ISBN 9784796526616

看護学生のための臨床判断 : 22事例・60場面で身につく コンセプトを用いた看護実践につながる「思考過程」

看護学生のための臨床判断 : 22事例・60場面で身につく コンセプトを用いた看護実践につながる「思考過程」
出版社
照林社
刊行
2025-08

概要

コンセプトベースドラーニングで臨床判断の思考過程を段階的に習得する

想定読者

臨床判断の学習を始めたばかりの看護学生。基礎看護学実習から統合実習・新人期まで、各段階で活用できる設計になっている。

こんな人には向いていない

  • 臨床経験を積んだ看護師が判断の根拠となる疾患知識を体系的に得たい場合には、内科・外科看護の専門書の方が適している
  • 薬理学・解剖生理学などの基礎科学知識を体系的に学ぶことを主目的とする場合は対象が異なる
  • 事例演習よりも講義スタイルで理論を学びたい読者には事例の多さが目的とかみ合わない可能性がある

読了後にできるようになること

  • タナーの臨床判断モデル(2022年改訂版)における4段階プロセス(気づく・解釈する・反応する・省察する)を具体的な場面で適用できる
  • 臨床判断と看護過程・臨床推論それぞれの概念上の違いを説明できる
  • コンセプトを活用して患者の状況を整理し、他の疾患・場面へ応用できる視点を身につける
  • 心不全や COPD から認知症、くも膜下出血まで、22事例60場面を通じて多様な臨床状況での思考の流れを把握できる
  • 実習前の自己学習ツールとして、対象領域の事例から先輩ナースの判断過程を追体験できる

本書のキー概念(章解説)

  • 総論 臨床判断って何だろう — 臨床判断の概念・看護過程との関係・臨床推論との違いを整理する導入部。各論に入る前に必ず読む
  • BASIC1 疾病による変化の中での臨床判断(心不全・誤嚥性肺炎・COPD・血液がん・感染性胃腸炎・ネフローゼ症候群) — 内科系の基本的な疾患群。基礎看護学実習前の自己学習に適したレベル
  • BASIC2 手術の侵襲に関わる臨床判断(大腿骨頸部骨折・変形性膝関節症・急性虫垂炎・胃がん・子宮体がん) — 周術期事例。外科系実習の準備として活用できる
  • BASIC3 長期的な療養における臨床判断(糖尿病・糖尿病性腎症・認知症高齢者・片麻痺) — 慢性疾患・在宅移行をにらんだ判断が含まれる。地域・老年領域実習の前に読む
  • ADVANCED1 容態変化時の臨床判断(肺炎・肺がん・脳腫瘍・くも膜下出血) — 急変対応や状況把握を含む発展事例。統合実習・新人準備段階向け
  • ADVANCED2 詳細な知識に基づく臨床判断(川崎病・肝硬変・関節リウマチ) — より専門的な背景知識を要する事例。BASIC を一通り終えた後に取り組む

ハイライト

  • 22事例・60場面の豊富な事例は、考えるための枠組みである「コンセプト」を用いて解説。他の事例に応用できる視点が身につき、臨床で役立つ学びが得られます。(事例数の多さとコンセプトによる汎用性という本書の構造的特徴が端的に示されている)
  • 目の前の患者さんからそのときの状況を読み取り、最適な看護を行うための「看護師の考えかた」が身につきます。(本書が技術手順の暗記ではなく思考過程そのものを対象にしていることを示す記述)

編集メモ

Qiita 引用 0件 / 累計 likes 0 / Rakuten ranking データなし。2025-08 刊行で外部シグナルが蓄積される前の段階のため supplementary とする

読む前に押さえておきたいこと

  • 基礎看護学の講義で扱う身体アセスメントの基本(バイタルサイン測定・観察項目の意味)
  • 看護過程の概念(情報収集・アセスメント・計画立案の流れ)についての授業受講済みであること
  • 各論の疾患事例を読む際は、対応する内科・外科看護学の教科書と並行して参照すると理解が深まる

学習のコツ

  • 総論のタナーモデル4段階を先に把握してから各論に入ると、各場面で何が問われているかの見通しが立ちやすい
  • 実習に近い領域の事例(BASIC・ADVANCED から選択)を優先的に読み、時間的余裕があれば他領域に広げるという使い方が実習準備として効率的
  • ADVANCED 事例は経験のない状況でも挑戦するよう説明書きがあるが、BASIC を一通り終えてから取り組むことでコンセプト活用の習熟度が積み上がる
  • 各事例の読後に「自分ならどう報告するか」を書き出してみると、省察のプロセスを実際に動かす練習になる
出版社による内容紹介

臨床判断を学ぶ最初の1冊に最適な、看護学生のための入門書。 目の前の患者さんからそのときの状況を読み取り、最適な看護を行うための「看護師の考えかた」が身につきます。 22事例・60場面の豊富な事例は、考えるための枠組みである「コンセプト」を用いて解説。 他の事例に応用できる視点が身につき、臨床で役立つ学びが得られます。 <こんな場面で使えます!> ★臨床判断について基礎から学びたいとき 臨床判断とは何か、わかりやすい言葉でくわしく理解できます ★基礎看護学実習への準備 基本的な事例から、ナースが行う臨床判断の流れを把握できます ★各看護学領域別実習への準備  実習に近い状況の事例に取り組み、考えかたや先輩の看護を学べます ★統合看護実習・新人ナースへの準備  自身が経験したことのない事例にも挑戦。学びの活用場面を考えましょう 総論 臨床判断って何だろう 臨床判断を理解しよう 臨床判断とは何か 臨床判断と看護過程の関係 臨床判断と臨床推論の違い 臨床判断のプロセス タナーの臨床判断モデル(2022年改訂版) 1気づく 2解釈する 3反応する 4省察する +α臨床判断に影響するもの 臨床判断力を高めるための4つの工夫 限られた経験の中で、より効果的に臨床判断力を高めるには? 臨床判断力を高めるための4つの工夫 看護実践のためのコンセプトー健康と疾病に関する概念ー コンセプトとコンセプトベースドラーニング コンセプトとは コンセプトベースドラーニングとは 看護実践のためのコンセプト 事例をもとにコンセプトの活用を考える 事例紹介 Nさんを理解するのに重要なコンセプトを考えよう コンセプトを用いて状況を把握するためのポイント 1現病歴に着目 2入院後の経過と最近の治療に着目 3既往歴その方自身に着目 Nさんの状態が伝わる報告をしてみよう 各論 事例で身につく! 臨床判断 BASIC1 疾病による変化の中でも、人々に合った生活をするための臨床判断を学ぼう 心不全/誤嚥性肺炎/慢性閉塞性肺疾患(COPD)/血液がん/感染性胃腸炎(小児)/ネフローゼ症候群(小児) BASIC2 手術の侵襲によるさまざまな変化の中で、よりよく生活するための臨床判断を学ぼう 大腿骨頸部骨折/変形性膝関節症/急性虫垂炎/胃がん/子宮体がん BASIC3 長期的な療養の中で、人々がよりよく生活するための臨床判断を学ぼう 糖尿病/糖尿病性腎症/認知症高齢者/片麻痺とともに生活する人 ADVANCED1 容態変化時の状況把握と、その後の生活を見据えた臨床判断を学ぼう 肺炎/肺がん/脳腫瘍/くも膜下出血 ADVANCED2 疾患・治療や生活に対する詳細な知識に基づく臨床判断を学ぼう 川崎病/肝硬変/関節リウマチ

この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。

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