ISBN 9784398147677

絵本のようにめくる建築の物語

絵本のようにめくる建築の物語
出版社
昭文社
刊行
2021-10

概要

世界の名建築63棟をビジュアルと短いテキストで読み解く教養読本

想定読者

建築・デザインに関心を持つ一般読者。旅行先で建築物を見る視点を深めたい人や、美術・デザイン系の学生、教養を広げたい社会人

こんな人には向いていない

  • 建築設計の実務スキルや構造工学の専門知識を学びたい人には、本書は技術解説ではなくビジュアル紹介に特化しているため不向き
  • 特定の建築家や建物を深く掘り下げた評伝・作品集を求める読者には、63棟を横断する構成上、各件の記述は簡潔にとどまる
  • 建築史を体系的に通史として学びたい読者には、コラムによる補足はあるが歴史叙述が本体ではない

読了後にできるようになること

  • ル・コルビュジエ、ザハ・ハディッド、隈研吾ら近現代を代表する建築家の設計哲学を9カテゴリの実例から横断的に説明できる
  • 美術館・宗教施設・競技場・駅・研究施設など用途の異なる建物を比較し、設計アプローチの違いを言語化できる
  • ビルバオ・グッゲンハイム美術館やシドニー・オペラハウスなどアイコニックな建築が生まれた背景と技術的特徴を非専門家に説明できる
  • 建築における環境との調和の具体的な実例を複数挙げられる。エデン・プロジェクト、北京国家水泳センター等が代表例
  • 建築様式の歴史的変遷をコラムで押さえ、近現代建築を時代的文脈の中に位置付けて理解できる

本書のキー概念(章解説)

  • 第 1 章 美術館・博物館 — ビルバオ・グッゲンハイム美術館、ニテロイ現代美術館、ユダヤ博物館、ポンピドゥー・センター、エデン・プロジェクトなど。建築家の個性が最も際立つカテゴリで、設計思想の比較に適している
  • 第 2 章 オフィス・商業ビル — 銀河SOHO、銀座メゾンエルメス、クライスラー・ビル、キャピタル・ゲート、中国中央電視台本部ビルなど。経済・商業活動を反映した都市スケールの建築を扱う
  • 第 3 章 宗教施設 — ロンシャン礼拝堂、クレスゲ礼拝堂、ロータス・テンプルなど。光と空間の扱いが特に顕著なカテゴリ。設計の精神性を読み解く入口になる
  • 第 4 章 競技場・劇場 — シドニー・オペラハウス、北京国家体育場、国立競技場など。大規模集会施設ならではの構造的挑戦と象徴性を扱う
  • 第 5 章 住宅・ホテル — 落水荘、ファンズワース邸、カサ・ミラ、キューブハウスなど。個人住宅スケールでの実験的デザインが集まる。建築家の哲学が最も純粋な形で表れるカテゴリ
  • 第 6 章 官公庁 — ドイツ国会議事堂、バングラデシュ国会議事堂、香川県庁舎など。権力と建築の関係、地域性の表現という視点から読める
  • 第 7 章 文化施設 — アラブ世界研究所、王立ポルトガル図書館、新アレクサンドリア図書館など。知識の保存と伝達を建築がどう体現するかを考えるカテゴリ
  • 第 8 章 駅・空港・橋 — 北京大興国際空港、アラミージョ橋、リエージュ=ギユマン駅、日立駅など。インフラ建築のデザイン性と機能性の両立を扱う
  • 第 9 章 研究施設・工場 — ソーク生物学研究所、バウハウス・デッサウ校、アインシュタイン塔など。知的生産を支える建築環境の設計哲学が読み取れる
  • 第 10 章 コラム: 建築様式の歴史 — 近現代建築の文脈を把握する補足コラム。各章を読む前に先読みすると建築物の時代的位置付けが明確になる
  • 第 11 章 近現代・建築家リスト — 本書に登場する建築家の略歴と代表作を一覧で確認できる。気に入った建築家の作品を追う際の参照として活用できる

ハイライト

  • デザインのテーマ、驚きの技術、環境との調和のヒントなど名建築たる所以をシンプルなテキストで解説。知的好奇心を刺激するビジュアル教養読本。(本書の編集方針を最も端的に示す記述。写真主体でありながら解説の切り口が3層(デザイン・技術・環境)に整理されていることがわかる)
  • ル・コルビュジエ、フランク・ロイド・ライト、ザハ・ハディッド、丹下健三、隈研吾……世界の名だたる建築家たちによる建築物。美術館や劇場、駅・空港、研究施設など63件を選りすぐりの写真により紹介。(建築家の顔ぶれと掲載件数・カテゴリ多様性を示す。読者が自分の興味領域が含まれるか30秒で判断できる箇所)

