ISBN 9784760824472
子どもの「できた!」を支援するCO-OPアプローチ : 認知ストラテジーを用いた作業遂行の問題解決法
概要
子どもの日常作業遂行を認知ストラテジーで支援するCO-OPアプローチを実践する
想定読者
作業療法士・特別支援教育の教員・発達支援に携わる専門職で、DCD(発達性協調運動症)やADHDのある子どもへの介入スキルを体系的に習得したい実践者
こんな人には向いていない
- 作業療法の基礎知識がない状態で読み始めると、ICFやCOPMなどの専門概念が前提として求められるため、基礎テキストを先に通読することが前提になる
- 即席のホームエクササイズ集や簡易チェックリストを求めている支援者には、本書の理論的厚みと事例分析の精度が過剰に感じられる場合がある
- 成人リハビリテーションのみを扱う職場環境では、小児・学齢期を前提とした事例構成の多くが直接応用しにくい
読了後にできるようになること
- CO-OPの7つの特徴(クライエントが選んだ目標・DPA・認知ストラテジー・ガイドされた発見・可能化の原理・保護者参加・介入形態)を介入手順として運用できる
- ダイナミック遂行分析(DPA)を用いて子どもの作業遂行の躓きを構造的に分解し、ストラテジー考案につなげられる
- COPM・PQRS・DPARなどのCO-OPツールキットを選択・使用し、目標設定から成果測定まで一貫した介入記録を残せる
- DCD・ADHD・てんかんなど多様な診断背景を持つ子どもへの事例シナリオから、対象特性に応じたプロトコル調整の判断軸を学べる
- 保護者や重要他者を介入プロセスに組み込むコンサルテーションモデルを設計できる
- 国際生活機能分類(ICF)・クライエント中心主義・運動学習理論を統合したエビデンスベースの実践根拠を説明できる
本書のキー概念(章解説)
- 第 1 章 子どもの『できた!』を支援する — CO-OPの概要と開発経緯 — 従来アプローチとの比較から入るため、経験者は自分の現在の実践との差分を確認する読み方が効率的
- 第 2 章 子どもの作業の可能化についての視点 — CO-OPの基盤 — ICF・EBP・クライエント中心主義・学習理論を一章にまとめた理論背景。概念を掘り下げたい読者向け
- 第 3 章 CO-OPプロトコル — アプローチの実践 — 7つの特徴を順に解説する実装核。初読では本章を最初に通読し、他章に戻るルートが実務直結度が高い
- 第 4 章 CO-OPの事例シナリオ — DCD・低年齢・てんかん・ADHD・書字困難・グループ介入・コンサルテーションモデルの7事例。自分の対象に近い事例から先に読むと導入イメージが早い
- 第 5 章 CO-OPツールキット — PACS・COPM・PQRS・DPARなど実際に使える計測・記録ツール群。ダウンロード提供あり、現場導入の実務準備に直結
- 第 6 章 自習ガイド — 独学・研修設計の双方に使える章。チームへのCO-OP導入研修の資料として活用できる
ハイライト
- CO-OPでは、子どもが自分で目標を設定し、解決策を発見することでスキルを習得できるよう導いていきます(本アプローチの根幹である『子ども自身が主体』という設計思想を一文で示している)
- 基本理解から介入の進め方、事例、ダウンロードして使える「CO-OPツールキット」、自習ガイドまでを網羅した、CO-OPの包括的ガイドです(臨床現場で即日使える実装ツールまで揃えた実務性が購買動機として最も明確に示されている箇所)
編集メモ
Qiita記事0件・楽天ランキング情報なし。外部シグナルが取得できていないため機械的スコアは下限扱い。ただし書誌情報の充実度と章構成の網羅性は開発者原著の包括ガイドとして高い
読む前に押さえておきたいこと
- 作業療法の基礎概念(作業遂行・クライエント中心実践)の理解
- 国際生活機能分類(ICF)の基本モデルの把握
- 発達性協調運動症(DCD)・ADHDなど対象診断名の臨床的基礎知識
- カナダ作業遂行測定(COPM)または類似評価ツールの使用経験があると導入が早い
学習のコツ
- 3章(CO-OPプロトコル)を先に読み、7つの特徴の全体像を把握してから1・2章の理論的根拠に戻ると、実践者として吸収しやすい順序になる
- 4章の事例シナリオは担当している子どもの診断・年齢に近い事例を先に選んで読む。全7事例を通読するより、自分の実践コンテキストに引き寄せた読み方が定着しやすい
- 5章のツールキットはダウンロード可能なため、読書と並行して実際のフォームを手元に置きながら読むと、各ツールの使い方の理解が深まる
- 6章の自習ガイドは個人学習だけでなく、院内・施設内でCO-OPを導入する研修プログラムのベースとして流用できる
出版社による内容紹介
着替えや食事、学校での学習や友だちとの遊びなど、日常生活における様々な場面で、いわゆる「不器用さ」や「運動の苦手さ」によって苦戦している子どものために、カナダで開発された画期的な支援法がCO-OP(コアップ)アプローチです。CO-OPでは、子どもが自分で目標を設定し、解決策を発見することでスキルを習得できるよう導いていきます。本書は、開発者のポラタイコ博士による、基本理解から介入の進め方、事例、ダウンロードして使える「CO-OPツールキット」、自習ガイドまでを網羅した、CO-OPの包括的ガイドです。 目次より 日本語版への序文 監訳者まえがき 序文 はじめに 1章 子どもの“できた!”を支援する 「日常作業遂行に対する認知オリエンテーション(CO-OP)」の概要 CO-OP が開発された理由 従来のアプローチ 新しいアプローチの探求 2章 子どもの作業の可能化についての視点:CO-OP の基盤 CO-OP の基盤 国際生活機能分類(ICF) エビデンスに基づく実践(EBP) クライエント中心主義 作業遂行 学習理論 運動学習および遂行 3章 CO-OP プロトコル:アプローチの実践 概要 CO-OP の目的 CO-OP の前提要件 CO-OP の7 つの特徴 特徴1 クライエントが選んだ目標 特徴2 ダイナミック遂行分析(DPA) 特徴3 認知ストラテジーの使用 特徴4 ガイドされた発見 特徴5 可能化の原理 特徴6 保護者または重要他者の参加 特徴7 介入の形態 4章 CO-OPの事例シナリオ CO-OP の実践 事例シナリオ1:ジョーダン(DCD のある子ども) 事例シナリオ2:マシュー(DCD のある低年齢の子ども) 事例シナリオ3:ピーター(てんかんのある子ども) 事例シナリオ4:コリン(注意欠如・多動症のある子ども) 事例シナリオ5:スコット(書字困難のある成人) 事例シナリオ6:グループ介入でのCO-OP の応用 事例シナリオ7:コンサルテーションモデルを用いた保護者の研修 5章 CO-OP ツールキット 概要 CO-OP ツールの使い方 一日の生活:日常活動の記録 小児用活動カード集(PACS) カナダ作業遂行測定(COPM) 遂行の質評定スケール(PQRS) ダイナミック遂行分析記録(DPAR) ストラテジー考案のためのツール ストラテジーの使用を促す CO-OP 介入の修了証 6章 自習ガイド 文献 監訳者あとがき
この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。