ISBN 9784798155302

ハッキング・ラボのつくりかた 仮想環境におけるハッカー体験学習

ハッキング・ラボのつくりかた 仮想環境におけるハッカー体験学習
著者
IPUSIRON
出版社
翔泳社
刊行
2018-12

概要

仮想環境でハッキング実験ラボを自前構築し、攻撃手法を安全に体得する

想定読者

セキュリティを実践的に学び始めたい人。ネットワーク・Linux・仮想化の基礎はあるが、攻撃側の視点を体系的に経験したことがない初〜中級エンジニアや、CTFを始めようとしている人。

こんな人には向いていない

  • Kali Linux や Metasploit を日常的に使いこなしているペネトレーションテスト経験者には、環境構築パートの比重が大きく内容が薄く感じられる
  • プログラミング未経験でコマンドライン操作に不慣れな状態から始める人には前提のハードルが高い
  • 最新の Kali Linux バージョン(2022年以降)のデフォルト設定とは差異があるため、書籍の手順そのままでは動かない箇所があることを許容できない人

読了後にできるようになること

  • VirtualBox 上に Windows・Kali Linux・Metasploitable を組み合わせた隔離ネットワーク環境を自力で構築できる
  • Metasploit Framework を使った脆弱性スキャン・エクスプロイトの基本操作を習得できる
  • LAN スキャン・ARP スプーフィングなどネットワーク層の攻撃手法を仮想環境で試せる
  • DVWA などの学習用 Web アプリを使い、SQL インジェクション・XSS 等 Web アプリ攻撃の基礎を体験できる
  • ログオン認証に対するオフライン攻撃の仕組みを理解し、防御策を論拠付きで説明できる
  • C言語・Python の実行環境をセキュリティ学習文脈で整備し、ツール開発の土台をつくれる

本書のキー概念(章解説)

  • 第 1 章 ハッキング・ラボでできること — 本書全体のロードマップ。まずここを読んで自分の習熟度との距離を測る
  • 第 2 章 仮想環境によるハッキング・ラボの構築 — VirtualBox + Kali Linux のセットアップ。書籍刊行(2018年)以降のバージョン差異は公式 FAQ と Qiita 補足記事を併用すると解消しやすい
  • 第 3 章 ホストOSの基本設定 — Windows ホスト側の準備。スキップすると後の章で詰まる可能性がある
  • 第 4 章 Windowsのハッキング — Metasploit を使った Windows 攻撃の実習。本書で最も参照されている章のひとつ
  • 第 5 章 Metasploitableのハッキング — 意図的に脆弱な Linux VM を標的に使う。CTF 準備として有効
  • 第 6 章 LANのハッキング — ネットワーク層の攻撃手法。実環境への転用リスクを意識しながら学ぶ章
  • 第 7 章 学習用アプリによるWebアプリのハッキング — DVWA を使った OWASP Top 10 系攻撃の体験。Web 開発者にも参照価値が高い
  • 第 8 章 ログオン認証のハッキング — パスワードクラックの仕組みを理解することで、安全なパスワードポリシー設計の根拠になる
  • 第 9 章 物理デバイスの追加 — Raspberry Pi 等の組み込みデバイスを使う拡張。必須ではなく任意
  • 第 10 章 ネットワーク環境の拡張 — より複雑なトポロジーを組みたい読者向けの発展章
  • 第 11 章 ハッキング・ラボに役立つテクニック — スナップショット管理など仮想環境の運用知識。実験を繰り返す際に役立つ

ハイライト

  • セキュリティについて理解するには、攻撃について学ぶのが近道です。攻撃実験は仮想環境で行うので、安心して実践的な学習ができます。(本書のコアコンセプトが一文で表れている箇所。防御ではなく攻撃体験から入る設計思想の根拠)

外部からの言及

  • Kali Linux・VirtualBox の設定手順が書籍刊行後のバージョン変更で動かなくなった箇所があるとして、複数の実践者が差分を補足記事として公開している。問題として指摘される一方、トラブルシューティング自体が学習機会になるという評価も目立つ。(qiita)
  • セキュリティ担当者・ペネトレーションテスト初学者向けのおすすめ書籍リストに定番として取り上げられており、仮想化に不慣れな入門者が最初に読む一冊として位置づけられることが多い。(qiita)
  • ネットワーク・Linux・仮想化の基礎知識がある状態で読むことが推奨されており、前提なしでの読破は可能でも効率が下がるという指摘が複数の記事で共通して見られる。(qiita)

