礎的な解説からはじめ、dnnモジュールを用いたディープラーニングによる画像認識についても解説していきます。 1章 OpenCVとは 2章 OpenCVインストール 3章 coreモジュール 4章 imgprocモジュール 5章 imgcodecs、videoioモジュール 6章 ディープラーニング 7章 dnnモジュール基礎 8章 dnnモジュール応用 サンプルコードにはPythonを利用し、OpenCV 4.5.Xに対応しています。
この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。