ISBN 9784297139476

ゼロから学ぶFlutterアプリ開発

ゼロから学ぶFlutterアプリ開発
著者
藤川 慶
出版社
技術評論社
刊行
2023-12

概要

Flutter と Dart をまったくの初歩から学ぶための入門書。技術評論社から 2023 年 12 月刊行、著者は「Flutter 大学」コミュニティを運営する藤川 慶。224 ページとコンパクトで、Android Studio のインストールなど環境構築から、カウンターアプリを起点に Widget をすこしずつ書き換えて挙動を確認していく「実装体験 → 基礎知識 → 実践アプリ」という三段構成を採る。最終章では「じゃんけんアプリ」を題材に、ここまでに学んだ Widget と Dart の要素を組み合わせて一本仕上げる。

この本で身につくこと

  • Flutter / Dart SDK のセットアップと、Android Studio / VS Code を使った開発環境の立ち上げ
  • Widget ツリーの読み方と、Scaffold / Text / Column / Row など基本 Widget の使い分け
  • StatefulWidgetsetState による最小限の状態更新(例: じゃんけんアプリでテキストを切り替える)
  • Dart の型・変数・クラス・条件分岐・繰り返し・関数など、言語としての基礎文法
  • 画面遷移、入力フォーム、リスト表示といった「アプリらしい」UI パーツの組み立て方
  • 1 本のサンプルアプリをゼロから完成形まで持っていく体験

想定読者

  • プログラミングそのものが初めてで、最初の題材にモバイルアプリを選びたい人
  • 他分野のエンジニアで「Flutter だけは触っておきたい」という 1〜2 年目層
  • 個人開発で iOS / Android 両対応のアプリをサッと作ってみたい人

裏返すと、すでに他言語で実務経験があり、状態管理ライブラリ(Provider / Riverpod / Bloc)、非同期処理、テスト、CI/CD まで含めた「実務 Flutter」を学びたい層には浅く感じやすい。そのレベルを狙うなら同出版社の『Flutter 3 実践入門』のような 1 段上の書籍を併読する前提で選ぶとよい。

外部の評価

  • 書評ブログ foolish-pine.com では「環境構築から基礎文法まで体系的にカバーされており、じゃんけんアプリまでの導線は入門者には及第点」と評価される一方、「こう書けばこう表示される、程度にとどまる箇所も多く、言語仕様の深掘りは不足」との指摘もある。
  • 技術評論社の紹介ページでも、対象を「プログラミング初心者・エンジニア 1〜2 年目」と明示しており、「挫折しないこと」を設計思想に据えていると説明される。
  • 「カウンターアプリを起点に Widget を少しずつ書き換えながら理解させる進め方が丁寧」という肯定的な声が、Flutter 入門書を紹介する複数のまとめ記事で共通して挙がる。

学習のヒント

  • サンプルは必ず自分の手元で動かし、Widget を 1 つずつコメントアウトして描画がどう崩れるかを確認すると、Widget ツリーの感覚が早く身につく。
  • 本書の状態管理は setState ベースに絞られている。読了後すぐに Provider か Riverpod のチュートリアルを 1 本通すと、実務で使える粒度まで接続できる。
  • Dart の章は薄めなので、公式の Dart language tour を並走させると、null safety や Future まわりの穴を埋めやすい。
  • じゃんけんアプリを写経したあと、「ボタンを 3 つに増やす」「勝敗履歴をリストで残す」など小さな改造を自分に課すと、Widget と状態の関係が腹落ちする。

読む前の前提

  • 必須知識はほぼなし。中学数学レベルの論理がわかれば読み進められる。
  • macOS か Windows の PC と、数 GB 以上の空きディスク(Android Studio / Xcode のインストールに必要)。
  • iOS 実機ビルドをやりたい場合は Mac が前提になる点だけ注意。本書のサンプル自体は Android エミュレータでも十分に動く。

次のステップ

  • 実務寄りの Flutter を学ぶ: 『Flutter 3 実践入門』(技術評論社) で Provider / Riverpod、Firebase 連携、テスト、リリースまで。
  • Dart 言語を深める: Dart 公式ドキュメント、および effective_dart ガイドライン。
  • 状態管理を体系化する: Riverpod 公式チュートリアル、flutter_bloc の公式サンプル。
  • アーキテクチャを意識する: flutter/samples リポジトリの MVVM / Clean Architecture サンプル。

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編集: book-enricher agent / sources: gihyo.jp (技術評論社 書籍ページ), foolish-pine.com 書評, 楽天ブックス, Dart / Flutter 公式ドキュメント

出版社による内容紹介

Flutter の登場から5年、モバイルアプリを開発するにあたり、Flutter は第一の候補にあげられるほど人気が高まっています。個人や少人数での開発に適しているため、最近では企業で採用されているだけでなく、副業としてアプリを開発する人も増えています。 本書は、プログラミング初心者やエンジニア1-2年目レベルの方を対象に、アプリ開発やプログラミングを始めるきっかけとなる1冊です。 解説は最低限必要な範囲にとどめ、初心者でも挫折しないように進めます。始めに実際に手を動かすことでプログラムを作る楽しさを知ってもらい、次にプログラミングの基礎知識を学習し、最後にアプリを作成して知識の定着を図り、Flutter未経験者でも自力でアプリ開発ができるようになることを目指します。 第1章 アプリを開発したいすべての人へ 1.1 アプリ開発とは 1.2 仕事としてのアプリ開発 1.3 趣味としてのアプリ開発 1.4 アプリ開発の流れ 1.5 アプリ開発で使う技術 1.6 Flutterとは 1.7 なぜFlutterなのか 1.8 Flutter vs ほかのフレームワーク 1.9 Flutter開発全体像 第2章 Flutterでアプリを作る準備 2.1 必要なPC 2.2 macOSの環境構築 2.3 Windowsの環境構築 第3章 Flutterで画面を作ってみよう 3.1 Widgetの基本的な使い方 3.2 画面遷移 3.3 次の画面に値を渡す 3.4 画像の配置 3.5 Textの装飾 3.6 入力フォームの作成 3.7 リストの作成 第4章 Dartをとおしてプログラミングの基礎を習得しよう 4.1 変数って何? 4.2 変数と「型」 4.3 さまざまな「型」 4.4 「 型」それぞれの解説 4.5 変数と定数 4.6 クラスとインスタンス 4.7 インスタンスの作り方 4.8 「!」や「?」って何? 4.9 条件分岐 4.10 繰り返し構文 4.11 関数 第5章 【実践】じゃんけんアプリを作ろう 5.1 プロジェクト作成 5.2 シミュレータで動作確認 5.3 実装イメージ 5.4 jankenTextを入れ替える 5.5 グーチョキパーボタンの設置 5.6 ランダムで選ぶ 5.7 enumを使おう 5.8 勝ち負け引き分けを示すenumを作る 5.9 勝ち負け判定 5.10 コードの全体像

この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。

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