ISBN 9784754932367
やさしいジャズ・ピアノ : ジャズを始めたいピアニストのための
概要
ジャズのルーツを辿りながらピアノでジャズ理論と演奏技法を段階的に習得する
想定読者
クラシックやポップスのピアノ経験があり、ジャズに入門したいピアニスト。メジャースケールと基本コードの知識がある人が対象
こんな人には向いていない
- ピアノ未経験者(鍵盤の操作や楽譜読解が前提となるため、ピアノ自体の入門書が先に必要)
- すでにジャズスタンダードを演奏でき、アドバンスなハーモニー理論を求めている中級以上のプレイヤー
- インプロビゼーションの即興演奏技術だけを集中的に深めたい人(本書は基礎理論とルーツへの比重が大きい)
読了後にできるようになること
- ゴスペル・ティンパンアレイ・ブルースというジャズの3つのルーツを音楽的に理解できる
- メジャースケール・ブルーススケール・ペンタトニックスケールを鍵盤上で弾きこなせる
- 7thコードの構造と転回形、R-3-7ヴォイシングをジャズスタンダードに適用できる
- シャッフル・スウィング・シンコペーションなどジャズ特有のリズムフィールを身につけられる
- サイクルオブ4thとクロマティックナンバーシステムを使ったコード進行の理解ができる
- ペンタトニックスケールを使った基本的なインプロビゼーションができる
本書のキー概念(章解説)
- 第 1 章 ジャズのルーツ ゴスペル/メジャースケールとコード — スケール・トライアド・ヴォイシングの基礎を固める章。後続章の土台となるため丁寧に定着させたい
- 第 2 章 ジャズのルーツ ティンパンアレイ — ラグタイムスケール・ドミナントコード・シンコペーションを扱う。ジャズのグルーヴ感を体感する最初の入口
- 第 3 章 ジャズのルーツ ブルース — シャッフル・スウィング・12小節ブルースと、ブルーススケールを一括して習得できる重要章
- 第 4 章 ジャズ理論と7thコード — クロマティックナンバーシステムとサイクルオブ4thを軸にジャズ特有のコード理論を体系化する。理論の核心
- 第 5 章 メジャーとマイナーのジャズスタンダード — R-3-7ヴォイシングをスタンダード曲に実際に適用する実践章。理論を演奏に結びつける段階
- 第 6 章 ジャズブルースと7thコード — R-5/3-7ヴォイシングとコンプリートブルーススケールで、ブルース表現をさらに深化させる
- 第 7 章 ペンタトニックメロディとインプロヴィゼイション — 本書の集大成。スタンダードチューンでのソロ演奏まで段階的に到達できる構成
ハイライト
- ゴスペル・ティンパンアレイ・ブルースという3つのルーツを順に体験しながら、ジャズ理論と演奏技法を同時に積み上げる構成になっている(本書が単なる理論書でなく、音楽的背景と演奏実践を一体化させている構成の核心を示している)
編集メモ
Qiita 記事での言及なし / 楽天ランキング情報なし。エー・ティー・エヌ刊行のジャズ教則本として国内流通実績があるが、外部シグナルが確認できないため supplementary とする
読む前に押さえておきたいこと
- 五線譜の基本的な読み方(音符・リズム・調号の理解)
- 鍵盤上でメジャースケールをある程度スムーズに弾けること
- メジャーとマイナーのトライアドコードについての概念的な知識
学習のコツ
- Chapter 1 のトライアド・ダイアトニックコード・転回形はその後の全章で繰り返し使うため、付属の楽譜例を実際に弾きながらしっかり定着させる。先を急がずここで時間をかけることが最終的な近道になる
- Chapter 3(ブルース)と Chapter 4(ジャズ理論)はセットで理解すると効果が高い。ブルースの実音感覚とコード理論の両面から7thコードを捉えることで、ジャズハーモニーの感覚がつかみやすくなる
- 各章末の練習曲(♪マーク付き)は、レッスンで学んだ技法が凝縮されたミニアンサンブル素材として機能する。まずゆっくりと分析的に弾き、次にスタイルを意識して繰り返すと定着が速い
- Chapter 7 のインプロビゼーションは難易度が高いため、初読時は Chapter 5 のスタンダード演奏を十分に練習してから取り組む。ペンタトニックスケールが指になじんだ段階でソロにチャレンジするのが現実的な順序
出版社による内容紹介
1:著者について 2:はじめに 3:■Chapter 1 ジャズのルーツ ゴスペル/メジャースケールとコード 4:Lesson 1 メジャースケールと調号(キーシグネチャー) 5:Lesson 2 トライアド(3和音) 6:Lesson 3 メジャーキーのダイアトニックトライアド 7:Lesson 4 ゴスペルのリズミックフィール 8:Oak Bluffs Camp Revival(♪) 9:Lesson 5 ゴスペルメロディ メジャーペンタトニックスケール 10:Lesson 6 コードの転回形 11:Lesson 7 コードヴォイシング/オクターヴベース 12:Oak Bluffs Camp Revival No.2(♪) 13:■Chapter 2 ジャズのルーツ ティンパンアレイ 14:Lesson 1 ラグタイムスケール 15:Lesson 2 ドミナントコード 16:Lesson 3 シンコペーション 17:Frankie Goes to Hoboken(♪) 18:■Chapter 3 ジャズのルーツ ブルース 19:Lesson 1 シャッフルとスウィング 20:Lesson 2 ブルーススケール 21:Lesson 3 12小節ブルース 22:Katie’s Blue Mood(♪) 23:■Chapter 4 ジャズ理論と7thコード 24:Lesson 1 クロマティックナンバーシステム 25:Lesson 2 サイクルオブ4th 26:Lesson 3 ダイアトニック7thコード 27:Lesson 4 7thコードの転回形 28:■Chapter 5 メジャーとマイナーのジャズスタンダード 29:Lesson 1 メジャーキーのジャズスタンダード 30:All about You(♪) 31:Lesson 2 7thコードのヴォイシング/R-3-7 ヴォイシング 32:All about You with R-3-7 Voicings(♪) 33:Lesson 3 リラティヴマイナーキー(平行短調) 34:Bill Evans,Vanguard Moment(♪) 35:Lesson 4 マイナーキーのR-3-7 ヴォイシング 36:Bill Evans,Vanguard Moment with R-3-7 Voicings(♪) 37:■Chapter 6 ジャズブルースと7thコード 38:Lesson 1 コードシンボルの表記 39:Lesson 2 R-5/3-7 ヴォイシング 40:Lesson 3 コンプリートブルーススケール 41:Monk and Elvin on the Bus(♪) 42:■Chapter 7 ペンタトニックメロディとインプロヴィゼイション 43:Lesson 1 ペンタトニックスケール 44:Lesson 2 ゴスペルとメジャーペンタトニック/Cメジャーキー 45:Gospel Tune No.2(♪) 46:Lesson 3 メジャー3rdとマイナー3rdの使い方 47:Lesson 4 ブルースのソロ/Cメジャーキー 48:Blues Solo on Monk and Elvin on the Bus(♪) 49:最も重要なアドバイス 50:Lesson 5 スタンダードチューンでのソロ 51:Solo on All about You(♪)
この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。