ISBN 9784315528299

Newton別冊 精神科医が語る 発達障害のすべて 改訂第2版

Newton別冊 精神科医が語る 発達障害のすべて 改訂第2版
刊行
2024-07

概要

最新脳科学と行動心理学から発達障害の全体像を把握する

想定読者

発達障害(ASD・ADHD・LD)を持つ当事者や家族、支援職・HR担当・管理職など、当事者の特性を科学的根拠とともに理解したい人

こんな人には向いていない

  • 診断・治療の臨床手順や処方判断を求める医療専門家(実務レベルの臨床知識は別途専門書が必要)
  • 研究論文レベルの一次文献・統計データを期待する研究者(ポピュラーサイエンス誌の性質上、引用論文一覧は掲載されない)
  • 既に発達障害の基礎知識を習得済みで最新研究の詳細を追いたい人(改訂第2版ではあるが網羅的入門〜中級向けの構成)

読了後にできるようになること

  • ASD・ADHD・LDそれぞれの脳科学的メカニズム(ドーパミン受容体・基底核・脳内炎症等)を整理できる
  • 特性の重複・併発パターンを理解し、単一診断ラベルに依存しない多角的な見方を持てる
  • 心の理論・誤信念課題など認知神経科学の概念を発達障害の理解に応用できる
  • ASDの腸内環境・遺伝要因・有病率変動など近年の知見を概観できる
  • 特性に合わせた環境調整(視覚優位の活用・チェックリスト化・時間感覚支援)の具体的アプローチを知ることができる
  • ニューロダイバーシティの観点から、特性を欠陥でなく多様性として雇用・組織設計に活かす考え方を学べる

本書のキー概念(章解説)

  • 第 1 章 発達障害とは? — ASD・ADHD・LDの全体像と大人の発達障害・ニューロダイバーシティの概念を俯瞰する導入章。まずここで全体地図を掴む
  • 第 2 章 自閉スペクトラム症(ASD)とは何か — 脳構造・心の理論・腸内環境・遺伝・有病率変動まで幅広く扱う。ASD当事者・支援者はとくに精読価値が高い
  • 第 3 章 注意欠如多動症(ADHD)とは何か — 多動・衝動性・注意欠如の三型と脳基底核・短期記憶の関係を整理する。治療薬の作用機序も解説
  • 第 4 章 学習障害(LD)とは何か — 読字・書字・算数の各障害と発達性協調運動障害・聴覚情報処理障害まで網羅。思春期コラムも収録
  • 第 5 章 発達障害の人におこりやすい心の病 — うつ・不安障害・チック・睡眠障害・依存症など合併症の全体像。家族・支援者が把握すべき重要な章
  • 第 6 章 発達障害と上手につきあうには — 環境調整・視覚化・コミュニケーション改善など実践的なアプローチを多数収録。実務・生活に直結する章

ハイライト

  • 本人と周りが、それぞれの特性を理解すれば、生きづらさを軽減することができます。また『ニューロダイバーシティ』といった脳の特性を生かした雇用に関する新たな取り組みもあります。(本書のスタンスを端的に示す箇所。診断の有無ではなく特性理解と環境調整を軸に置く姿勢が明示されている)
  • 最新の脳科学や行動心理学の知見を通し、発達障害についてより深く理解することができる一冊です。(ポピュラーサイエンス誌ならではの強み。臨床的な経験論でなく科学的エビデンスベースで記述されていることを示す)

編集メモ

Qiita言及0件・累計likes 0。楽天ランキング情報なし。Qiita/Zennなどの技術コミュニティでの引用実績は確認できず、専門職向け補完資料として位置づける

読む前に押さえておきたいこと

  • 特別な前提知識は不要。精神医学・脳科学の専門知識がなくても読める構成
  • 発達障害の診断を受けた当事者・家族が読む場合は、主治医の説明をすでに受けていると内容がより具体的に結びつく

学習のコツ

  • 第1章で全体地図を把握してから、自分や周囲の当事者の主診断(ASD/ADHD/LD)に対応する章に進むと理解が深まる
  • 第6章の環境調整ページは日常的に参照するチェックシートとして使うと実用価値が高い。通読より辞典的な活用も有効
  • 合併症(第5章)は支援者・家族が特に先に読んでおくと、二次障害の予防視点が早い段階で持てる
  • Columnのニューロダイバーシティ事例はHR・マネジャー職が組織設計を考える際のヒントになる
出版社による内容紹介

近年,「大人の発達障害」が話題になっています。発達障害には大きく分けて,自閉スペクトラム症(ASD),注意欠如多動症(ADHD),学習障害(LD)の三つがあり,これらの発達障害の特性は複雑に重なり合い,症状が併発している場合もあります。発達障害は,個人によって症状のあらわれ方がことなり,発症にいたる直接的な原因はいまだよくわからないとされています。しかし,本人と周りが,それぞれの特性を理解すれば,生きづらさを軽減することができます。また「ニューロダイバーシティ」といった脳の特性を生かした雇用に関する新たな取り組みもあります。  本書は,最新の脳科学や行動心理学の知見を通し,発達障害についてより深く理解することができる一冊です。ぜひご活用ください。 1 発達障害とは? 注目される発達障害 発達障害の症状 特性の表面化 大人の発達障害 脳と発達障害 発達障害と診断 Column 1 デジタル分野におけるニューロダイバーシティ 2 自閉スペクトラム症(ASD)とは何か 脳とASD 脳の基本的な構造 ASDの症状 ASDと脳のはたらき 心を読む脳のはたらき 誤信念課題 1〜2 空気を読む脳 ASDと脳の体積 ASDと脳内炎症 ASDとドーパミン受容体 ASDと感覚 ASDと遺伝 ASDの有病率 Topics 急増するASD ASDと脳の特性 Topics ASDの治療薬は開発できるのか Column 2 ASDと腸内環境 3 注意欠如多動症(ADHD)とは何か ADHDと脳 ADHDの特徴 多動・衝動性優勢型ADHD 注意欠如優勢型ADHD 混合型ADHD 短期記憶 脳の基底核 ADHDとドーパミン受容体 ADHDの治療薬 4 学習障害(LD)とは何か 学習障害(LD) 読字障害・書字表出障害 算数障害 発達性協調運動障害・聴覚情報処理障害 LDがおこる原因 Topics LDの現状から,診断,支援まで Column 3 発達障害と思春期 Topics 特別な才能を見つけ伸ばすには 5 発達障害の人におこりやすい心の病 発達障害の合併症 ASDの合併症 ひきこもりの原因 うつ,不安,摂食障害 チック症・トゥレット症 てんかん 睡眠障害 Topics 発達障害の特性からつながる依存症への道 さまざまな発達障害 6 発達障害と上手につきあうには 発達障害を理解する 特性の強弱 特性と環境調整 特性と強み 時間感覚の実感 注意と集中 事前準備する チェックのルール化 置き場所のルール化 視覚優位の活用 相手が主役 考えをまとめる 結果から話す 周囲の対処法 支援機関とチェックリスト

この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。

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