ISBN 9784798158228
事例で学ぶ!あたらしいデータサイエンスの教科書
概要
統計学の視点から8つの社会事例で意思決定のためのデータ分析を学ぶ
想定読者
PythonやRの分析手法は一通り習得済みだが、分析結果の解釈や業務への活かし方に自信が持てないエンジニア・データサイエンティスト
こんな人には向いていない
- 統計学・プログラミングをゼロから始める段階の人には前提知識不足で読み進めにくい
- 機械学習アルゴリズムの実装や深層学習の技法を主目的として探している場合、本書の重心は統計的解釈と手法選択にあるため物足りなさを感じる可能性がある
- PythonやRのコードを大量に動かして学ぶスタイルを求める人には、本書は理論・解釈寄りの構成で合わない
読了後にできるようになること
- 課題の性質に応じて適切な統計的分析手法を選択する判断基準を身につける
- アンケートデータやオープンデータから統計的に意味のある解釈を導く手順を理解する
- 重回帰分析・マルチレベル分析・生存時間分析など中級統計手法を社会事例で適用できる
- 処置前後比較・実験計画法を用いた効果測定の考え方を実践的に習得する
- 欠測データの処理と、平均への回帰など分析上の落とし穴を認識し対処できる
- 『何のために分析するのか』という問いを軸に、分析結果から業務上の意思決定に橋渡しできる
本書のキー概念(章解説)
- 第 1 章 データサイエンスとは — 分析の目的を問い直す導入。ツール習得済みの読者が見落としがちな視座を整理する
- 第 2 章 アンケート調査結果から何を読み取るか — データの要約とグラフ化 — 記述統計の実務的な使い方を事例で確認する章
- 第 3 章 オープンデータから何がわかるか、何がいえるか — 集計データの統計分析
- 第 4 章 Webコンテンツの更新は売上高に効果があるか — 変量間の関係と重回帰分析 — 業務でよく直面する因果・相関の問いに直結する実践的な章
- 第 5 章 ダイエットは効果があったのか — 処置前後データと平均への回帰 — 平均への回帰という見落としやすい統計的罠を解説。効果測定の設計を見直すきっかけになる
- 第 6 章 テストの結果について部分と全体を融合する — マルチレベル分析
- 第 7 章 寿命をいかに測り分析するか — 打ち切りとトランケーション
- 第 8 章 おいしいカフェオレを作りたい — 実験計画法の効果的適用 — 日常的な問いを題材に実験計画法の本質を説明するユニークな章
- 第 9 章 あるべきデータがない — 欠測データの処理法 — 実務データ品質問題への対処として重要度が高い
- 第 10 章 機械学習のエッセンス — 統計的アプローチとの接続を整理する位置づけ
ハイライト
- データを使って意思決定を行うには、統計学の知識は欠かせません。そこで本書では、8つの具体的な社会事例を用い、課題に適した分析手法やデータの収集方法、事例の分析結果の解釈、分析や解釈の際に注意すべきことを数学の知識で補完しながら紹介しています。(本書の独自ポジションが端的に表れている箇所。手法習得後の壁——解釈力と判断力——を正面から扱う点が他入門書との差別化になっている)
外部からの言及
- Kindle Unlimitedの機械学習・Python関連書籍のキュレーション記事で本書が初中級者向けリソースの一つとして取り上げられている。個別の内容評価は記事に含まれていないが、Kindle Unlimitedで読める統計×データサイエンス書として一定の認知があることが確認できる(qiita)
編集メモ
Qiita言及は1件(likes 0)のみで、リスト系記事への掲載にとどまる。Rakutenランキング情報なし。統計学×業務解釈という切り口は専門性が高いが、外部シグナルの蓄積が薄いため現時点ではsupplementaryと判定
読む前に押さえておきたいこと
- 基礎的な記述統計(平均・分散・標準偏差)と確率分布の概念
- 回帰分析・仮説検定の基本的な意味合いの理解(数式の厳密な導出は不要)
- PythonまたはRでデータ読み込みや基本的な集計を実行できる程度のスキル
学習のコツ
- 第1章は読み飛ばさずに精読することを勧める。ツール習得後に『何のために分析するか』を言語化できていない読者が陥りがちなスタンスの見直しを促す内容で、以降の章の解釈軸になる
- 第4〜5章(重回帰・処置前後比較)は業務での効果測定設計と直結しており、実務経験と照らし合わせながら読むと吸収が速い
- 第8章(実験計画法)は題材が日常的でとっつきやすいため、統計手法への苦手意識がある場合は先読みして勢いをつける使い方も有効
- 著者が横浜市立大学データサイエンス学部の設立に関わった実務経験から選ばれた8事例は、単なる演習問題ではなく社会的な判断が絡む問いばかり。各章で『自分の業務ならどのデータをどう集めるか』を並走させると理解が深まる
出版社による内容紹介
データ分析は意思決定のためにあり! 現場で役立つデータサイエンスの新・定番書! 本書は、主に統計学の視点からデータサイエンスについて解説しています。 PythonやRといったプログラミング言語を通じて データ分析の手法は一通り学んだという皆さん、そのスキル、 実際に活かせていますか? 具体的な課題解決につながっていますか? ・分析結果から何を読み取ればいいのかわからない ・数字からどんな価値を見いだせるのかがわからない ・そもそも、その分析方法が適切なのかどうか自信がない ・効率のいい分析ができているのかどうかわからない という方、多いのではないでしょうか? データを使って意思決定を行うには、統計学の知識は欠かせません。 そこで本書では、8つの具体的な社会事例を用い、 ・課題に「適した」分析手法やデータの収集方法 ・事例の分析結果の解釈 ・分析や解釈の際に注意すべきこと を数学の知識で補完しながら紹介しています。 著者は首都圏初のデータサイエンス学部として2018年4月に創設された、 横浜市立大学 データサイエンス学部 学部長の岩崎 学先生。 データサイエンティストやエンジニアが見失いがちな、 「何のために分析するのか」を意識しながら読み進めてみてください。 【こんな方にお勧めします】 ・統計学もプログラミングも一通り学んだけれど、 結果をどう判断すればいいのかわからないエンジニア ・分析結果の数字やグラフから、 業務でいかすためのヒントを得たいデータサイエンティスト ・データサイエンスに興味のある学生(専門課程を選ぶ際の 参考資料として) 【目次】 第1章 データサイエンスとは 第2章 アンケート調査結果から何を読み取るか 〜データの要約とグラフ化〜 第3章 オープンデータから何がわかるか、何がいえるか 〜集計データの統計分析〜 第4章 Webコンテンツの更新は売上高に効果があるか 〜変量間の関係と重回帰分析〜 第5章 ダイエットは効果があったのか 〜処置前後データと平均への回帰〜 第6章 テストの結果について部分と全体を融合する 〜マルチレベル分析〜 第7章 寿命をいかに測り分析するか 〜打ち切りとトランケーション〜 第8章 おいしいカフェオレを作りたい 〜実験計画法の効果的適用〜 第9章 あるべきデータがない 〜欠測データの処理法〜 第10章 機械学習のエッセンス
この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。