ISBN 9784762829239
キャリアコンサルタントのためのカウンセリング入門
概要
心理カウンセリングの理論と技法をキャリア支援の現場に接続する
想定読者
国家資格キャリアコンサルタントや就職・転職支援の実務者で、心理カウンセリングの知見を相談支援に取り込みたい人
こんな人には向いていない
- 心理学の学術的・理論的深掘りを目的とする研究者や大学院生には実践寄りすぎる
- すでに来談者中心療法・認知行動療法・精神分析を現場で活用しているベテランカウンセラーには既知の内容が多い
- 就職活動の自己分析や書類作成など就活ハウツーを求める学生向けではない
読了後にできるようになること
- 傾聴(アクティブ・リスニング)の実践的な姿勢と、クライエントの自己受容を促す関わり方
- ラポール形成・今ここへの注目・リファーのタイミングといった面談進行の具体的なコツ
- 行動療法・認知行動療法・解決志向アプローチ・来談者中心療法・精神分析・アドラー心理学・ユング心理学の各エッセンスと使い分けの視点
- キャリアカウンセリング固有の文脈(生活保護・留年・キャリア教育)における心理的アプローチの当てはめ方
- クライエントが『何をしたいか分からない』『決められない』状態に陥ったときの面談介入の考え方
- 統合的アプローチへの理解を通じ、単一理論に依存しない柔軟なカウンセリングスタイルの素地
本書のキー概念(章解説)
- 第 1 章 第1部 実際編 — キャリアカウンセラーの専門的援助 — 現場で直面する苦労をエピソード形式で提示する導入。理論より先に読んで問題意識を持つと第2部の吸収が早い
- 第 2 章 心理カウンセリングとキャリアカウンセリングの違い — 両者の役割と境界線を整理する章。混同しがちな概念を早期に明確化できる
- 第 3 章 カウンセリングの学び方・カウンセラーの基本的態度
- 第 4 章 傾聴・クライエントの自己受容・ラポール形成・リファーのコツ — 実務で即活用できる技術が集約された章群。繰り返し参照する価値がある
- 第 5 章 何をしたいのか分からない・どうしても決められないクライエントへの対応
- 第 6 章 現代社会におけるキャリアカウンセリング(生活保護・キャリア教育・価値との接触) — 社会的文脈を踏まえた難易度の高いケースを扱う。現場経験後に読み直すと深みが増す
- 第 7 章 第2部 理論編 — 心理カウンセリングの学派整理 — 7学派のエッセンスを短く概説。理論の全体地図として使うのが効果的
- 第 8 章 行動療法・認知行動療法・解決志向アプローチ
- 第 9 章 来談者中心療法(ロジャースの三原則)
- 第 10 章 精神分析(無意識・自由連想法・転移と抵抗の分析)
- 第 11 章 アドラー心理学・ユング心理学・統合的アプローチ
ハイライト
- キャリアカウンセリングの現場で直面する苦労と悩みに,心理カウンセラーが平易に語りかけ,寄り添う。(本書の立場が端的に示されている。技術書ではなく伴走型の実務ガイドであることを表す)
- クライエントの心の機微を察知し、未来への道を切り拓く技術について,明確に言語化した実践書である。社員のキャリア形成に本気で取り組む企業関係者も一読すべき1冊。(推薦者(育て上げネット理事長)のコメント。対象読者が個人支援者に留まらず企業HR担当にも広がることを示す)
編集メモ
Qiita記事の言及なし(qiita_article_count=0、qiita_total_likes=0)、Rakuten rankingデータなし。書誌情報のみを根拠とした場合はsupplementaryが妥当。キャリアコンサルタント向けという専門的ニッチな領域で、IT技術書中心のQiitaとの重複が低いため指標が取れない
読む前に押さえておきたいこと
- キャリアコンサルタント養成講座またはそれに相当するキャリア支援の基礎知識
- 実際の相談面談(就職・転職・キャリア)をロールプレイまたは実務で経験していること
学習のコツ
- 第1部(実際編)を先に通読し、現場のエピソードで問題意識を育ててから第2部(理論編)に進むと、各学派の位置付けが腹落ちしやすい
- 第2部は各学派の『エッセンス』に絞っているため、個別理論の詳細は別途専門書で補完することを前提に読むとよい
- 『今ここへの注目』『リファーのコツ』など実務技術の章は、面談前後のリフレクション資料として繰り返し参照する活用法が有効
- 統合的アプローチの章(第2部最終章)を最初に読み、どの学派も道具として使う姿勢を先に持つと、前の章の理論比較が実践的に見える
出版社による内容紹介
キャリアカウンセリングの現場で直面する苦労と悩みに,心理カウンセラーが平易に語りかけ,寄り添う。第1部では,相談をより深め有意義にするための基本的見方や考え方・ちょっとしたヒントやコツをエピソードで紹介。第2部では,実践に役立つ代表的な心理カウンセリングの理論と技法を,エッセンスにしぼって概説する。 ◆推薦のことば 信頼に足るキャリアコンサルタントは何が違うのか。 クライエントの心の機微を察知し、未来への道を切り拓く技術について, 明確に言語化した実践書である。 社員のキャリア形成に本気で取り組む企業関係者も一読すべき1冊。 工藤 啓 氏 (認定特定非営利活動法人 育て上げネット 理事長) キャリアコンサルタントの苦労と努力に共感する 心理カウンセラーの情熱で, キャリア支援の中心軸とカウンセリングの真髄とが, 見事に融和されていく。 三川 俊樹 氏 (追手門学院大学心理学部 教授) まえがき 第1部 実際編 1 キャリアカウンセラーの専門的援助 2 心理カウンセリングとキャリアカウンセリング 3 カウンセリングの学び方 4 カウンセラーの基本的態度 5 傾聴はアクティブ・リスニングです 6 クライエントの自己受容を助ける 7 自己アピールと嘘 8 クライエントと議論しない 9 何をしたいのかが分からないというクライエント 10 どうしても決められないクライエント 11 ラポールの形成 12 今ここへの注目 13 リファーのコツ 14 キャリアカウンセラーの現場 15 キャリアカウンセラーは社会の流動性を支える? 16 キャリア教育は勝ち組になるためのコーチング? 17 「留年は就職に不利」? 18 生活保護という困難 19 現代社会におけるキャリアカウンセリング 20 価値との接触を促進する 第2部 理論編 1 心理カウンセリングの理論 2 心理カウンセリングを大きく分類すると 3 もう少し、学派の整理 4 行動療法 エクスポージャーの考え方 5 行動療法 過剰な行動と過少な行動 6 行動療法 具体的に訊く 7 認知行動療法 自動思考に気づく 8 解決志向アプローチ 解決イメージを構築する 9 解決志向アプローチ 解決イメージを関係の中に置く 10 来談者中心療法 ロジャースの三原則 11 来談者中心療法 成長力への信頼 12 精神分析 無意識の心理学 13 精神分析 自由連想法と解釈 14 精神分析 抵抗の分析 15 精神分析 転移の分析 16 アドラー心理学 17 ユング心理学 18 統合的アプローチ あとがき
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