ISBN 9784491054056
板書で見る全単元の授業のすべて 国語 小学校6年下 -令和6年版教科書対応ー
概要
令和6年版国語教科書に対応した小学校6年下の全単元授業設計を具体化する
想定読者
小学校6年生の国語を担当する学級担任・専科教員で、令和6年版新教科書に対応した授業設計を一から組み立てたい方
こんな人には向いていない
- 教員免許取得を目指す学生や初任者研修段階の人には、指導技術の基礎解説が別途必要なため本書だけでは不十分
- 令和2年版教科書をそのまま継続使用できる環境では、単元配列の変更への対応箇所が読み飛ばせず冗長に感じる可能性がある
- 国語科の授業研究や学習理論の体系を求める研究者・指導主事には、理論的考察より実践提案の比重が大きい
読了後にできるようになること
- 令和6年版教科書の新単元(狂言『柿山伏』、『鳥獣戯画』を読む、ぼくのブック・ウーマン等)について、板書案・発問・子供の反応例を使った授業の組み立て方
- 単元全体を見通した『単元のまとまり』での授業設計と、本時目標の具体化の手順
- ABC評価として記録に残す評価と、指導に生かす見取りの評価を単元の流れに位置付ける方法
- ICTと紙・鉛筆の学びを組み合わせた『ハイブリッドな学び』の授業への組み込み方
- 個別最適な学びと協働的な学びを充実させるための発問設計と学習活動の手立て
- 言葉の学びを深めるためのICT活用の目的設定と、共有・提案・蓄積の具体的な場面づくり
本書のキー概念(章解説)
- 第 1 章 授業づくりのポイント — 主体的・対話的で深い学び、言葉による見方・考え方、学習評価とICT活用の基本方針を整理する導入部
- 第 2 章 秋の深まり/話し言葉と書き言葉 — 6年下巻の冒頭単元。季節の詩と言語比較から論理的表現の基礎に入る
- 第 3 章 古典芸能の世界/狂言『柿山伏』を楽しもう — 令和6年版新単元。狂言のせりふのリズムと状況描写を読む授業の板書案を収録
- 第 4 章 『鳥獣戯画』を読む/発見、日本文化のみりょく — 令和6年版新単元。絵と文章の関係を批評的に読む授業展開
- 第 5 章 ぼくのブック・ウーマン — 令和6年版新単元。物語の構造と語り手の視点を意識した読み深め
- 第 6 章 おすすめパンフレットを作ろう — 情報を取捨選択し目的に応じた編集力を育てる言語活動単元
- 第 7 章 冬のおとずれ/知ってほしい、この名言 — 季節の詩と意見文。引用の扱い方と自分の考えの構造化が焦点
- 第 8 章 日本の文字文化/仮名づかい — 文字・表記の歴史的変化を扱う単元。言語意識を育てる授業設計
- 第 9 章 『考える』とは/使える言葉にするために/日本語の特徴 — 6年下の締め。言語への俯瞰的な見方を培う単元群
- 第 10 章 大切にしたい言葉 — 卒業期に向けた表現・振り返りの単元。6年間の言語学習の集大成として位置付けられる
ハイライト
- 単元のはじめに見通しをもち、単元の終わりで振り返ることが必要です。その上で、この時間はこの資質・能力を重点的に身に付けよう、この時間は特に対話的な学びを充実させてみよう、というように、本時で具体化を図っていきます(本書の設計思想の核心。単元全体と本時の往復こそが『板書シリーズ』の独自性)
- 目的はICTの活用ではなく、学び方の選択肢として有効活用し、言葉の学びを深めることにあります(ICTありきでなく学びの深化を目的に置く立場が端的に示されており、授業設計の判断軸として実用的)
編集メモ
Qiita言及記事 0件 / 累計likes 0。外部SNS上の言及シグナルは確認できないが、同シリーズ(令和2年版)は全国の小学校で広く採用されてきた実績がある。令和6年版対応という改訂タイミングが選択動機になる
読む前に押さえておきたいこと
- 小学校学習指導要領(令和2年告示)国語科の目標・内容の概要
- 令和6年版光村図書(または東京書籍)小学校6年国語教科書の単元構成の確認
- 単元計画(シラバス)の作成と本時案(指導案)の書き方の基本
学習のコツ
- 第1部の『授業づくりのポイント』は先に通読し、単元設計の考え方を頭に入れてから個別単元を参照すると、板書案の意図が理解しやすい
- 新単元(狂言・鳥獣戯画・ぼくのブック・ウーマン)は前版の指導案が存在しないため、本書の提案をそのまま初稿として使い、学校の実態に合わせて調整する運用が現実的
- 評価の記載(記録に残す評価と指導に生かす評価の区別)は各単元の流れに位置付けられているため、年度当初の評価計画作成時に単元ごとに確認しておくと効率的
- ICT活用の手立ては『目的はICT活用ではなく学び方の選択肢』という方針で記載されているため、端末環境が整っていない学校でも参考にしやすい部分を選んで活用できる
出版社による内容紹介
令和6年版教科書対応! 本シリーズは、令和2年の現行学習指導要領の全面実施に合わせて初版が刊行されました。 この度、令和6年版の教科書改訂に合わせて、本シリーズも改訂することになりました。 GIGAスクール構想に加え、新型コロナウイルス感染症の猛威などにより、教室でのICT活用が急速に進み、この4年間で授業の在り方、学び方も大きく変わりました。 改訂に当たっては、単元配列や教材の入れ替えなど新教科書に対応するだけでなく、ICTの効果的な活用方法や、個別最適な学びと協働的な学びを充実させるための手立てなど、今求められる授業づくりを発問と子供の反応例、板書案などを通して具体的に提案しています。 【板書例を掲載の新単元】 <6年下> ・秋の深まり ・話し言葉と書き言葉 ・古典芸能の世界/狂言「柿山伏」を楽しもう ・『鳥獣戯画』を読む/発見、日本文化のみりょく ・ぼくのブック・ウーマン ・おすすめパンフレットを作ろう ・冬のおとずれ ・知ってほしい、この名言 ・日本の文字文化/[コラム]仮名づかい ・「考える」とは ・使える言葉にするために ・日本語の特徴 ・大切にしたい言葉 「板書シリーズ」の特徴 現行の学習指導要領において、国語科を指導する上でのポイントの一つは「単元のまとまりで考える」ということです。 常に単元全体を、学習過程を構成するひとつの単位として捉え、単元のはじめに見通しをもち、単元の終わりで振り返ることが必要です。その上で、「この時間はこの資質・能力を重点的に身に付けよう」とか、「この時間は特に対話的な学びを充実させてみよう」というように、本時で具体化を図っていきます。 今回新しくなった「板書シリーズ国語」では単元全体を見通しながら、本時を具体化し、授業づくりに生かすことができるように紙面構成を考えたのが大きな特徴です。 また、教科書やノート、鉛筆を使って書いたり読んだりする学びと、ICTを活用して共有したり、提案したり、蓄積したりするなどの活動を組み合わせた「ハイブリッドな学び」を実現するための手立ても提案しています。目的はICTの活用ではなく、学び方の選択肢として有効活用し、「言葉の学び」を深めることにあります。 「新しい学習指導要領の趣旨と実際の授業づくりの架け橋」になることでしょう。 国語の評価はどうするべきか この「板書シリーズ」ではABCといった記録に残す評価をする場合と、記録には残さないが、子供の学習の様子を捉え、指導に生かす評価をする場合との、2つの評価の方向性を単元の流れと本時の中に位置付けています。これを参考に、指導と評価を一体的に捉え、授業を進めていただくとよいと思います。
この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。