ISBN 9784774172361
スクラム実践入門 -- 成果を生み出すアジャイルな開発プロセス
概要
スクラムの基礎から現場ノウハウまでを実践的に習得する
想定読者
スクラム導入・改善を担うエンジニア・マネージャー・デザイナーなど、職種を問わず開発に関わる全員
こんな人には向いていない
- スクラムを複数プロジェクトで既に運用しており、SAFe / LeSS などの組織スケーリングフレームワークを次の課題と捉えている読者には深度が不足する
- スクラムの哲学的・理論的背景を学術的に掘り下げたい読者には、本書の概論水準では物足りない
この本で身につくこと
- スプリント計画からレトロスペクティブまで各スクラムイベントの目的と進め方を説明できる
- プロダクトバックログの整備・優先順位付けに関する実務的な判断基準を身につける
- よくあるスクラム導入失敗パターンとその対処策を複数の会社事例をもとに理解する
- エンジニア以外のデザイナー・マネージャーを含むチーム全体でスクラムを設計・運用できる
- 各社事例と自チームの状況を照合し、スクラムのカスタマイズ方針を判断できる
ハイライト(外部からの言及)
現場で培ったノウハウを盛り込むことを重視している本書は、教科書的な内容はもちろん、各社での事例や、よくある問題とその解決策にも多くの紙幅を費やしています — 出典
理論解説にとどまらず実務上の問題解決集としても機能することを示す記述。購入判断で最も効く軸
エンジニアだけでなく、デザイナやマネージャーといった、開発に関わるすべての人が理解できるよう、平易に解説されています — 出典
職種を問わないチーム輪読の根拠となる記述。スクラム推進役が他職種に薦める際の一言として機能する
もしこれからスクラムを導入しよう、という方は苦労が多いと思いますが、他の企業の事例が載った本やセミナーも色々あるのでその辺りはそういった情報をあてにするのもいいかもしれません。 — 出典
スクラム導入担当者へのアドバイスとして「他社事例が載った本」を推薦する実践者の声。本書の事例章(GMOペパボ・mixi・DeNA)の価値を第三者視点で裏付けるコメント
章立て
第1章 ソフトウェア開発の困難にスクラムで立ち向かう
本書の問題設定。なぜスクラムが必要かを整理する導入
第2章 スクラムチーム
Product Owner / Scrum Master / Developers の役割定義
第3章 スクラムイベント
Sprint Planning / Daily / Review / Retrospective の実施手順
第4章 スクラムの作成物
Product Backlog / Sprint Backlog / Increment の運用
第5章 スクラムを支えるプラクティス
スクラム単体では解決できないエンジニアリング品質の改善策を補完的に扱う章。CI・テスト自動化の文脈で読むと他章の実践効果が高まる。
第6章 GMOペパボの事例 — どのように導入したか
国内ウェブ企業の導入事例。理論と実践の橋渡し
第7章 mixiの事例 — 導入失敗からの立てなおし
本書独自の価値。失敗事例から学ぶ章
第8章 DeNAの事例 — 大規模開発、業務委託への適用
中小チームと異なる大規模・委託開発でのスクラム適用課題を扱う。社内導入が安定した後、組織や委託先への展開を検討する際の参照章。
第9章 スクラム導入時によくある問題と解決策
スクラム開始フェーズの典型的な障壁(マネジメント理解不足・スプリント形骸化など)を列挙する実務 Q&A 章。導入直後に最初に参照すべき。
第10章 スクラムチームでよくある問題と解決策
実践 Q&A 集として参照価値が高い章
関連記事 / 参考情報
- スプリントレビューのチェックポイント — スプリントレビューを効果的に運営するための確認事項を整理した実務向け記事
- Scrum Inc認定スクラムマスター研修に行き認定スクラムマスター(Licensed Scrum Master)になった — Scrum Inc 認定研修の受講体験と学習リソースをまとめた記事。本書を参考文献として参照
学習のヒント
- スクラムイベント(スプリント計画・デイリースクラム・レビュー・レトロスペクティブ)を扱う章は、実際に自チームで実施しながら並行して読むと定着が早い
- 各社事例のセクションは、自社・自チームの状況と対照しながら読むと「どこを変えるべきか」の優先順位が立てやすい
- マネージャーやデザイナーが読む場合、自職種に関連する章から先に読み始めると全体像の把握が早まる
- 2015年刊行のため、特定ツールや組織体制の記述は現在の実情と乖離している場合がある。プロセス概念・イベント設計の章に重点を置くと陳腐化の影響を最小化できる
前提知識
- ソフトウェア開発プロジェクトへの実務参加経験(職種不問)
- ウォーターフォール型など、スクラム以外の開発スタイルをある程度体験していると比較理解がしやすい
次に読む本
SCRUM BOOT CAMP THE BOOK【増補改訂版】スクラムチームではじめるアジャイル開発
本書がプロセス解説と国内企業事例を文章中心で展開するのに対し、SCRUM BOOT CAMP はストーリーと豊富な図解でスクラムの全体像を直感的に把握できる構成をとる。本書で理解が曖昧だった概念を視覚的に補完・整理し直す用途に適している。
エッセンシャル スクラム
本書がスクラムの基本構造と国内事例に焦点を当てるのに対し、エッセンシャル スクラムはポートフォリオ管理や複数チームのスケーリングまでを体系的に網羅する。スクラム運用が安定した段階で次の深度として参照すると効果が高い。
アジャイルサムライ――達人開発者への道
本書がスクラムフレームワークの内側に焦点を絞るのに対し、アジャイルサムライは XP・カンバン・インセプションデッキなど周辺プラクティスを横断的に扱う。スクラムで行き詰まった際に適切な手法を選択する判断軸を広げる位置づけとして読む。
出版社による内容紹介
スクラムは、最も普及しているアジャイルなソフトウェア開発プロセスです。本書では、第一線でスクラムを実践している執筆陣が、基礎から実践ノウハウまでを解説していきます。現場で培ったノウハウを盛り込むことを重視している本書は、教科書的な内容はもちろん、各社での事例や、よくある問題とその解決策にも多くの紙幅を費やしています。また、エンジニアだけでなく、デザイナやマネージャーといった、開発に関わるすべての人が理解できるよう、平易に解説されています。著者名追加:家永 英治 和島 史典 原田 勝信 貝瀬 岳志
この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。