ISBN 9784583117171
テニス 大商学園高校式メニュー
- 著者
- 吉田 有宇哉/笹井 伸郎
- 出版社
- ベースボール・マガジン社
- 刊行
- 2025-02
概要
学校テニスの枠内でインターハイ上位を狙うリスク管理型指導体系を習得する
想定読者
高校テニス部の指導者(顧問・コーチ)、および部活動だけでテニスの実力を高めたい高校生選手
こんな人には向いていない
- テニスクラブや外部コーチングも積極的に活用して個人技術を最短で伸ばしたい選手・保護者には、学校単独活動を前提とした本書の活用シーンが限られる
- 個人の打球技術(サービス・フォアハンドの基礎フォームなど)を体系的に習得したい入門者には、本書は戦術・リスク管理が中心で技術習得書としての役割を持たない
- プロ志向でアカデミー水準のトレーニング設計を求める選手には強豪高校部活の枠内での指導論にとどまる
読了後にできるようになること
- 「テニスは70〜80%がミスで成り立つ」という前提から導かれるパーセンテージテニス(リスク管理)の考え方と練習設計
- クロスコートの戦いを制するリスクの低い配球パターンと、その練習メニューの組み立て方
- コート前方でのビッグターゲット戦術——ネット前のチャンスボールを高確率で決め切る理論と判断基準
- 試合の重要局面(ブレークポイント・タイブレーク等)での戦術的優先順位と心理的準備の方法
- 個々の選手の武器と個性を活かしたプレースタイルを確立するための指導者のアプローチ
- 部活動という場が人生の力を育む、強豪校ならではのチーム文化と選手への向き合い方
本書のキー概念(章解説)
- 第 1 章 徹底したリスク管理〜パーセンテージテニス〜 — 本書全体の基礎となる思想。「ミスの多さ」を起点に据えた戦略観は、指導方針を見直したい顧問が最初に読む価値がある
- 第 2 章 リスクの低いクロスコートの戦いを制す — 配球パターンとして最も汎用性が高い。初中級のチームでもすぐ練習に組み込める実践性がある
- 第 3 章 ビッグターゲット〜コート前方での戦術の理論〜 — ネット前での判断を理論化した章。チャンスボールを確率的に決める意識を植え付けたい指導者向け
- 第 4 章 多彩なプレーの創造 — 単調なパターン依存から脱するための応用論。個人の武器を発見する素材としても使える
- 第 5 章 重要な局面での戦術と考え方 — 試合の分岐点での判断基準。試合経験が増えてきた選手と読み合わせると効果的
- 第 6 章 武器や個性を活かしたスタイルの確立 — 個別最適の指導論。高校3年間を通じたプレースタイル育成の設計に使える
ハイライト
- 「学校テニスこそ生徒育成の絶好の場」と考える笹井伸郎総監督と、その指導に深く共感し選手指導にあたる吉田有宇哉監督。(テニスクラブ・外部コーチング依存ではなく学校単独活動で全国上位を目指す本書の根本的な立場を示す箇所)
- 「テニスは70~80%がミスで成り立っている」という特性をまず理解し、その中でどうプレーすべきか? 工夫するテニス=リスク管理を重要視した考え方と練習方法の紹介で始まり(本書の指導体系がパーセンテージテニスという明確な原則に基づいていることを示す中核的な記述)
- 全国の舞台に立つためのさまざまな厳しい取り組みも紹介。それが、その後の人生を生き抜く上で大きな力になるという強豪校ならではのメッセージを込めた指導も紹介している。(競技成績だけでなく人間形成を指導の目的に据えている点で、技術書と教育書の両面を持つ本書の特性が表れている箇所)
編集メモ
Qiita 言及 0件 / 楽天ランキング情報なし。外部シグナルなし。2025-02 出版の新刊で外部評価蓄積なし。大商学園高校女子テニス部の全国実績(2023インターハイ3位・2024全国選抜準優勝)は書誌情報として確認できるが、第三者レビューデータが存在しないため supplementary とする
読む前に押さえておきたいこと
- 高校テニスのルール(スコアリング・サービスルール等)と基本的なラケット操作の経験
- 部活動の指導経験、または自身が高校テニス部員として定期的に練習している環境
学習のコツ
- 第1章のパーセンテージテニスの考え方を十分に理解してから後続章に入ること。「ミスを起点にした戦術論」という前提を共有しないと、第2〜5章の個別戦術の意図が伝わりにくい
- 指導者は第1〜2章を練習メニュー設計の参照軸として使い、選手個人には第5〜6章を自分のスタイル確立の補助教材として渡す使い分けが有効
- 巻末の「大商学園女子テニス部Q&A」は選手の実際の疑問に指導者が答える形式の可能性が高いため、自チームで起きている問題に近い問答から読み始めると自分の課題に引き寄せやすい
- 本書は学校テニス(部活動のみ)を前提にした指導論のため、クラブチームとの二足のわらじで活動している選手が読む場合は、外部練習との優先順位を意識しながら取り入れる箇所を選ぶとよい
出版社による内容紹介
2023年インターハイ第3位、2024年全国選抜高校テニス大会準優勝など全国の頂上争いをしている大商学園高校女子テニス部。同年全国選抜高校テニス大会個人戦ではエース千葉陽葵が優勝し、USオープンジュニア予選(ニューヨーク)の出場権を獲得、世界の舞台を踏むまでに活躍の場を広げている。 同校指導の信念の柱は「学校テニスの可能性にかける」というもの。高校テニス界はテニスクラブと部活動の両方に取り組む選手が少なくない中、同校は学校だけで活動するチームとして挑戦し続けている。 「学校テニスこそ生徒育成の絶好の場」と考える笹井伸郎総監督と、その指導に深く共感し選手指導にあたる吉田有宇哉監督。本書は吉田監督が選手育成の考え、指導法をまとめ、同じように部活動で選手育成をする全国の指導者や、そこで力をつけたいと考えている選手たちがおそらく知りたいと考えているであろうテーマを取り上げ、一冊の指導書として完成させた。 「テニスは70~80%がミスで成り立っている」という特性をまず理解し、その中でどうプレーすべきか? 工夫するテニス=リスク管理を重要視した考え方と練習方法の紹介で始まり、基本セオリーの理解、戦術、プレースタイルの確立へと進んでいく。その一方で、勝つこともあれば負けることもあるテニスの本質に触れつつ、全国の舞台に立つためのさまざまな厳しい取り組みも紹介。それが、その後の人生を生き抜く上で大きな力になるという強豪校ならではのメッセージを込めた指導も紹介している。 第1章 徹底したリスク管理~パーセンテージテニス~ 第2章 リスクの低いクロスコートの戦いを制す 第3章 ビッグターゲット~コート前方での戦術の理論~ 第4章 多彩なプレーの創造 第5章 重要な局面での戦術と考え方 第6章 武器や個性を活かしたスタイルの確立 大商学園女子テニス部Q&A
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