ISBN 9784534061102
行動経済学が勝敗を支配する : 世界的アスリートも“つい”やってしまう不合理な選択
概要
スポーツの名場面から行動経済学のバイアスを読み解く
想定読者
行動経済学の用語は聞いたことがあるが体系的には知らない人、スポーツのデータ分析や観戦をより深く楽しみたい人
こんな人には向いていない
- ナッジや損失回避を理論面から厳密に学びたい人には、数式を避けた構成のため物足りない
- ビジネス意思決定への直接応用を求める読者には、題材がスポーツに寄っている
- すでに行動経済学の入門書を読み終えている人には、概念部分が復習にとどまる
読了後にできるようになること
- 損失回避バイアス・フレーミング効果・概数効果・同調効果・サンクコストといった主要バイアスを実例で説明できる
- 選手や監督の不合理な選択を、心理メカニズムと結びつけて言語化できる
- PK戦や年俸調停など具体的なスポーツ事象を、バイアスの観点から分析的に観戦できる
- ナッジ(行動を促す仕掛け)がスポーツの場面でどう働くかをイメージできる
本書のキー概念(章解説)
- 第 1 章 損失回避バイアス — プロゴルファーの年間損失額など、損失を避ける心理が成績に効く事例から入る
- 第 2 章 フレーミング効果 — 同じ情報でも提示の仕方で判断が変わる仕組み
- 第 3 章 概数効果 — 記録更新が止まる現象などを数字の区切りへの心理から読み解く
- 第 4 章 同調効果 — サッカーファンの声援を得点換算する、観客と判定の関係
- 第 5 章 サンクコスト — 年俸調停の成功が出場機会を増やす、過去投資への引きずられ
- 第 6 章 スポーツ版ナッジ — 行動を良い方向に促す仕掛けをスポーツの文脈で考える
- 第 7 章 その他の重要なバイアス — 主要章で扱いきれなかったバイアスを補足する
ハイライト
- 損失回避バイアスープロゴルファーは年間1億円の損をしている!?サンクコストーメジャーで年俸調停に成功すると出場機会が10試合増える。同調効果ーサッカーファンの声援は2点分のディフェンダー!(本書が扱う各バイアスを具体的な数字付きの名場面で示しており、読み口の方向性が最も端的に出ている箇所)
- 世界的アスリートでも勝つためのセオリー通りにプレーできない人間の不合理を、実際のスポーツのデータをもとに図やグラフを用いながら丁寧に解説(数式に頼らずデータと図で進めるという本書の編集方針が明確に表れている)
外部からの言及
- 数式を使わず概念を掴める構成で平易に読み進められ、行動経済学の用語を聞いたことはあるがよく知らない層に向く一方、予備知識がある人にはスポーツ分析事例集としても楽しめる、と評価されている(hatena)
- 各章で1つのバイアスをスポーツ事例と先行研究で深掘りし、認知バイアスによる影響や損失額を数字で示している点、多種多様なスポーツの実例を扱う点が特徴として挙げられている(blog)
編集メモ
Qiita 引用 0 件 / Rakuten ランキング履歴なし。版元紹介と書評ブログ1件で評価を確認。行動経済学をスポーツ題材で平易に学ぶ補完的な一冊
読む前に押さえておきたいこと
- 特別な前提知識は不要。数式を避けた構成のため、行動経済学やスポーツ分析が初めてでも読み進められる
学習のコツ
- 気になるスポーツや名場面のある章(PK戦なら損失回避、年俸調停ならサンクコスト)から拾い読みしても理解が成立する構成になっている
- 各バイアスを実生活やビジネスの意思決定に置き換えて読むと、スポーツ題材を超えた応用が見えてくる
- 数字で示される損失額や効果量を、なぜそうなるのかという心理の説明とセットで押さえると記憶に残りやすい
出版社による内容紹介
スポーツ観戦が楽しくなる!勝つための戦略が立てられる!第18回出版甲子園準グランプリ。なぜ人は“勝つためのセオリー”通りに動けないのか?損失回避バイアスープロゴルファーは年間1億円の損をしている!?サンクコストーメジャーで年俸調停に成功すると出場機会が10試合増える。同調効果ーサッカーファンの声援は2点分のディフェンダー!行動経済学がスポーツの名シーンでよくわかる。
この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。