編集メモ

Qiita 検索で本書タイトルを冠した実践記事が10件以上確認でき、累計 likes も複数の高評価記事(638件・151件・72件等)に分散している。2018年刊行から5年以上を経た2023年以降も新規の補足記事が継続投稿されており、セキュリティ入門者が環境構築の参照先として繰り返し参照される定番書の位置にある。なお 完全版(2024年)という後継書も存在する。

読む前に押さえておきたいこと

  • VirtualBox などの仮想化ソフトを使ったVM作成・起動の基本操作
  • Linuxのコマンドライン基本操作(ファイル操作・パッケージ管理・サービス起動)
  • IPアドレス・サブネット・NAT・ポートなどネットワーク基礎概念の理解
  • Windows の基本操作(アプリインストール・ファイル操作・ネットワーク設定)

学習のコツ

  • 環境構築(第1〜3章)を終えたら、まず第4章(Windowsハッキング)と第7章(Webアプリハッキング)を先に進めると攻撃の全体像がつかみやすい。第9〜10章の物理デバイス・ネットワーク拡張は関心に応じて後回しにして良い
  • Kali Linux の設定は書籍刊行(2018年)以降のバージョンで差異が生じている。詰まった際はQiita の補足記事(2020〜2023年版)を併用すると解消効率が上がる
  • 仮想マシンのスナップショットを各章の開始前に必ず取る習慣をつけると、実験失敗後に素早くリセットできる。第11章にスナップショット管理のコツがまとまっている
  • 本書の翔泳社会員向け特典PDF(約70ページ)は本編でページ数の都合でカットされた内容を含む。特に発展的な手法に興味がある場合は先に入手しておくと補完になる
出版社による内容紹介

常時使える攻撃実験環境で セキュリティを追究する 【ハッキング・ラボとは】 本書では、物理的な環境にとらわれず ハッキング実験ができる環境、すなわち 「ハッキング・ラボ」を作り上げます。 セキュリティについて理解するには、 攻撃について学ぶのが近道です。 攻撃実験は仮想環境で行うので、 安心して実践的な学習ができます。 【本書で実現できること】 ・セキュリティの基礎を理解できる ・移動可能なハッキング・ラボを構築できる ・Windowsの基本テクニックが身につく ・プログラムを一元管理できる ・C言語やPythonなどのプログラミング環境を構築できる ・OS(WindowsとKali Linux)やネットワークの知識が身につく ・仮想環境により、安全にハッキングを実習できる ・さまざまな攻撃手法を習得できる 【想定する読者層】 ・セキュリティの初学者 ・ハッカーにあこがれている人 ・CTFに興味がある人、または参加している人 ・WindowsとLinuxの混在環境を構築したい人 ・コンピュータ愛好家 ・Linux初心者 【前提知識】 ・Windowsの基本操作(ファイルの圧縮・解凍、アプリのインストールなど)ができる ・Linuxの基本的なコマンドを操作できる ・自宅に小規模なLANを構築できる ★読者特典あり★ 本書をお買い上げの方に、ページ数の都合で泣く泣くカットした内容をまとめたPDF(約70ページ)をダウンロード提供いたします。(翔泳社の会員登録が必要です。詳しくは本書をお読みください) 【目次(予定)】 ●第1部 ハッキング・ラボの構築  第1章 ハッキング・ラボでできること  第2章 仮想環境によるハッキング・ラボの構築  第3章 ホストOSの基本設定 ●第2部 ハッキングを体験する  第4章 Windowsのハッキング  第5章 Metasploitableのハッキング  第6章 LANのハッキング  第7章 学習用アプリによるWebアプリのハッキング  第8章 ログオン認証のハッキング ●第3部 ハッキング・ラボの拡張  第9章 物理デバイスの追加  第10章 ネットワーク環境の拡張  第11章 ハッキング・ラボに役立つテクニック

この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。

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