ISBN 9784591171639

老後とピアノ

老後とピアノ
出版社
ポプラ社
刊行
2022-01

概要

50歳からのピアノ再開を通じて、他者評価から自由になり「いま」を生きる術を問い直す

想定読者

人生後半でやり残したことへの挑戦を考えている40〜60代の社会人。外部評価ではなく自分軸の充実を模索している人、また大人のピアノ再開・新規習得に関心がある人

こんな人には向いていない

  • ピアノの弾き方・楽譜読みなど実技上達ガイドを求める読者(本書は演奏技術を教える教則本ではない)
  • 「老後」の語から老後設計・資産運用・介護準備などのライフプランノウハウを期待する読者(そうした実用情報は含まれない)
  • 著者の「冷蔵庫なし・ガスなし」というミニマリスト的価値観に共感しにくい読者(本書の生き方哲学は著者固有の実践と不可分に語られている)

読了後にできるようになること

  • 40年近いブランクがあっても大人が楽器を再開できる、という心理的障壁の崩し方を追体験する
  • 「うまく弾けるかどうか」よりも「弾くこと自体を楽しむ」視点への転換プロセスを知る
  • 他者の評価を外れた場所で自分のペースで学ぶことの充実感を、著者の実践記録から具体的に確認する
  • 発表会という公の場に立つことの緊張と、それを超えた先の変化を体験的に理解する
  • 付録の「大人のピアノのはじめかた」コラムを通じ、実際の学習開始に向けた実践的な視点を得る
  • 著者が聴き続けた名盤11選(付録2)を手がかりに、クラシック音楽の鑑賞入口を見つける

本書のキー概念(章解説)

  • 第 1 章 40年ぶりのピアノ — ピアノを再開するきっかけと最初の戸惑いを語る導入章。著者がなぜ今なのかという問いへの応答が詰まっている
  • 第 2 章 弾きたい曲を弾いてみる — 目標曲への挑戦。「うまく弾く」ではなく「弾きたいから弾く」という動機の純化が語られる
  • 第 3 章 動かぬ体、働かぬ脳 — 中高年が楽器を学ぶ際の身体・認知上のリアルな困難。同世代の読者が最も共感しやすい章
  • 第 4 章 ああ発表会 — 発表会という公の場に立つ決断とその経験。自己を客観視するターニングポイントとして機能する
  • 第 5 章 老後とピアノ — タイトル章。老後・ピアノを超えた「いかに生きるか」という問いへと収束する締め章
  • コラム:大人のピアノのはじめかた — 実践的な学習開始の指針。本書に触発されて実際に始めたい読者向けの付加情報
  • 付録1:私が挑んだ曲一覧 — 著者の挑戦した曲目一覧。選曲の参考として使える
  • 付録2:私の好きな名盤11選 — クラシック音楽の入口として。本書に触れてから聴いてみる鑑賞ガイドとして機能する

ハイライト

  • 実は老後の話でもピアノの話でもなく、私たちがどう生きるかという話だったのにびっくり。励まされます! ーー恩田陸(本書の射程の広さを読者目線で端的に評した推薦文。ピアノ本という先入観を外す一文として機能する)
  • 人はピアノの前に座ると、自分との対話が始まる。稲垣さんの対話は、正直で面白いうえ、読んでるこっちまで参加したくなる。 ーー清水ミチコ(ピアノ演奏と内省が結びつくという本書の核心的な体験を、演奏者・芸人の視点から捉えた評)
  • 人生後半戦、ずっとやりたくても、できなかったことをやってみる。他人の評価はどうでもいい。エゴを捨て、自分を信じ、「いま」を楽しむことの幸せを、ピアノは教えてくれた。(著者の体験から蒸留された本書の主題が最も凝縮された箇所。購入判断の軸になる一節)

編集メモ

Qiita 言及 0件 / 累計 likes 0 / Rakuten ランキングデータなし。外部シグナルが得られないため supplementary。ただし 2022年1月刊で恩田陸・清水ミチコ両氏の推薦帯が付いており、一般読書層での認知は一定程度あると考えられる

読む前に押さえておきたいこと

  • 特定の前提知識は不要。ピアノ未経験者・クラシック音楽に馴染みがない読者でも読み進められる構成
  • 稲垣えみ子の著書を初めて読む場合でも独立して楽しめるが、同著者の退職・ミニマルライフ関連の著作を先に読んでいると著者の価値観の背景を把握しやすい

学習のコツ

  • 5章「老後とピアノ」は哲学的な締め章のため、1〜4章を順番に読んでから読む方が著者の問いの深まりを追いやすい
  • コラム「大人のピアノのはじめかた」は本編と独立して読める実践情報。ピアノを実際に始めたいと思った段階で参照する使い方が効率的
  • 付録2の名盤リストは著者の審美眼を知る手がかり。本書を読んだ後に1枚ずつ聴いてみると、エッセイ中の音楽への言及との照合ができる
  • 著者の他の著作(『魂の退社』『寂しい生活』)を先に読んでいると、本書で語られる生き方の文脈がより鮮明になる
出版社による内容紹介

恩田陸氏、清水ミチコ氏、推薦! 実は老後の話でもピアノの話でもなく、 私たちがどう生きるかという話だったのに びっくり。励まされます! ーー恩田陸 人はピアノの前に座ると、自分との対話が始まる。 稲垣さんの対話は、正直で面白いうえ、 読んでるこっちまで参加したくなる。 ーー清水ミチコ 朝日新聞を退職し、50歳を過ぎて始めたのは、ピアノ。人生後半戦、ずっとやりたくても、できなかったことをやってみる。他人の評価はどうでもいい。エゴを捨て、自分を信じ、「いま」を楽しむことの幸せを、ピアノは教えてくれた。老後を朗らかに生きていくエッセイ集。 〇 目次 1章 40年ぶりのピアノ  2章 弾きたい曲を弾いてみる 3章 動かぬ体、働かぬ脳 4章 ああ発表会 5章 老後とピアノ コラム 大人のピアノのはじめかた 付録1 私が挑んだ曲一覧 付録2 私の好きな名盤11選 稲垣えみ子 1965年、愛知県生まれ。一橋大学社会学部卒。朝日新聞社で、論説委員、編集委員をつとめ、2016年に50歳で退社。以来、夫なし、子なし、冷蔵庫なし、ガス契約なしの「楽しく閉じて行く生活」を模索中。著書に『魂の退社』『寂しい生活』『人生はどこでもドア』『アフロ記者』『一人飲みで生きていく』など。『もうレシピ本はいらない』で第5回料理レシピ本大賞料理部門エッセイ賞を受賞。

この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。

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