ISBN 9784798166858
SCRUMMASTER THE BOOK 優れたスクラムマスターになるための極意ーーメタスキル、学習、心理、リーダーシップ
概要
スクラムマスターというロールの本質をメタスキルと成熟度モデルで体系化する
想定読者
スクラムマスターに任命されたばかりの実務者、またはアジャイルコーチや組織変革を担うリーダーとして自身の役割を再定義したい人
こんな人には向いていない
- スクラムのルール・イベント・アーティファクトの手順をゼロから学びたい入門者(実践手順書として読むと期待とずれる)
- Jira や Confluence などのツール選定・設定方法を求めている人(ツール論は本書の射程外)
- すでにエンタープライズ規模の SAFe / LeSS を導入・運用しているアジャイルコーチには、基礎的記述の比重が大きく感じられる可能性がある
読了後にできるようになること
- スクラムマスターに求められる6つのメタスキル(好奇心・傾聴・忍耐・遊び心・尊重・教えること)を自己診断に使える
- チームの成熟度に応じた3段階のスクラムマスター行動モデル(チーム支援→組織変革→生態系への影響)を理解できる
- サーバントリーダーシップとコーチングの違いを実務シナリオに照らして説明できる
- アジャイル・コーチング・ファシリテーションの3軸で自身のスキルギャップを把握できる
- 組織変革に向けた8段階の変革フレームワークを、日常のスクラムイベントに適用できる
- スクラムマスターとプロダクトオーナーの役割境界を明確にし、役割コンフリクトを避ける判断基準を持てる
ハイライト
- スクラムのロールの中で一番誤解されやすい。縁の下の力持ちであるがゆえに、何をし、どのような姿勢でいればよいのか、理解が難しいロールなのです(スクラムマスターを命じられた直後の読者が最初に感じる不安を、著者自身の言葉で最も端的に言語化している箇所)
外部からの言及
- スクラムマスターに任命されたばかりの実務者が、役割の本質を掴むための第一歩として複数の記事で推薦されている。特にコーチング・ファシリテーション・リーダーシップの3軸という整理が実務者に響く点として繰り返し言及されている(qiita)
- スクラム開発の実務経験者が、スクラムマスターの専門性と多様なスキル要件を認識する際の根拠として引用するケースが見られる。特に兼任ではなく専任であることの重要性を裏付ける文脈で参照されている(qiita)
- 著者 Sochova が直接講師を務めた認定スクラムマスター研修の参加者が、本書を研修前に読んでいたことで理解が深まったと記録している。原著者の研修と対になって使われる実例がある(qiita)
編集メモ
Qiita 言及記事 10件 / 累計 likes 約200 / 新米スクラムマスター向け推薦リストへの掲載が複数。essential ラインの定量基準(10件以上かつ累計 likes 200以上)に近接しているが、likes 上位記事がスクラムマスター専門記事ではなく書籍紹介記事に集中しているため practical と判定
読む前に押さえておきたいこと
- スクラムガイド(無料 PDF)を一読し、スプリント・バックログ・3ロールの基本構造を把握していること
- スクラムチームの一員として少なくとも1スプリントを経験していると、事例の解像度が上がる
- コーチングやファシリテーションの概念を初めて扱う場合、並行して入門書を手元に置くと抽象的な記述を補完しやすい
学習のコツ
- まず第2章(スクラムマスターの成熟度モデル)を読み、自分が現在どの段階にいるかを自己評価することで、他の章の読み方に優先順位をつけられる
- メタスキルの章は抽象的に感じやすいため、直近のスプリントで自分が取ったアクションと照らし合わせながら読むと具体的な改善点が見えやすい
- 組織変革の8ステップは一度に実践しようとせず、現在のチームの課題に照らして『今どのステップにいるか』を確認する使い方が実務的
- アジャイルコーチや EM が読む場合、コーチング・ファシリテーション・ティーチングの使い分け(第3章相当)が最も返りが大きいパートになる
出版社による内容紹介
「スクラムマスターは何をすればよいのか」に答えてくれる本 本書は、「スクラムチームの母」と呼ばれ、著名なスクラムトレーナーでもある著者が、 その経験則ーースクラムマスターは何をすればよいのかーーをまとめた、 Addison-Wesley Signature Series(Cohn)『The Great ScrumMaster: #ScrumMasterWay』 の日本語版です。 スクラムには、3つの役割があります。 プロダクトオーナー、開発チーム、スクラムマスターです。 プロダクトオーナーは、プロダクトの責任者であり、 開発チームは、プロダクトを開発します。 一方で、スクラムマスターは「サーバントリーダーであり、 促進と支援に責任を持つ」とあります(スクラムガイドより)。 これを読んで、何をすべきか理解できますか? そう、スクラムマスターは、縁の下の力持ちであるがゆえに、 何をし、どのような姿勢でいればよいのか、理解が難しいロールなのです。 著者のZuzana Sochova氏も、本書の中で 「スクラムのロールの中で一番誤解されやすい」と述べています。 たとえば、突然、あなたはスクラムマスターを命じられたとします。 明日から、スクラムマスターとして、チームを支援していかなければなりません。 ●何から始めたらよいでしょうか? ●スクラムマスターとして、どのようなスキルが必要でしょうか? ●これから起こる困難に、どのように立ち向かっていけばよいでしょうか? ●もっとチームが機能するにはどんな働きかけをしたらよいでしょうか? 本書は、これらの疑問に真っ直ぐに答えてくれます。 開発者としてスクラムチームに参加した当初は、 まったくスクラムが好きになれなかったという著者。 そして、その後スクラムの良さに気づき、 その「スクラムチームの母」となっていく経験を通じ、 「スクラムマスターというロールについてもっとよい説明が必要だ」と、 彼女自身が #ScrumMasterWay というコンセプトで始めた活動がもとになったこの本。 スクラムマスターだけでなく、アジャイルコーチや、 組織改革を担うリーダーにもぜひ読んでいただきたい一冊です。 組織改革に立ち向かうあなたに、知恵と勇気を与えてくれることでしょう。
この本がどの学習段階で役立つかは、 関連する ロードマップ から確認できます。