ISBN 9784297133344
エンジニアのためのマネジメント入門
概要
エンジニアがマネージャーへ転換する際の思考・実践の土台を築く
想定読者
初めてマネジメント職に就くエンジニア、または近い将来EM職を検討しているシニアエンジニア
こんな人には向いていない
- すでにEM・VPoEとして複数チームを率いた経験があり、組織論や戦略論の深掘りを求める人には基本事項の比重が大きい
- マネジメント理論より即効性のあるツール・テンプレートを求める実務者には、抽象度が高く感じられる章がある
- 非エンジニア職出身のマネージャーが読む場合、エンジニア固有の文脈(テクノロジーマネジメント章など)が前提として書かれており読み替えが必要になる
読了後にできるようになること
- 1on1・フィードバック・会議ファシリテーションなど対話の基礎技術を体系的に身につける
- 指示型から委任型まで6つのリーダーシップスタイルを状況に応じて使い分ける判断軸を得る
- タックマンモデルを使ってチームの成長段階を診断し、段階に合った介入ができる
- 採用・育成・評価(パフォーマンス・能力・姿勢の3軸)を構造的に実施する手順を学ぶ
- 組織構造とシステム思考の関係を理解し、組織デザインの初歩的な判断を下せる
- エンジニアとしての技術学習とマネージャーとしての自己管理を両立する視点を得る
本書のキー概念(章解説)
- 第 1 章 こんにちは、マネージャー — エンジニアからマネージャーへの転換を『転職』と表現する本書の視座が提示される導入章
- 第 2 章 対話の基礎を学ぶ — コミュニケーション技術・対話フレームワーク・会議ファシリテーションをまとめて扱う。日常業務に最も直結する章
- 第 3 章 チームをエンジニアリングする — タックマンモデルとリーダーシップ6スタイルの解説。指示型リーダーシップへの過依存が招くリスクに着目した読者の言及が多い
- 第 4 章 組織のマネジメント — 組織構造・システム思考・人材構成の視点を導入。チームを超えた視野を持ち始めるタイミングで参照価値が高い
- 第 5 章 戦略実現のためのマネジメント — 内部・外部環境分析から戦略実行・組織デザインまで。初読時は概念が抽象的に感じる可能性があり、実務経験を積んだ後に再読すると理解が深まる
- 第 6 章 人材の成功にコミットする — 採用・育成・評価の実践手順を扱う章。行動面接技法と3軸評価フレームワークは現場で即活用できると複数の読者が評価している
- 第 7 章 技術とわたしのマネジメント — テクノロジーマネジメントとセルフマネジメントを扱う終章。マネージャーも技術学習を止めてはならないという主張が軸
ハイライト
- マネジメントとは組織に成果を上げさせるための機能。マネージャーは組織の成果に責任をもつ。個人のパフォーマンスより、組織が重要になる。(本書の核心的な転換点を端的に示す一節。エンジニアからマネージャーへの役割シフトの本質が凝縮されている)
- 指導者の能力の天井が組織の能力の天井になる(第3章のリーダーシップスタイル論の核心。マネージャーが自己成長を怠ることのリスクを示す)
外部からの言及
- EMの定義・役割範囲を議論する記事で権威ある参照元として引用される傾向がある。特に組織成果への責任とエンジニア特化の文脈が評価されている(qiita)
- 初めてマネジメントに向き合う読者から『読み進めやすい』『SNSで話題になっていたが実際に読んで共感できた』という評価が複数見られる(qiita)
- マネジメント理論の抽象度の高さを指摘する声もある。とくに戦略・組織デザイン領域は『難しい』と感じた読者がおり、マネジメント職になった時に再読するつもりと述べる記事が複数存在する(qiita)
編集メモ
Qiita 言及 14 件 / 実際に書評・要約記事として取り上げたもの 7 件 / 累計 likes 150。HRTech系EMの推薦書10選への選出あり。essential 基準(10件以上かつ likes 200以上)には届かないが、2023年刊行の入門書としては安定した言及数を維持している
読む前に押さえておきたいこと
- エンジニアとして実際にチームで働いた経験(1〜3年以上)があること。理論を実感に紐付ける文脈が必要
- OKR・1on1・パフォーマンスレビューといった一般的なチーム運営用語の基本的な知識があると読み進めやすい
学習のコツ
- 第2章(対話の基礎)は着任直後から使える技術が集中しているため、まず最初に読み込み、実務で試しながら他章を進める順序が効果的
- 第5章(戦略実現)と第4章(組織のマネジメント)は概念が抽象的になりやすい。初読時は流し読みして、チームが安定した後に再読すると定着しやすい
- 第3章のリーダーシップスタイル一覧表は、具体的なメンバーの状況に照らし合わせながら読むと、自分の傾向と改善点が見えやすい
- 第6章の採用・育成・評価プロセスは、実際に採用面接や人事評価を行う前に参照するリファレンスとして使うと実用度が高い
出版社による内容紹介
エンジニアのためのマネジメント入門書です。 エンジニアのキャリアパスの1つに「マネジメント」があります。 エンジニアリング領域の知見を生かして、複数のチームメンバーをマネジメントする。エンジニアリングマネージャーとも呼ばれる、この仕事は、エンジニアにとっては多くの場合未知の領域です。エンジニアリングとマネジメントでは求められるスキルも異なり、仕事の進め方も大きく異なるからです。 マネジメントを成功させるには、マネジメントの知識を学び、エンジニアからマネージャーへの「転職」ともいえる大きな変化を乗り越える必要があります。 本書ではマネジメントの基礎知識や実践的なトピックを扱い、エンジニアがマネージャーとして働くための第一歩を解説します。 第1章 こんにちは、マネージャー 1-1. あなたは転職した 1-2. マネジメントのはじまり 1-3. エンジニアリングマネージャーとは何か 1-4. 本書の読み方 第2章 対話の基礎を学ぶ 2-1. コミュニケーションを支える技術 2-2. 対話のフレームワーク 2-3. 会議の進め方 第3章 チームをエンジニアリングする 3-1. マネージャーが「指示待ちチーム」を作ってしまう 3-2. リーダーシップスタイルを使いこなす 3-3. 良いチームの作り方 3-4. 別れと向き合う 3-5. 良いチームが価値を生むとは限らない 第4章 組織のマネジメント 4-1. 組織構造は語る 4-2. 組織とシステム 4-3. 組織は人から成る 第5章 戦略実現のためのマネジメント 5-1. 戦略とは何か 5-2. 内部環境と外部環境 5-3. 戦略の実行 5-4. 組織デザイン 5-5. 決断せよ、マネージャー 第6章 人材の成功にコミットする 6-1. 人材採用の進め方 6-2. 育成のための人材の評価 第7章 技術とわたしのマネジメント 7-1. テクノロジーマネジメント 7-2. セルフマネジメント
この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。