ISBN 9784781002545

日商簿記2級の後に学んでおきたい12の知識

日商簿記2級の後に学んでおきたい12の知識
著者
中村 雄行
刊行
2019-06

概要

簿記2級取得後に実務で差をつける1級会計知識を体系的に習得する

想定読者

日商簿記2級合格者で、1級取得は目指していないが会計実務やキャリアアップに活かせる知識をコンパクトに身につけたい社会人

こんな人には向いていない

  • 簿記2級をまだ取得していない人(本書は2級知識を前提に構成されている)
  • 日商簿記1級の試験合格を目指して体系的に学習したい人(試験対策書ではなく実務知識の抜粋が目的)
  • 財務会計・管理会計を網羅的・深掘りで学びたい人(各トピックは1級初学者向けの必要最低限に絞られている)

読了後にできるようになること

  • 貸倒引当金・有価証券・減損会計・資産除去債務など資産負債の評価手法を実務レベルで理解できる
  • 包括利益とキャッシュ・フロー計算書の構造を把握し、財務諸表3表を一体として読めるようになる
  • CVP分析・意思決定会計(注文引受可否・内製外注選択・設備投資評価)を業務提案に活用できる
  • 予算編成・予算統制と予定実績差異分析の流れを理解し、予算管理業務に参加できる
  • ライフサイクル・コスティング・品質原価計算など戦略的原価管理の考え方を知る

本書のキー概念(章解説)

  • 第 1 章 商業簿記で学んでおきたい7つの知識(イントロダクション) — Chapter1〜8の全体像を把握する導入。どの知識が実務に効くかが最初に整理される
  • 第 2 章 資産を評価する — 債権(貸倒引当金) — 将来損失の見積もり計上という実務頻出の考え方を最初に扱う
  • 第 3 章 資産を評価する — 有価証券(分類・評価・減損) — 保有目的別の評価方法の違いは投資担当・IR担当にも直結する
  • 第 4 章 資産を評価する — 減損会計(有形固定資産・のれん) — 新聞でも話題になる減損損失の判定ロジックを理解できる章
  • 第 5 章 負債を認識する — 資産除去債務 — 設備除去費用を現在価値で認識する考え方。不動産・製造業の実務で必要
  • 第 6 章 純資産を認識する(株主資本・自己株式) — 株主資本変動計算書の読み方に直結する
  • 第 7 章 包括利益とは — OCI(その他の包括利益)の概念を掴むことで国際会計との接点が見える
  • 第 8 章 キャッシュ・フロー計算書を知る — 第三の財務諸表として営業・投資・財務の3区分を実務的に解説
  • 第 9 章 工業簿記で学んでおきたい5つの知識(イントロダクション) — 管理会計パートの入口。目的・分類を整理してから各論へ進む構成
  • 第 10 章 意思決定する — 業務執行的(注文引受・内製外注) — 差額原価収益分析の考え方。提案書作成や製造委託判断に活用できる
  • 第 11 章 意思決定する — 設備投資(NPV・IRR・タックスシールド) — 法人税を加味した投資評価が理解できる。ファイナンス入門としての価値もある
  • 第 12 章 短期利益計画としてのCVP分析 — 損益分岐点分析を1製品・複数製品両方で扱う。価格設定や利益計画に活用可能
  • 第 13 章 予算編成と予算統制 — 予定財務諸表の作成と予定実績差異分析まで扱い、管理会計サイクル全体が見える
  • 第 14 章 新しい原価管理の手法(ライフサイクル・コスティング・品質原価計算) — 戦略的原価計算の入門。製品企画や品質管理部門との協働に役立つ視点

ハイライト

  • 日商簿記1級までは考えていないという方に『せっかく2級まで学んできたので知っておいて欲しい知識』として必要最低限の内容を抜粋し1級初学者向けに分かりやすく解説しております(本書のポジショニングを端的に示す一文。試験対策ではなく実務活用を主眼とした設計意図が明確)
  • 取引をイメージしやすくイラストで解説し、具体例を織り交ぜ理解度を深めています。さらに『チャレンジ問題』で知識の定着を計っているので安心して学ぶことが出来ます(視覚的説明と問題演習の組み合わせという学習設計を示しており、独学者の習熟度確認ニーズに応える点が購入判断材料になる)

