ISBN 9784780423303
イラストガイド 京都・奈良のお寺で仏像に会いましょう 改訂版
概要
京都・奈良の名刹で国宝仏像の見方と背景を学ぶ拝観入門
想定読者
仏像や寺院文化に興味を持ち始めた社会人・旅行者で、はじめての拝観に役立つ観賞の足がかりを探している人。京都・奈良への旅を前に、見るべき仏像とその意味をコンパクトに押さえておきたい人。
こんな人には向いていない
- 仏像史・仏教美術をすでに専門的に学んでおり、印相や仏師系譜などの基礎をひととおり把握している人には、内容の大半が既知となります
- 関西圏以外(東北・関東・九州など)の仏像も含めた全国網羅のガイドを求める人には、対象が京都・奈良の2府県に限定されるため不向きです
- 高精細な作品図版を鑑賞したい人には、本書はイラスト中心の入門ガイドであり、写真美術書・図録とは性格が異なります
読了後にできるようになること
- 三十三間堂・東寺・東大寺・法隆寺など、京都14項目・奈良18項目の代表的な寺院と仏像を識別できるようになります
- 如来・菩薩・明王・天部といった仏像の種類と、その位置づけの違いを体系的に説明できるようになります
- 印(手の形)・台座・光背など、造形要素を手がかりに仏像の特徴を読み取れるようになります
- 平安・鎌倉などの時代ごとの仏師の系譜と、様式の移り変わりを概観できるようになります
- 巻末のモデルコース(洛東・三尾・佐紀路・飛鳥)を使って、効率のよい拝観プランを自分で組み立てられるようになります
- 塗装の剥落に無常観を見るといった、仏像鑑賞の宗教的・文化的な背景を踏まえて他者に語れるようになります
本書のキー概念(章解説)
- 第 1 章 京都編(全14項目) — 三十三間堂(蓮華王院)・広隆寺・六波羅蜜寺・東寺・平等院など京都の主要寺院を、拝観の見どころとともに収録。巻末に「洛東」「三尾」を歩くモデルコース2本が付きます
- 第 2 章 奈良編(全18項目) — 興福寺・東大寺・法隆寺・中宮寺・薬師寺など奈良の要所を網羅。日本を代表する仏像が集中する地域だけに項目数も最多で、「佐紀路」「飛鳥」のモデルコース2本が付きます
- 第 3 章 資料編(全9項目) — 仏像の種類・如来の種類・菩薩の種類・仏像の手(印)・仏像を作ったのは誰か(仏師)など、観賞の土台となる基礎知識を整理。各寺院ページの前後で参照すると理解が深まります
- 第 4 章 コラム — 「有名人が愛した仏像たち」「仏像のふるさと・奈良」など、本筋を補う読み物。移動中の合間に読むと鑑賞の角度が増えます
ハイライト
- 国宝指定された仏像の数では奈良県にあるものだけで全国の半数を超えるそうです。次いで多いのが京都府です。この2府県に日本を代表する仏像がほとんど揃っているわけです。(本書がなぜ京都・奈良の2府県に対象を絞るのか、その地理的スコープの根拠が最も端的に示されている箇所です)
- 知識なしに仏像のお顔をじっと見つめるだけでも、何か心に響いてくるものがあると思います。仏像の背景を知るのはそれからでも遅くないでしょう。(著者が初心者の構え方を率直に示しており、本書の敷居の低さと入門ガイドとしての立場が明確に表れています)
編集メモ
Qiita 記事での言及なし・楽天ランキング情報なしで、外部シグナルが確認できないため supplementary とします。2020年改訂版で内容は更新済みですが、判定は書誌情報のみに基づきます。
読む前に押さえておきたいこと
- 特別な前提知識は不要です。著者も「はじめはそんなに難しいことを考える必要はない」と明示しています
- 釈迦・菩薩・浄土など仏教の基本的な概念を最低限知っておくと、各仏像の位置づけの理解がよりスムーズになります
学習のコツ
- 資料編(仏像の種類・印・仏師系譜)を先に一読してから各寺院ページに進むと、造形の違いが具体的なイメージとして定着しやすくなります
- 京都編・奈良編それぞれのモデルコース(洛東・三尾・佐紀路・飛鳥)は実際の拝観順序の参考になるため、旅行前日に確認しておくと当日の動線が組みやすくなります
- コラム「有名人が愛した仏像たち」は鑑賞の角度を増やす副読材として、移動中の合間に読むのが効果的です
- 約160ページとコンパクトな分量なので、旅行に1冊持参して現地で開きながら使う、携帯ガイドとしての読み方が向いています
出版社による内容紹介
★ 一度は拝観したい。 あの仏像と出逢う旅にでかけませんか… ★鑑賞に役立つ充実の資料つき * 手の形(印)や台座の種類 * 仏像の種類 * 仏師の系譜 …ほか ◇◆◇ 著者からのコメント ◇◆◇ 国宝指定された仏像の数では奈良県にあるものだけで 全国の半数を超えるそうです。 次いで多いのが京都府です。 この2府県に日本を代表する仏像が ほとんど揃っているわけです。 本書はこうした京都と奈良の仏像の中から 特にこれだけは見ておいた方がいいと言う仏像を 取り上げました。 ほとんどの仏像は完成当初は金ピカだったり、 派手な色が塗られていたりしたものです。 それが数百年、千年後の今日、 塗装の剥落したままにされているのは、 仏像の無常観を仏像が身をもって 表していると言えるでしょう。 仏像は仏教の理念を表現するために 作られたものですが、 はじめはそんなに難しいことを考える必要はありません。 知識なしに仏像のお顔をじっと見つめるだけでも、 何か心に響いてくるものがあると思います。 仏像の背景を知るのはそれからでも遅くないでしょう。 本書が仏像について興味を持たれた方の 一助になれば幸いです。 福岡 秀樹 ◇◆◇ 主な目次 ◇◆◇ ★ 京都編 * 三十三間堂(蓮華王院) * 広隆寺 * 六波羅蜜寺 * 東寺 * 平等院 ・・・など全14項目 ◎ 京都編・モデルコース * 京の歴史の息吹を感じる洛東 * 数々の名僧が修行した三尾を歩く ★ 奈良編 * 興福寺 * 東大寺 * 法隆寺 * 中宮寺 * 薬師寺 ・・・など全18項目 ◎ 奈良編・モデルコース * 平城京とともに栄えた佐紀路散歩 * 飛鳥の遺跡とともにある寺を訪ねる ★ 資料編 * 仏像の種類 * 如来の種類 * 菩薩の種類 * 仏像の手に注目 * 仏像を作ったのは誰か ・・・など全9項目 ★ コラム * 有名人が愛した仏像たち * 仏像のふるさと・奈良 ※ 本書は2002年発行の 「イラストガイド京都・奈良のお寺で仏像に会いましょう」 を元に、新たに取材し再編集を行った新版です。
この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。