ISBN 9784334044220
「家族の幸せ」の経済学 : データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実
概要
出産・子育ての通説をデータで検証し、家族の意思決定を経済学で読み解く
想定読者
出産・育児・家族政策に関心があり、エビデンスに基づく判断をしたい人。育休・保育・離婚といったライフイベントを合理的に考えたい親や政策担当者。
こんな人には向いていない
- 育児の具体的な実践手法(ハウツー)を求めている人には内容が合わない
- 経済学の概念や分析手法(因果推論、自然実験など)に強い拒否感がある読者には難解に感じる箇所がある
- すでに家族経済学の論文を読み慣れている研究者には入門的すぎる
読了後にできるようになること
- 帝王切開・母乳育児・三歳児神話など広く信じられている育児通説の科学的根拠を批判的に評価できる
- 育児休業の長さが子どもの発達や親のキャリアに与える影響を、実証研究をもとに説明できる
- 父親の育児参加がもたらす効果についての経済学的エビデンスを理解できる
- 保育所の量・質が子どもの認知・非認知スキルに与える影響を整理できる
- 経済学の「自然実験」や「操作変数」といった因果推論の考え方の基礎を習得できる
- 政策立案や個人の意思決定においてエビデンスを活用する姿勢を身につけられる
本書のキー概念(章解説)
- 第 1 章 結婚の経済学 — 婚姻・パートナー選択に関する通説をデータで問い直す出発点
- 第 2 章 赤ちゃんの経済学 — 帝王切開・母乳育児など出産直後の選択に関するエビデンスを整理
- 第 3 章 育児休業の経済学 — 育休の長さが母親のキャリアと子どもの発達に与える影響を検証
- 第 4 章 イクメンの経済学 — 父親の育児参加の効果を実証研究から読み解く実務的な章
- 第 5 章 保育所の経済学 — 保育の量・質が子どもの非認知能力に与える長期影響を扱う
- 第 6 章 離婚の経済学 — 離婚が当事者・子どもに与える影響についての研究を概観
ハイライト
- 出産や子育ては、エビデンス(科学的根拠)を一切無視した「思い込み」が幅をきかせている。間違っていることを、あなたやその家族が取り入れる必要はまったくない。(本書の問題意識を最も端的に示す書き出しであり、読者が「なぜ今この本を読むべきか」を即座に判断できる箇所)
- 人々の意思決定、そして行動を分析する学問だからだ。その研究の最先端を、気鋭の経済学者がわかりやすく案内する。(経済学アプローチの有用性と本書の位置付けを示しており、対象読者層への訴求が明確な箇所)
外部からの言及
- データサイエンティストや分析系職種の学習履歴リストに本書が含まれており、家族・労働経済学の入門教材として参照されている(qiita)
編集メモ
Qiita記事での言及は1件(いいね数12)にとどまり、技術系プラットフォームでの参照密度は低い。ただし書籍自体は2019年刊のロングセラーで、経済学入門・子育て領域では継続的に読まれている実績がある。データ分析者の学習履歴リストに収録される事例も確認されている。
読む前に押さえておきたいこと
- 高校数学レベルの統計的直感(平均・相関の概念)があれば十分で、数式の事前知識は不要
- 特定の育児経験は前提ではないが、結婚・出産・育休に関する実生活上の問いを持っていると読みが深まる
学習のコツ
- 第2章(赤ちゃんの経済学)から読み始めると、身近な育児通説の検証が最初に登場するため導入として入りやすい
- 各章は独立しているため、関心のあるテーマ(育休・保育・離婚など)から先に読んでも論旨が追えるよう構成されている
- 因果推論の基礎概念(自然実験・操作変数)に慣れていない場合は、著者の説明を飛ばさずに読むことで、研究をどう評価するかの視点が身につく
- 本書は入門新書のため、引用されている個別研究の原著論文を確認することで、各テーマをより深く掘り下げられる
出版社による内容紹介
「帝王切開なんかしたら落ち着きのない子に育つ」「赤ちゃんには母乳が一番。愛情たっぷりで頭もよくなる」「3歳までは母親がつきっきりで子育てすべき。子もそれを求めてる」出産や子育ては、このようなエビデンス(科学的根拠)を一切無視した「思い込み」が幅をきかせている。その思い込みに基づく「助言」や「指導」をしてくれる人もいる。親身になってくれる人はありがたい。独特の説得力もあるだろう。しかし、間違っていることを、あなたやその家族が取り入れる必要はまったくない。こういうとき、経済学の手法は役に立つ。人々の意思決定、そして行動を分析する学問だからだ。その研究の最先端を、気鋭の経済学者がわかりやすく案内する。
この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。