編集メモ

Qiita言及記事0件・楽天ランキング情報なし。簿記2級取得後の実務活用知識という特定ニーズに応える補完的な選択肢として位置づける

読む前に押さえておきたいこと

  • 日商簿記2級の内容(仕訳・財務諸表作成・原価計算の基礎)を一通り修了していること
  • 損益計算書・貸借対照表の基本構造を読み取れる程度の財務諸表リテラシー

学習のコツ

  • 商業簿記(Chapter1〜8)と工業簿記(Chapter9〜14)は独立して読めるので、現在の業務に近い方から先に着手すると定着しやすい
  • Chapter10〜11の意思決定会計は提案書や稟議書の作成を担う管理職・スタッフ職にとって即効性が高い。Chapter12のCVP分析とあわせて優先的に読む価値がある
  • 各Chapterのチャレンジ問題は読了直後に解き、翌週に再挑戦すると記憶の定着が安定する
  • YouTubeの解説動画(著者提供)と本書を併用することで、仕訳イメージがつかみにくい減損会計・資産除去債務の章を補強できる
出版社による内容紹介

1日商簿記2級を学んだ知識をさらに実務に役立てるために、日商簿記1級で使える知識をこの1冊に集約しました。 新聞などでも話題の資産評価としての「減損会計」や第三の財務諸表と呼ばれている「キャッシュ・フロー計算書」、提案書の作成などでもライバルと差をつける「意思決定」や「予算編成・予算統制」など充実した内容となっています。 日商簿記1級までは考えていないという方に“せっかく2級まで学んできたので知っておいて欲しい知識”として必要最低限の内容を抜粋し1級初学者向けに分かりやすく解説しております。 2取引をイメージしやすくイラストで解説し、具体例を織り交ぜ理解度を深めています。さらに「チャレンジ問題」で知識の定着を計っているので安心して学ぶことが出来ます。 3YouTubeで解説動画を一部配信! 日商簿記1級のエキスパート講師が分かりやすく動画で解説しています! この本を手にとった方へ 本書の構成 イントロダクション Chapter1 商業簿記で学んでおきたい7つの知識   ❶商業簿記と会計学   ❷実務に役立つ7つの知識とは Chapter2 資産を評価する - 債権   ❶貸倒引当金を算定する Chapter3 資産を評価するー 有価証券   ❶有価証券を分類する   ❷保有目的ごとに評価する   ❸有価証券の減損とは Chapter4 資産を評価するー 減損会計   ❶有形固定資産 評価のポイント   ❷有形固定資産の減損とは   ❸のれんの減損 Chapter5 負債を認識するー 資産除去債務   ❶資産除去債務を認識する Chapter6 純資産を認識する   ❶純資産の基礎を学ぶ   ❷株主資本の変動   ❸自己株式とは Chapter7 包括利益とは   ❶包括利益とは Chapter8 キャッシュ・フロー計算書を知る   ❶キャッシュ・フロー計算書 Chapter9 工業簿記で学んでおきたい5つの知識   ❶工業簿記と原価計算   ❷原価計算の目的と分類   ❸実務に役立つ 5 つの知識とは Chapter10 意思決定するー業務執行的   ❶管理会計を学ぶ   ❷意思決定会計とは   ❸注文引受の可否   ❹部品の内製・購入 Chapter11 意思決定するー設備投資   ❶設備投資の意思決定   ❷設備投資案の評価方法   ❸法人税とタックスシールド   ❹新規投資   ❺自動化投資   ❻取替投資 Chapter12 短期利益計画としてのCVP分析   ❶ CVP 分析を学ぶ   ❷製品が1種類だけのCVP分析   ❸製品が2種類以上のCVP分析 Chapter13 予算編成と予算統制をする   ❶予算編成を学ぶ   ❷予定財務諸表の作成   ❸予定実績差異の分析 Chapter14 新しい原価管理の手法を考える   ❶戦略的原価計算   ❷ライフサイクル・コスティング   ❸品質原価計算 さくいん

この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。

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