ISBN 9784539730195
悩める上司・人事担当者のための 問題社員未満との付き合い方
概要
解雇に至らない「困った社員」を交流分析で立て直す
想定読者
部下対応に悩む上司、評価・指導の前線に立つ人事担当者、顧問先の労務相談を受ける社会保険労務士・人事コンサルタント
こんな人には向いていない
- 解雇・懲戒や労働審判など「問題社員“以上”」の法的対応の手順を求める読者には射程が違います
- 就業規則の作成・運用や労働法の条文解釈そのものを学びたい人には、本書は対人対応に寄っています
- 交流分析(TA)の理論を体系的に深掘りしたい人には、本書は実務応用に絞っているため物足りません
読了後にできるようになること
- 退場(解雇)ほどではない「未満」社員を、活用・放置・退場の選択肢から仕分けて判断できる
- エリック・バーンの交流分析(TA)を、部下の言動の背景を読み解く実務フレームとして使える
- 「指示待ち」「報連相をしない」「非を認めない」など現場で頻出する18タイプを、タイプ別アプローチで切り分けられる
- 評価をまとめて伝えるのではなく、業務の都度フィードバックする運用に切り替えられる
- 評価に納得しない社員に対し、上司の下で働くと成長・昇進につながると感じさせる関係づくりができる
本書のキー概念(章解説)
- 第 1 章 働く「空間」で今、何が起こっているのか — 生産性と多様性、権利と義務など、対応の前提となる職場環境の論点整理
- 第 2 章 「問題社員“未満”」を取り囲む登場人物たち — 「未満」を放置した場合の損失と、「以上」とのはざまの位置づけ
- 第 3 章 「未満」対応の大前提 — 活用・放置・退場という人事の選択肢と人の捉え方。判断軸を決める実務直結の章
- 第 4 章 今、現場が「未満」とするタイプ別のアプローチ — 仕事面・人間関係面のタイプ別対応。本書の中核
- 第 5 章 社員と組織の未来をあきらめない人たれ — 強い組織の作り方への接続
- 第 6 章 「問題社員“未満”」ケース別対応事例 — 指示待ち・報連相なし・非を認めない等18の具体事例。困ったときに引ける章
ハイライト
- 「辞めていただく」ほどではないけれど、周囲を振り回す「悩ましい社員」と心穏やかに向き合って価値ある時間を共有するための手引書(本書が扱う「問題社員“未満”」という独自の境界線が最も端的に表れた一文)
- 解雇や懲戒に至るような「問題社員」ではないまでも、会社、上司、周囲に迷惑をかけたり、ミスを繰り返して仕事がすすまないなど、やっかいな存在の「問題社員“未満”」(対象とする社員像の定義が具体的に示されている箇所)
外部からの言及
- 評価をまとめて面談で伝えるのではなく、業務の都度に改善点を伝える日常的なフィードバックを促す点が実務的だと評価されている。評価に納得しない社員には、この上司の下で働けば成長・昇進につながると感じさせる関係づくりを勧める指摘が紹介されている(blog)
編集メモ
Qiita 言及 0 件・Rakuten ランキング履歴なし(本書は IT 領域外の労務・人事書のためエンジニアコミュニティの定量シグナルは付きにくい)。一方で労働新聞社の労務書評で取り上げられており、士業・人事の実務文脈では参照価値のある一冊
読む前に押さえておきたいこと
- 部下を持つ、または人事評価・面談に関わる立場での実務経験があると事例が腹落ちしやすい
- 解雇・懲戒など「問題社員“以上”」の法的対応とは別物だという前提理解
学習のコツ
- まず第3章で「活用・放置・退場」の判断軸を押さえてから、第4章のタイプ別アプローチに進むと、各事例を場当たりでなく一貫した基準で読める
- 目の前の困りごとが急ぐ場合は、第6章のケース別18事例から該当タイプを引き、必要に応じて前の章の理論に遡る使い方が実務的
- 交流分析(TA)は本書の解説範囲で十分実務に使えるが、自己流の心理分析に走らず「都度フィードバック」という行動レベルの示唆に落とし込むのが活用のコツ
出版社による内容紹介
解雇や懲戒に至るような「問題社員」ではないまでも、会社、上司、周囲に迷惑をかけたり、ミスを繰り返して仕事がすすまないなど、やっかいな存在の「問題社員“未満”」と言えるような社員に対して、上司や会社の人事部門がどう接していけば改善を図れるのか。 社会保険労務士、人事コンサルタントとしての著者の経験とエリック・バーンの「交流分析」の手法をベースに、上司・人事担当者が「問題社員“未満”」にどう向き合っていくべきかをわかりやすく説いた本。 第1章 働く「空間」で今、何が起こっているのか 第2章 「問題社員“未満”」を取り囲む登場人物たち 第3章 「未満」対応の大前提 第4章 今、現場が「未満」とするタイプ別のアプローチ 第5章 社員と組織の未来をあきらめない人たれ 第6章 「問題社員“未満”」ケース別対応事例 第一章 働く「空間」で今、何が起こっているのか 1 生産性の追求か、多様性の授与か 2 権利の主張と義務の遂行 3 三面等価の原則 第二章 「問題社員“未満”」を取り囲む登場人物たち 1 「未満」対応ができなかった場合の損失 2 「未満」と「以上」のはざま 3 「未満」と向き合える人、向き合えない人 第三章 「未満」対応の大前提 1 人事としての選択肢/活用か、放置か、退場か 2 「問題社員“未満”」を昇格させない 3 そもそも人をどのように把握すればいいのか 4 いわゆる標準的なアプローチ 第四章 今、現場が「未満」とするタイプ別のアプローチ 1 仕事面で「未満」社員の特徴 2 人間関係で「未満」社員の特徴 3 人は誰でも成長する可能性があるのか 4 人は誰でも成長する可能性があるのか 第五章 社員と組織の未来をあきらめない人たれ 強い組織の作り方 第六章 「問題社員“未満”」ケース別対応事例 【事例1】指示があるまで動かない、言われたこと“だけ”する社員 【事例2】報連相を一切しない、もしくはトラブル報告を大事に至ってからしか報連相をしてこない社員 【事例3】ばれるような小さな嘘をつく社員 【事例4】新しい仕事を頼むと「できない理由」を盾にして逃げる社員 【事例5】実力も経験もないのに自信過剰で、周囲の助言に耳を貸さない社員 【事例6】ちょっと叱られただけで落ち込む社員 【事例7】ミスをすると「〜のせいで」と自分の非を決して認めない社員 【事例8】答えを求めてくるマニュアル社員 【事例9】自分の仕事が終わったらそれ以上は何もしない社員 【事例10】自己卑下が激しい社員 【事例11】身だしなみがだらしない部下社員 【事例12】評価に納得せず、たてついてくる社員 【事例13】単純なミスを繰り返す社員 【事例14】スピードを重視しすぎて、仕事が雑な社員 【事例15】おいしいところ取りをする社員 【事例16】衝動的で情緒の起伏が激しく、人間関係がうまくいきにくい社員 【事例17】今までできていたことができなくなってきた社員 【事例18】ネガティブな発言が多くて、周囲を疲れさせる社員
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