編集メモ

Qiita言及記事0件・累計likes 0件。楽天ランキング情報なし。ビジュアル教養書のカテゴリであり技術系プラットフォームでの言及はなく、現時点では外部シグナルによる評価根拠がない

読む前に押さえておきたいこと

  • 特別な専門知識は不要。高校教育程度の世界史・地理の素養があると各建築物の地域的・時代的背景が理解しやすい
  • 建築の専門知識は前提としないが、写真から設計者の意図を読み取ろうとする姿勢があると一層楽しめる

学習のコツ

  • 巻末コラム『建築様式の歴史』と『近現代・建築家リスト』を最初に目を通すことで、各建築物を時代と人物のネットワークの中で読めるようになる
  • 9カテゴリは独立して読める構成のため、興味のある用途カテゴリ(美術館好きなら第1章、橋や駅に関心があれば第8章)から読み始めても支障がない
  • 旅行の計画と並行して読むと活用度が高まる。訪問予定の都市・国にある建物を先に確認することで、現地での視点が具体化する
出版社による内容紹介

ル・コルビュジエ、フランク・ロイド・ライト、ザハ・ハディッド、丹下健三、隈研吾……世界の名だたる建築家たちによる建築物。美術館や劇場、駅・空港、研究施設など63件を選りすぐりの写真により紹介。デザインのテーマ、驚きの技術、環境との調和のヒントなど名建築たる所以をシンプルなテキストで解説。知的好奇心を刺激するビジュアル教養読本。 ■構成(紹介建築) 【美術館・博物館】ビルバオ・グッゲンハイム美術館/ニテロイ現代美術館/ユダヤ博物館/ポンピドゥー・センター/エデン・プロジェクト ほか 【オフィス・商業ビル】銀河SOHO/銀座メゾンエルメス/クライスラー・ビル/セルフリッジズ/キャピタル・ゲート/中国中央電視台本部ビル ほか 【宗教施設】ロンシャン礼拝堂/クレスゲ礼拝堂/マスジェデ・ナスィーロル・モスク/クライストチャーチ大聖堂/ロータス・テンプル ほか 【競技場・劇場】シドニー・オペラハウス/北京国家体育場/国立競技場/アリアンツ・アレナ/北京国家水泳センター ほか 【住宅・ホテル】ランブル・ブラン/オクラホマ(WoZoCo)/カサ・ミラ/落水荘/ファンズワース邸/キューブハウス ほか 【官公庁】ドイツ国会議事堂/バングラデシュ国会議事堂/香川県庁舎/マンチェスター民事司法センター 【文化施設】アラブ世界研究所/王立ポルトガル図書館/新アレクサンドリア図書館/イェール大学バイネッキ稀覯本図書館 ほか 【駅・空港・橋】北京大興国際空港/ジョン・F・ケネディ国際空港/アラミージョ橋/シェイク・ザーイド橋/リエージュ=ギユマン駅/日立駅 ほか 【研究施設・工場】ソーク生物学研究所/ファクトリービルディング/大阪市環境局舞洲工場/バウハウス・デッサウ校/アインシュタイン塔 ■コラム 建築様式の歴史 近現代・建築家リスト その1 近現代・建築家リスト その2 【監修者】 田所辰之助(たどころ しんのすけ) 1962年東京都生まれ。日本大学理工学部建築学科卒業。同大学院博士前期課程修了、同大学院博士後期課程単位取得退学。東京大学にて博士号(工学)を取得。ダニエル・リベスキンド主宰アーキテクチュア・インタームンディウムへの参画後、日本大学短期大学部建設学科助手、同建築・生活デザイン学科教授を経て、現在は日本大学理工学部建築学科教授。 川嶋勝(かわしま まさる) 1973年千葉県生まれ。日本大学理工学部建築学科卒業。同大学院博士前期課程修了。東京大学生産技術研究所研究生を経て鹿島出版会に入社し、建築関係の書籍・雑誌の企画編集を担当。現在は日本大学短期大学部建築・生活デザイン学科助教、デジタルハリウッド大学非常勤講師。

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