ISBN 9784798157696

絵で見てわかるOracleの仕組み 新装版

絵で見てわかるOracleの仕組み 新装版
出版社
翔泳社
刊行
2019-03

概要

OracleデータベースのI/O・メモリ・プロセスの内部動作を図解で理解する

想定読者

Oracleの管理・運用に携わるインフラ・DBエンジニアで、コマンドの暗記だけでなくアーキテクチャレベルの理解を固めたい人。ORACLE MASTER試験の学習前後に「なぜそうなるか」を掴みたい人にも向く。

こんな人には向いていない

  • すでにOracle内部アーキテクチャ(SGA/PGA、REDOログ、バックグラウンドプロセス)を実務で把握しているベテランDBAには既知情報の比重が大きい
  • SQL文法やDML操作から学び始めたい完全未経験者には、前提としてOS・ディスクI/Oの基礎知識が求められる
  • PostgreSQL・MySQLなど他RDBMSの学習を目的とする読者にはOracle固有の内容が中心のため転用範囲が限られる

読了後にできるようになること

  • ディスクI/Oとキャッシュ(バッファキャッシュ・共有プール)の連携メカニズムを図で説明できる
  • DBWR・LGWR・ARCHなどバックグラウンドプロセスの役割と起動条件を理解し、障害時の挙動を予測できる
  • REDOログとUNDOセグメントがCOMMIT/ROLLBACKでどう動くかを説明できる
  • SQL文解析(ソフトパース・ハードパース)と共有プールの関係を理解し、パフォーマンス改善の根拠にできる
  • 接続方式(専用サーバー/共有サーバー)の違いとサーバープロセス生成フローを把握できる
  • バックアップ・リカバリのアーキテクチャ(オンライン/オフライン・アーカイブログ)の仕組みを説明できる

本書のキー概念(章解説)

  • 第 1 章 I/Oとディスクの関係 — バッファキャッシュ全体の理解の前提になる章。I/O知識に不安があれば最初に固める
  • 第 2 章 Oracleのさまざまなプロセス — 専用/共有サーバー構成の違いを含む。接続設計の判断軸になる
  • 第 3 章 キャッシュと共有メモリ — SGA構成要素の全体像。パフォーマンスチューニングの起点
  • 第 4 章 SQL文解析と共有プール — ソフトパース/ハードパースの理解はSQL_ID固定化チューニングに直結
  • 第 5 章 Oracleの起動と停止
  • 第 6 章 接続とサーバープロセスの生成
  • 第 7 章 Oracleのデータ構造 — セグメント・エクステント・ブロック構造の基礎。領域設計の前提知識
  • 第 8 章 Oracleの待機とロック — 障害調査・AWR読解の前提。V$SESSIONの待機イベントと紐づく
  • 第 9 章 REDOとUNDOの動作 — 本書の核心。COMMIT時のディスク書き込み順序とリカバリ手順の理解に不可欠
  • 第 10 章 バックアップ/リカバリのアーキテクチャと動作
  • 第 11 章 バックグラウンドプロセスの動作と役割 — DBWR・LGWR・CKPT・ARCHの連携を追える章。障害切り分けに実践的
  • 第 12 章 OracleのアーキテクチャやQ&A形式の整理

ハイライト

  • Oracle Databaseの仕組みの初学者向けの本ですが、内容が詳しく、ORACLE MASTER試験対策を始める前の1冊としても優れていると思います。(資格試験対策の前段として本書を位置づけている評価。暗記より理解を優先する読者の視点)
  • Oracleが初めてだととっつきにくいものが多かったので、『絵で見てわかるOracleの仕組み』を一通り読んでから始めました(試験学習に入る前の基礎固めとして活用された体験談。順序の根拠として引用価値が高い)

外部からの言及

  • ORACLE MASTER試験対策の黒本に入る前段として本書を読む、という使い方が複数の記事で示されている。コマンド暗記では得られない「なぜそうなるか」の理解を補うリソースとして参照されている(qiita)
  • SEが1年目〜2年目の学習記録でOracle内部理解の書として挙げられており、難易度★7・オススメ★8と中上級の実用書として評価されている(qiita)
  • 「Oracle Databaseの構造をまとめる」技術記事で参考文献として明記されており、SELECT/UPDATE/COMMITの処理フロー解説の根拠書籍として使われている(qiita)

編集メモ

Qiita言及確認3件(WebFetch検証済み)、書籍直接言及は2件。likes合計は274+11+11=296だが本書専用ではなく複数書籍紹介記事の一部。Rakutenランキング情報なし。実務参照頻度よりもOracle入門・資格対策前段の一冊として位置づけられているため supplementary

読む前に押さえておきたいこと

  • OSレベルのプロセス・メモリ・ファイルI/Oの基本概念(fork、仮想メモリ、ブロックデバイスの読み書き程度)
  • SQLのDML(SELECT/INSERT/UPDATE/DELETE)と基本的なトランザクション(COMMIT/ROLLBACK)の経験
  • Linuxコマンドラインの基本操作(ファイル確認・プロセス確認程度)

学習のコツ

  • 第9章(REDOとUNDO)と第3章(キャッシュと共有メモリ)は相互参照が多いため、どちらかを読んだらすぐもう一方に戻る往復読みが理解を早める
  • 第8章(待機とロック)はV$SESSION・V$LOCKなどの動的パフォーマンスビューと対応付けながら読むと、現場での障害調査ツールとして直結する
  • APPENDIX(コマンドによる基本操作)は概念を一通り理解した後に試す順序にすると、「なぜこのコマンドが必要か」が腑に落ちる
  • 図解は倉庫会社の比喩で統一されているため、新しい章に入る際に前章の比喩との繋がりを意識すると記憶に定着しやすい
出版社による内容紹介

2006年刊行後12年以上にわたるロングセラー『絵で見てわかるOracleの仕組み』の新装版です。コマンドや機能名などを暗記するだけでは、Oracleデータベースの管理業務に関する実力は身につきません。本書では、Oracleデータベースのアーキチャクチャや内部動作、基本動作について、ハードウェアやOSの動作と合わせてわかりやすく図解していきます。一見複雑に思えるアーキテクチャや内部動作も、倉庫会社の仕組みなどに見立てて図解することで、頭の中でイメージしながら理解できます。 新装版では、内容のモダン化を図っているほか、コラムやコラムやAPPENDIX(コマンドによる基本的なOracle操作を解説)を新設。日常のOracle運用/管理業務に役立つだけでなく、応用力のあるエンジニアになるための知識が身につく一冊です。 ■章構成 第1章 I/Oとディスクの関係 第2章 Oracleのさまざまなプロセス 第3章 キャッシュと共有メモリ 第4章 SQL文解析と共有プール 第5章 Oracleの起動と停止 第6章 接続とサーバープロセスの生成 第7章 Oracleのデータ構造 第8章 Oracleの待機とロック 第9章 REDOとUNDOの動作 第10章 バックアップ/リカバリのアーキテクチャと動作 第11章 バックグラウンドプロセスの動作と役割 第12章 Oracleのアーキテクチャや動作に関するQ&A APPENDIX ユースケースで学ぶOracle

この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。

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