ISBN 9784297128463

達人が教えるWebパフォーマンスチューニング 〜ISUCONから学ぶ高速化の実践

達人が教えるWebパフォーマンスチューニング 〜ISUCONから学ぶ高速化の実践
出版社
技術評論社
刊行
2022-06

概要

WebサービスをISUCONの実践を通じて体系的に高速化する

想定読者

Webアプリケーション・インフラを業務で扱うエンジニアで、ボトルネック特定から改善までの一連の流れを実践的に習得したい人

こんな人には向いていない

  • CPUバウンドなアルゴリズム最適化を主目的とする人(本書のスコープはシステム全体のマクロチューニング)
  • AWSやLinux環境の基本操作が未経験の初学者(付録の演習環境構築で詰まる可能性が高い)
  • すでにISUCONで上位入賞経験があり、個別技術の深堀りを求める人(本書はチューニングの全体像を扱う入門〜中級書)

読了後にできるようになること

  • 計測ファーストの思想と、モニタリングツールを使ったボトルネック特定の手順
  • MySQLのスロークエリログ・EXPLAINを読んでインデックスを追加し、数倍〜10倍の改善を実現する手法
  • nginxリバースプロキシの設定とキャッシュ戦略によるスループット向上
  • abやk6を使った負荷試験シナリオの設計とベンチマーカーの作り方
  • OS(ファイルディスクリプタ・TCPパラメータ)レベルのチューニングの基礎
  • private-isuを題材にした手を動かすハンズオンで500倍の性能改善を追体験

本書のキー概念(章解説)

  • 第 1 章 チューニングの基礎知識 — 計測優先の考え方を確立する章。後の章を読む前に必ず通読する
  • 第 2 章 モニタリング — 約100ページを割く本書の中核。New Relic・CloudWatch等に置き換えて実務に直結する
  • 第 3 章 基本的な負荷試験 — abやk6の使い方を習得。AWS未経験者は環境構築で時間を要する点に注意
  • 第 4 章 シナリオを持った負荷試験
  • 第 5 章 データベースのチューニング — スロークエリ→EXPLAIN→インデックス追加の流れが最も実務直結度が高い
  • 第 6 章 リバースプロキシの活用
  • 第 7 章 キャッシュの活用
  • 第 8 章 その他の高速化手法 — ログレベル・外部コマンド・Cache-Controlなど細かいが効果的なテクニック群
  • 第 9 章 OSの基礎知識とチューニング

ハイライト

  • パフォーマンスを上げるにはどうしたら良いのかという考え方から、具体的なツール、そして社内ISUCONを用いたハンズオンまで非常に充実した内容で、何度も何度も読み返しました(ISUCONを繰り返し取り組んだ読者が語る本書の網羅性と実用性)
  • 計測が重要というチューニングの思想が反映されており、モニタリングの基礎だけで100ページ近くが割かれている(本書が計測優先の姿勢を貫いていることを示す構成上の特徴)

外部からの言及

  • ISUCON初心者向けの勉強法紹介記事で繰り返し推薦されており、private-isu付録とセットで学ぶ実践教材として定着している(qiita)
  • 実務サービスへの適用報告が複数あり、各章を評価軸に自社サービスの現状を棚卸しするチェックリスト的活用が見られる(qiita)
  • 低レイヤー技術のまとめ記事(1,070 likes)でも推薦リストに名前が挙がっており、流行技術に依存しない普遍的な基礎書として位置づけられている(qiita)
  • AWS未経験者が付録の環境構築で詰まるケースが報告されており、クラウド操作に不慣れな場合は入門後に取り組む方が効果的という指摘もある(qiita)

編集メモ

Qiita言及13件以上 / 確認できた累計likes約400 / 2022年刊行だが2025年時点でも新規言及が継続(2025-03および2025-11確認)。essential基準(10件かつ200likes)に達するが、ISUCON特化という文脈の限定性を踏まえpracticalと判定

読む前に押さえておきたいこと

  • LinuxコマンドラインとSSHの基本操作
  • MySQLなど関係DBの基礎(SELECT/INDEX/EXPLAINの概念)
  • nginxまたはApacheへの設定ファイル編集の経験
  • AWSのEC2/VPC操作(付録のハンズオンを実施する場合)

学習のコツ

  • 1〜2章のモニタリング基礎を先に習得してから後半のチューニング章へ進む。計測なしにチューニングしても再現性がない
  • 付録のprivate-isuは本文を読みながら並行して手を動かすのが効果的。AWSが初めての場合は事前にEC2の基本操作を確認しておく
  • 実務サービスがある場合は各章読了後に自社環境を同じ観点でチェックする(○△×評価)と定着が早い
  • ISUCONへの参加に関心がなくても、DB・リバースプロキシ・キャッシュ・OS設定の体系的な理解書として使える
出版社による内容紹介

LINE株式会社が主催するWebサービスのパフォーマンスチューニングコンテスト、ISUCON(Iikanjini Speed Up Contest)で技術を競い合ってきた著者がWebサービス高速化のための考え方とノウハウをわかりやすく解説。 本書では、お題となるWebサービスをひとつ用意して、手を動かしながら高速化手法を学んでいきます。Webサービスがどのくらいの負荷に耐えられるか、どのくらいの負荷で不具合が起こるかを検証し、不具合が起こる原因を突き止め、改善していきます。また、負荷に対応する方法だけでなく、負荷を発生させる方法(ベンチマーカーの作成方法)も紹介します。 本書を読んで、Webサービス高速化について理解を深め、性能を向上させましょう。

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