ISBN 9784798155371
コンテナ・ベース・オーケストレーション Docker/Kubernetesで作るクラウド時代のシステム基盤
概要
Docker単体を超え、Kubernetesと各種CaaSでコンテナを本番運用する
想定読者
DockerをひととおりさわったことがあるITインフラエンジニア・バックエンドエンジニアで、Kubernetesや商用オーケストレーション基盤への移行を検討しているチーム
こんな人には向いていない
- Dockerすら触れたことがないコンテナ未経験者。本書はコンテナ基礎の説明を含むが、入門書として体系立てられてはいない
- KubernetesをすでにGKEやEKS上で本番運用しているチーム。2018年出版のため最新APIバージョンや新機能との差分が大きい
- 特定クラウドベンダに絞った深掘りを求める読者。GKE・IBM Cloud・OpenShiftを横断する分、各ベンダの深度は浅い
読了後にできるようになること
- コンテナオーケストレーションが必要になる背景と、Docker単体運用の限界を整理できる
- KubernetesのPod・Deployment・Serviceの基本概念と、クラスタ上でのアプリ管理の流れを把握できる
- GKE(Google Kubernetes Engine)を使ったマネージドKubernetes環境の構築と運用手順を学べる
- RancherによるマルチクラウドKubernetes管理の考え方を理解できる
- IBM Cloud Container ServiceおよびOpenShift固有の機能(ネットワーク・モニタリング・開発者向けワークフロー)の概要をつかめる
- CaaS(Container as a Service)の各形態を比較検討し、自社要件に合ったプラットフォーム選定の判断軸を持てる
本書のキー概念(章解説)
- 第 1 章 コンテナ管理技術の普及とオーケストレーションを取りまく動向 — 業界トレンドの俯瞰。2018年時点の情報なので読み飛ばして現状をネットで補完してもよい
- 第 2 章 Dockerコンテナの基礎とオーケストレーション — Docker Compose・Docker Swarmまでをカバー。Kubernetes未経験者のウォームアップとして有効
- 第 3 章 CaaS(Container as a Service) — サービス形態の整理。クラウドベンダ選定の前提知識になる
- 第 4 章 Kubernetesによるオーケストレーション概要 — 本書の中核。基本オブジェクトの概念を押さえる章
- 第 5 章 GKE(Google Kubernetes Engine) — マネージドKubernetesの最初の実践例として読みやすい。GCP利用者は優先して読む価値がある
- 第 6 章 Rancher — マルチクラウド管理ツールの位置づけと基本操作
- 第 7 章 Kubernetes on IBM Cloud Container Service — IBM Cloud固有の設定が主体。IBM環境を使わない読者は概観把握程度でよい
- 第 8 章 OpenShift Networking & Monitoring — エンタープライズ寄りのネットワーク構成とモニタリング手法
- 第 9 章 OpenShift for Developers — 開発者視点でのOpenShiftワークフロー。章単位での部分読みが可能
ハイライト
- Docker単体で大規模なシステムを作ることは難しく、エンジニアリングそしてクラウドの世界ではさまざまなOSSプロダクトや技術が登場し注目されています(本書の問題意識の核心。Docker入門書との差別化ポイントが端的に示されている)
- コンテナの統合的操作/管理(オーケストレーション)はKubernetesを中心に大きく進歩しており、最新のサービス/OSS/製品などの活用法を具体的に紹介していきます(本書がKubernetesとその周辺エコシステムを横断して扱う編集方針を示している)
編集メモ
Qiita記事での本書直接言及は確認できず(ISBN検索・タイトル検索ともに0件)。2018年3月出版で出版から約8年が経過しており、Kubernetesのエコシステムは本書刊行後に大きく変化している。参照元の少なさと情報の陳腐化リスクを踏まえ supplementary と判定
読む前に押さえておきたいこと
- Dockerの基本操作(イメージビルド・コンテナ起動・docker-compose)を一度実践したことがある
- Linuxのプロセス・ネットワーク・ファイルシステムの基本概念を持っている
- いずれかのクラウドプロバイダ(GCP・AWS・Azure)のコンソールを操作したことがある
学習のコツ
- 第4章(Kubernetes概要)と第5章(GKE)を先に読み、手を動かして環境を構築してから、第6章以降を選択的に読むと定着が早い
- 第1・3章はトレンド紹介が中心で情報が古いため、最初に流し読みして背景を把握したら公式ドキュメントで補完するのが現実的
- OpenShiftを使わない環境のエンジニアは第7〜9章を飛ばし、GKEかRancherの章に集中すると時間効率が良い
- 出版が2018年のためKubernetesのAPIバージョンや設定値が現行と異なる場合がある。公式ドキュメントを常に併走させながら読むこと
出版社による内容紹介
Dockerだけでは終わらない?! コンテナ技術を実践的に使うための解説書! コンテナは主としてLinuxを分割し、複数のOSとして利用するもので、1つのコンピュータを分割して利用する技術の新潮流です。代表的コンテナ技術として「Docker」が注目されていますが、Docker単体で大規模なシステムを作ることは難しく、エンジニアリングそしてクラウドの世界ではさまざまなOSSプロダクトや技術が登場し注目されています。 【本書の特長】 ・システム技術の新潮流「コンテナ」のコンセプトと活用について入門 ・Dockerの基本的な概念からサービス化の手法を解説 ・注目の技術Kubernetesのコンセプトや活用方法も紹介 ・コンテナを使ったクラウドサービスGKE(Google Kubernetes Engine)やRancherなどのOSSを解説 ・IBM Cloud、レッドハットのOpenShiftなどの企業プロダクトの動向も紹介 本書ではコンテナを現場で使うためのさまざまなノウハウを集めています。とくにコンテナの統合的操作/管理(オーケストレーション)はKubernetesを中心に大きく進歩しており、最新のサービス/OSS/製品などの活用法を具体的に紹介していきます。 クラウド時代のノウハウで、インフラ技術の最新トレンドを紹介します。 第1章 コンテナ管理技術の普及とオーケストレーションを取りまく動向 第2章 Docker コンテナの基礎とオーケストレーション 第3章 CaaS(Container as a Service) 第4章 Kubernetesによるオーケストレーション概要 第5章 GKE(Google Kubernetes Engine) 第6章 Rancher 第7章 Kubernetes on IBM Cloud Container Service 第8章 OpenShift Networking & Monitoring 第9章 OpenShift for Developers
この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。