ISBN 9784297135737

Kubernetesの知識地図 -- 現場での基礎から本番運用まで

Kubernetesの知識地図 -- 現場での基礎から本番運用まで
出版社
技術評論社
刊行
2023-06

概要

Kubernetesの基礎から本番運用ベストプラクティスまでを体系的に把握する

想定読者

Kubernetesを業務で使っているが全体像を体系的に把握できていないインフラ・バックエンドエンジニア。とくに「なんとか動かせているが、ベストプラクティスに自信がない」段階の実務者。

こんな人には向いていない

  • Dockerすら触れたことのない、コンテナ技術の完全な初学者。本書はDocker基礎から始まるが、手を動かして動作確認する類の入門書ではない。
  • Kubernetesを既に本番で深く運用しており、GitOpsやサービスメッシュ等の特定領域を掘り下げたい上級者。本書は幅広く概観する構成のため、各トピックの深さは限定的。
  • 社内にSREチームがあり、Kubernetes運用を専任チームに委ねているアプリケーション開発専任者。

読了後にできるようになること

  • DockerfileのベストプラクティスとKubernetesでのプロダクションレディなコンテナ設計の判断基準
  • Argo CDを使ったGitOpsによるマニフェスト管理と、External Secrets・Cert Managerなどエコシステムを組み合わせた運用自動化の手法
  • アップデート戦略・スケーリング戦略・バージョンアップグレード戦略の各選択肢とトレードオフ
  • Namespace・クラスタ分離戦略と認可処理・監査ログによるマルチテナント設計の考え方
  • アプリケーションの可観測性と監視(メトリクス・ログ・トレース)をKubernetes環境に適用する実装パターン
  • Kubernetesエコシステム全体を俯瞰し、自分の知識のどの領域が薄いかを特定できる知識の索引を頭に作る

本書のキー概念(章解説)

  • 第 1 章 Kubernetesの基本 — 既にKubernetesを触っている人は確認程度に読み流せる。ただし用語の統一感が後章の理解を助けるため、飛ばしすぎは禁物。
  • 第 2 章 Kubernetesにおけるアプリケーションの起動 — DockerfileからStatefulSet・負荷分散まで、実務でよく問われる設計判断が集約された章。本書の中で実務直結度が最も高い。
  • 第 3 章 KubernetesにおけるInfrastructure as Code — Argo CD・External Secrets・Cert Managerのセットを概観できる。各ツールの詳細は別途ドキュメントや専門書が必要になるが、選択肢の全体像を把握するのに有効。
  • 第 4 章 Kubernetesにおけるアプリケーション運用 — アップグレード戦略・マルチテナント設計・可観測性まで網羅。運用フェーズで直面する意思決定の引き出しを増やすために読む章。

ハイライト

  • 基礎から本番運用のベストプラクティスまで、押さえておきたい情報源を第一線のエンジニアが厳選。進化を続けるKubernetesと幅広いエコシステムについての知識をこの一冊で身につけられます(本書の位置づけを端的に示す。幅広いエコシステムの索引として機能する点が特徴。)
  • 概念図とチェックリストを組み合わせた構成により、自分がどのトピックを習得済みでどこに穴があるかを可視化できる(単なる解説書ではなく知識の棚卸しツールとして使える点を示す引用。)

外部からの言及

  • Kubernetesを業務で使いながらも全体像が曖昧だった読者が、本書を読んでk8s周辺知識の索引を頭の中に作れたと評価する声がある。既存の操作知識を体系化する用途で参照されている。(qiita)
  • Kubernetesロードマップの文脈では、基礎学習を終えた後に知識の棚卸しをするための4ステップ目の書籍として位置づけられている。概念図とチェックリストの組み合わせが、学習上の穴を特定しやすくしている点が評価されている。(qiita)

編集メモ

Qiita上での直接言及記事は2件(likes合計0-9程度)と多くはないが、出版社(技術評論社)のページで明確な対象読者と章構成が整備されており、CyberAgent社のKubernetes専門家6名による共著という実務的な信頼性がある。Kubernetes本番運用者向けの全体俯瞰書として実務向け良書と判定。essential基準(Qiita言及10件以上かつlikes200以上)には未達。

読む前に押さえておきたいこと

  • Dockerの基本操作(イメージのビルド・コンテナの起動・Dockerfileの読み書き)の経験
  • Kubernetesクラスタに対してkubectlコマンドで基本的な操作(Pod確認・ログ取得)ができる程度の経験
  • YAMLの基本構文の理解
  • Gitを使ったバージョン管理の基本操作

学習のコツ

  • 第2章(アプリケーションの起動)は実務直結度が高く、既にk8sを触っている読者は1章を流し読みしてここから本格的に読み始めると時間効率が良い。
  • 第3章のツール群(Argo CD・External Secrets・ExternalDNS・Cert Manager)は本書だけで実装まで完結しない。本書で全体像を把握した後、各ツールの公式ドキュメントや専門書に進む読み方が実践的。
  • 章末のチェックリストや概念図は、チーム内でのKubernetes知識レベルの確認や勉強会の素材としても活用できる。
  • 既にKubernetesを運用中の人は、4章の各戦略(アップデート・スケーリング・バージョンアップグレード)を自社の現状と照らし合わせながら読むと、改善点の発見につながる。
出版社による内容紹介

Kubernetesの基礎から本番運用のベストプラクティスまで、押さえておきたい情報源を第一線のエンジニアが厳選。進化を続けるKubernetesと幅広いエコシステムについての知識をこの一冊で身につけられます! ■第1章:Kubernetesの基本 ・Kubernetesとは? ■第2章:Kubernetesにおけるアプリケーションの起動 ・Dockerfileを書くポイントと注意点 ・プロダクションレディなアプリケーション運用の実現 ・Kubernetesにおけるバッチ処理 ・Kubernetes におけるステートフルなコンテナ運用 ・Kubernetesにおける負荷分散 ■第3章:KubernetesにおけるInfrastructure as Code ……105 ・Kubernetesで実現するInfrastructure as Code ・エコシステムを用いた効率的なマニフェスト管理 ・Argo CDによるGitOps ・External Secretsを用いた機密情報の管理 ・ExternalDNSを用いた外部DNSプロバイダとの連携 ・Cert Managerによる証明書管理の自動化 ■第4章:Kubernetesにおけるアプリケーション運用 ・アプリケーションのアップデート戦略 ・アプリケーションのスケーリング戦略 ・Kubernetesバージョンのアップグレード戦略 ・組織とNamespace・クラスタの分離戦略 ・認可処理と監査ログ ・Kubernetesにおける通信制御手法 ・外部IDプロバイダとの連携 ・マニフェストの検査 ・アプリケーションの可観測性と監視

この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。

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